世田谷線沿線本の暗渠こぼれ話
先月末に発売された「世田谷線沿線の本」に、暗渠で寄稿しています。
そのこぼれ話をひとつ。
烏山川といえばザリガニを思い出す。
松庵川での取材時、銭湯のお客さんが語ってくれたのが、「川沿いで大人がザリガニを茹でて食べていた(自分は臭いので食べていない)」というエピソードだった。よくよく聴いていくとそれは、烏山川のことだった。あのおじいさんは、松庵川を通して烏山川を思い出していた、ということになる。
烏山川関連の資料の中で、なんだか好きなエピソードもまたザリガニだ。ある時代までは烏山川に居たのはエビばかりで、あるとき、ザリガニを捕まえた青年が「エビにハサミがついている!」と大騒ぎしたのだとか。数年後ザリガニは大繁殖、珍しくもなくなっていった。
だから烏山川というと、わたしはザリガニを思い出す。 烏山川にあるわずかな親水空間で目を凝らしたけれど、北沢川みたいにザリガニがいたりはしなかった。残念。
それはそれとして、世田谷線沿線本、とってもオシャレなレイアウトで、わたし役のカエルもかわいくって気に入っています。編集さん、お世話になり、ありがとうございました。
書店さんで見かけられましたら、ぜひお手に取ってみてください。
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