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暗渠パラダイス!のみどころ その3

序章〜各章の扉写真は、ピックアップされた暗渠蓋です。
地方の暗渠も含む、あちこちの暗渠蓋。
ベテラン暗渠ハンターさんはぜひ、どこの暗渠か、当ててみてください。

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今回、みどころを紹介するのは1章後半、「街道を流れていた水路たちのものがたり」。
この章全体は、北品川・新馬場にあるKAIDO BOOKS & Coffeeさんでのトークイベントが元になっている。ある種新境地でもあったため、終了後に「楽しかったねえ!」と言った回数が最多記録だったイベントだ(現在も保持)。

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2016年6月、開始前

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場所としては、八王子、荻窪、品川が登場。八王子は、数年前に参入した研究会の拠点のひとつだったため、定期的に行くようになったことがきっかけ。大事な場所になりつつある八王子のことが知りたいなと思い、調べ始めたところ、結構、沼だったという…。

この章の「みどころ」のひとつは、五街道の延絵図かと思う。これまで見ていたそれは、図録に載っているミニサイズのものに過ぎなかった(それでも楽しめたけれど)。著者得というか、今回、拡大して見る機会を得た。しかし残念なことに、わたしはその時骨折したばかりで、「書籍用に撮影する」機会に同行できなかった。今でも、非常に、非常に悔やまれる。

それから、他の章にも共通することだが、「失われた暗渠」の写真を入れている。
この章では、ある桃園川探求者が撮った写真を、高円寺の商店街振興組合からお借りした。その商店街が発行している冊子に桃園川探究のページがあって、そのページを見るたび、「同志よ」と思っていた(注:先輩です)。そこには、わたしの知らない暗渠の姿があった。
写真の許諾を得る際、その方はもうご存命ではないと知った。もしお会いすることが出来たら、どれだけ桃園川支流の話で盛り上がれていたかわからず… 一度もお目にかかれなかったことは、純粋に残念なこと。けれど、似たような関心の持ち方をし、似たような行動をとった先輩が、近くにいらしたことは、励みにはなる。勝手に受け取ったような気になったバトンを落とさずに持って、これからも歩んでゆきたい。…小さな一枚の白黒の写真には、そんな思いも上乗せされていたりする。

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