か・わ・は・く
最初に、連絡事項です。
蓋コレクション館、21枚更新しました。鎌ヶ谷、船橋、習志野・・・千葉の蓋たちが多めですが、やっぱりバーチの蓋は個性的~!ちなみに掲載は撮影時期順となってしまうので、以前の写真より下にあるものもあります。
***
さて、今回は軽めにいきまっす。川関係の施設紹介の記事です。
埼玉にある、川の博物館・通称「かわはく」に行ったときのことを。去年の春のことなので、何か忘れてたり、違っていたりするかもしれませんが・・・
なんとなく、レンタカーで行きました。
高速をさいたまに向けて走っていると、うま子(※)が目の前に!
※餃子の満洲のキャラクターが「3割うまい!」と言っているので、どうも「3割うま子」と呼んでしまうわけですが、本名はwikiによれば、
名前:ランちゃん
ラーメンの「ラ」とチャーハンの「ン」から命名。
年齢:11歳
モデルは池野谷社長。
チャイナドレスを着て和帽子(料理人が厨房で被る帽子)のようなものをかぶったお団子頭の少女。1992年から現在の絵になった。
・・・のだそう。
さすが、ぎょうざの満洲生誕の地さいたま・・・!
「うまこ!!待ってうまこー!」うま子連呼し、俄然盛り上がる車内。追いかけたかったですが、美味子のスピードはなかなかのもんでした。
そんなこんなでかわはくの最寄駅である、寄居にいきます。最後に書きますが、寄居駅近辺でもちょっと降りたい理由があったのです。
寄居の駅近くをうろうろ。ここにも暗渠はありました。
排水路のようなものでしょうか。いまは住宅地の間を縫う。
上流側には・・・あれあれ、モノがいっぱい。ごちゃごちゃと蓋をされている場所が水路の続きです。
飲み屋さんもありますが、朝なので入りません(開いてないし)。
しかしこれ、暗渠の上を歩かないとたどり着けないという、すごい暗渠飲み屋ですね。
優美にクネってゆく、先の姿もじつに美しいですが、、、主目的ではないので、ここらへんで踵を返します。
駅を離れ、いよいよ、かわはくに乗り込みます。あるのはもちろん川沿い。
まず目を奪われるのはこの観覧車状のもの。観覧車ではないんですが・・・ほんとは動くものらしいんですが、この日はあいにく故障中で動いていませんでした。今はどうだろう??
ほかにも、屋外にはいろいろ気になるものもあって、子ども向けの水系アトラクションのようなものがいくつも。
どこかで湧いたらしい、荒川の支流が敷地内を流れ、目の前で荒川に注ぎこんでいきます。
何タイプかの水車とその解説もあります。
それらのものも、中の展示も楽しめると思うんですが、それらは全部割愛し、今回はもっとも気に入ったアレのことだけ書きます。
アレ、とは、
屋外にある川の模型!
でっかーーー!!!
その名も、「荒川大模型173」。
荒川が全長173kmだから名付けられたという、荒川の1000分の1模型。なんとも巨大な!!
山だ!川だ!等高線だ!谷だ!扇状地に河岸段丘!地形がいっぺんにー!
川と地形に関するわかりやすい解説もついています。
そもそも、ジオラマとか見ているだけでワクワクが止まらなくて、何時間だって経過しちゃうんですが、コレは川と地形に特化したものなわけです。しかもものすごく精密。・・・もう何処の場所で見ていても激しく興奮してしまいました。ダイナミックな上流部もイイですが、源流地点から、だんだんと下ってきて・・・
何度も歩いたエリアに行くと、これがまた。
いやいやいやいや、お久しぶり!岩淵水門さん。
毎度お世話になってます!神田川さん。
そこにいらっしゃいましたか、藍染川の谷さん!!いや古石神井川のか!いやもうどっちでもいいけども!(鼻息荒い)
都内エリアについてはくまなく凝視し、暗渠や湧水がありそうな場所を確認したり、
調整池のデモ(水が溢れては川に戻される←こういう、模型が動くのはなんでこんなに楽しいんだろう)を何回も何回もしつこく見たり。
・・・時が経つのを忘れてしまう空間でした。
隣には本物の荒川さんがいらっしゃるというのも、ポイント高し。
企画展、イベントも素敵なものがわりとあるし。・・・もともと、ここの博物館の存在は知ってはいましたが、webをちらりと見ては「きっと子ども向けの施設だろう」なんて思ってスルーしてしまってました。もっと早く来ればよかった。
記事を書いていたら、案の定またあの模型を見に、今度はもっともっと長い時間見に行きたくなってしまいました・・・
***
さて、ゴハン。
寄居駅前にに巻き戻します。
昼飯の店は特に定めず、車でうろうろしていました。地元のすてきな食堂は無いかな、と。・・・すると、
こんなすてきなお店の前を通り過ぎました。
連れと「今、すごいイイのあったね!」「アレで決まりだね!」と即決。
外観も内装も実に良い感じ。昭和な。
中には、地元?の家族連れさんが数組。混んでいて、これはアタリを引いた予感がします。
メニューは、玉子丼550円、親子丼650円、カツライス1200円、かつ丼800円。
のみ。これもアタリの予感。
これはかつ丼でしょう・・・
かつ丼、到着!
