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2015年7月

展示「桃園川の記憶」のお知らせ

なんだかすっかり「お知らせ」ばかりの場所となってしまい、申し訳ありません。
今回もお知らせです。
(そろそろ待機記事を書き上げていきたいところです。。。)

桃園川と松庵川については、まだまだやりたいことがあって、中々終わりが見えません。終わりなんて、ない気もしますが。

このたび、桃園川沿いのカフェ、モモガルテンさんにて、桃園川の展示をやらせてもらえることになりました。これは「やりたいこと」のひとつでした。

Momopster

会期は7/15-8/30(つまり、もう始まっています;;)、営業時間や休日は複雑なので、モモガルテンさんのものをご参考にしてください。8/12-19は夏休みだそうです。

中野区部を中心に、流路、ほとりにあったものがたり、謎、むかしの写真などを10数個のパネルにして掲示してみました。暗渠マニアック!オリジナル地図を使った桃園谷の模型も置いてあり、触ることができます。
中野区部だけでも、こんなにネタがあるんだよなあと、作りながらうれしくなりました。ネタの中には、このブログにコメントをくださった方からご提供いただいた昔の銭湯写真なんかも入っています。暗渠に興味がない地元の方にも、たのしんでいただけるのではないかと思っています。

期間限定特別メニューとして、暗渠めし、暗渠ドリンクもつくっていただけます。
暗渠マニアック!、東京暗渠散歩、水路敷Tシャツ、なども販売しています。

もうひとつ。
「それは川自身の記憶でもあり、あなたの記憶でもある」の意味するところとして、桃園川に関する記憶を投函してもらうというコーナーを設けており、地元の方との情報交換をはかる予定です。それらをまとめ、9月に行う桃園川講演に含めてみたいと思っています。

暑い時期なので、無理に歩かず脳内暗渠さんぽとしゃれこんでみてはどうでしょう?(カフェなので、なにかご注文はしてくださいね。)
駅からすこし歩きますが、桃園川緑道を歩いたら到着するというロケーションであり、それもまたオツだと思うのです。古民家を改築したカフェ、つまり、開渠時代の桃園川をも見つめてきた建物、です。ぜひぜひ、足を運んでみてください!

実はわたし、暗渠メニューをまだ食していないのでした。先日ちらりとメニューを見たら、提案させていただいたものもあれば、目からうろこのものもあり。自分以外のひとのつくる暗渠めし、はたしてどんな味わいなのか、早く食べに行きたくってうずうずしています。

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2004年の桃園川

暗渠マニアック!関連の、ちいさなお話。
制作も大詰めの時期、ある箇所のイメージを伝えたくて、ふとあるものを思い出し手に取りました。

「たしか、前の散歩の達人で、とても好きなページがあったんだよな・・・。」

好きな雑誌と訊かれたら、真っ先に散達!と挙げるほど、好きでした。

街を丹念に紹介するのがいい。
廃線や軍跡など、ふと単独である記事もいい。
知ってるものも知らないものも、自分のツボである確率が非常に高い。

その中でも特に大好きで、何度も、何時間も、眺めていたページがあったのだった。

Santatu2004

それは、2004年。高円寺や阿佐ヶ谷の路地裏を切り取ったものだった。

わたしはこのページが、ほんとうに好きだったのだ。
理由なんてよくわからない。
知ってる場所も知らない場所も、その雰囲気も、「たくさん並べられた感じ」、も。

そして久しぶりに読み直してはたと気づくのです。

ああ、あそこも、ここも、桃園川の支流暗渠じゃないか。

北側支流のあの金太郎車止めは健在だけれど、落書きされてしまったな。
天保新堀用水らしき公園では、今はなき遊具が写ってる・・・!これはグローブジャングルか。そうそう、このあたりの時期、もっとたくさんあそこには遊具があった(何度も歩いてはいた)。すべり台、もっと下流にもあったよな。
匿名の投稿というのがほんとうだとしたら、このひとはきっと今近い趣味領域に居るのではないのかな。

いろんな思いが駆け巡り、そしてやっぱりマジマジと(執筆で切迫しているにも関わらず)、この宝物のような少し前の桃園川と、路地裏写真たちをながめていたのでした。

2004年当時、わたしはまだ「暗渠との出逢い」を果たしてはいない。
けれど、ある意味では既に出会っていたし、やっぱりわたしはこういうものが大好きなのだ、と。自分の中の妙な「一貫性」のようなものに、納得しうれしくなるひとコマでした。

暗渠マニアック!の、とあるページは、実は、こういったものからインスパイアされていたり、します。

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