ワクワクするビジュアル。
てっきり玉子でとじたアレがくるかと思っていたら、これはソースかつなのですね。カツが2枚、はみ出している様子とか、上のお新香とか、愛くるしいことこの上ない。
カパッと蓋を取れば、
むう・・・!!これは美味そうだ・・・・!!!
勢いよく、カツをひとくち、飯をひとくち。
口に入れた瞬間、連れと無言で顔を見合わせ、黙ったまま深く頷き合いました。「これは、ものすごくうまい・・・!」という思わず出たリアクションで、実は私たち、外食時にここまでの反応が出たことって、そんなにありません。
ソースというか、あまじょっぱいタレが非常に美味でした。黙りこくってかっこんで、すごい勢いで完食。
その名は今井屋。ググって知りましたが、どうやら人気店のようですね。そらそうだ。
ほんとはこの金太郎にモツ煮を食べに行きたかったんですが、寄居滞在中に開店しなかった(夕方を待たずに帰ってしまった)ので、金太郎は積み残しです。
金太郎は、もう何年も前にTV番組でモツ煮が好物だという坂井真紀が挙げていたので、「そんなにうまいんか!」と、ずっと覚えていたといういやしさで。どういやしいかっていうと、わたしはモツが嫌いなんですよw モツ煮のモツ以外の部分は大好きなんですけども。
ほかにもステキそうなモツ煮屋さんがあったし、そもそも、寄居は豚肉加工食品が有名であること、このとき初めて知りました。
商店街に何軒かあるお肉屋さんもぶらぶらしました。
豚肉のみそ漬が名物らしいですが、コロッケを食べたり、持ち帰りのモツ煮込みを探して買ったり、気の赴くままに。
寄居の商店街には、ツバメがやたらいたことも、印象的でした。
いろんなお店や家に巣があって、かわいく鳴いているんですが、人が近づくと黙るのね。
商店街でも、やはり側溝の蓋を観察したり(きれいな緑色でした。蓋コレクションに挙げています。)、暗渠開渠を探したり。
これは家の隙間にあった、僅かな開渠。かわはくにあったような雄大な模型&本物の開渠も良いですが、こういう僅かなものにも、とても心を惹かれます。
やや遠い場所、という気もしてしまいますが、寄居は本当に魅力あふれる地でした。
今度は、電車で行って、今井屋のかつ丼、かわはく、その後駅近辺でモツ煮で一杯飲んで帰ってくるのがイイかな・・・。
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コメント
こんな施設があるんですね~。行ってみたい!
しかも実際に水が流れるとは。ぜひ見たいです。
それにしてもこの模型、どうやって作ったんでしょう。
材質はコンクリートですか?
レーザーカッターで切り出した板を積層して型枠を作り、天地逆にしてコンクリを流しこむ、くらいしか思いつきませんが。
投稿: 翠月庵 | 2013年9月28日 (土) 02時57分
>翠月庵さん
こんにちはー。ちょっと遠めですが、面白いとこでしたよ。
あ、実際に水が流れるのは、調整池とかごく一部です。下流には水がたまってましたが、雨が降った後だったので、、、かもしれませんw
ええ、材質!作り方については気にしていませんでしたww ウェブには、本体の材質は書いていませんねえ。。
http://www.river-museum.jp/exhibition/173.html
見返すとコンクリのようにも見えますが、ちょっと、わからないです;;ごめんなさい!
投稿: nama | 2013年10月 1日 (火) 18時58分
あれは「巨大水車」のようですよ。
今は止まっているんですね
再稼働はするのだろうか?
拙者が数年前に行った時には回ってました。
この近くには鉢形城という史跡もありまして、
城巡りついでに「かわはく」にも行ってことがあります。
投稿: YKK | 2013年10月 2日 (水) 11時55分
>YKKさん
こんにちは。
あっ、「巨大水車」はネタバレを最小限にするべく、何者かを書かなかったのですよ・・・ww
動いていなかったのは2012年春のことなので、もしかしたら今は動いているかもしれません。動いているところ、見てみたいです。水のしぶきがすごそうですね。
おお、お城!お城は行きませんでした。眺めがよさそうですね。今井屋のカツ丼をテイクアウトして城跡で食べるという夢が広がって来ましたよ・・・w
投稿: nama | 2013年10月 4日 (金) 10時57分