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音無川洋酒マラソン

”春らしい記事”第二弾は、夜桜もの。音無川洋酒マラソンであります。

久しぶりなので、一応「暗渠酒マラソン」の主旨もご紹介。
埋立てられた掘割沿いを歩きながら、飲み屋を飲み歩く。遺構が少ないが飲み屋は建っている、下町系暗渠に対する新しい味わい方の提案。と、いうのがもともとでしたが、下町系から外れる場合もあります。

そして細かいルールとして、
・川沿いを逸れずに歩きながら、適当な飲み屋を何軒かはしごする。
・メイン走者は掲げた種類の酒を1杯は必ず飲むこととし、伴走者はそれに限らない。
・つまみは自由。

と決めています。「川から外れない」「飲む酒を変えない」という縛られ感がタマラナイ・・・はず(=元祖のホッピーマラソンから受け継ぐ精神)!

竜閑川焼酎マラソン、忍川ビールマラソン、浜町川日本酒マラソン。とやってきて、花見を兼ねた藍染川桜酒マラソン、のみちけを利用した谷田川のみちけマラソン、と特別枠もやりましたが、まぁ主要なお酒はもう飲んじゃった感があります。
次はワインかマッコリか・・・。
で、ある日音無川を歩いていて、「これはワインだな」と思い、しかしワイン縛りにすると制限がきついので、ウィスキーも可とし「洋酒マラソン」とした次第。桜並木もあることだし・・・。

Otonasimap

こんな感じの配布物をこしらえて(google earthさんありがとうございます)。
まあ、隅田川との合流口までなんて行けるわけないわな、三ノ輪に行けたら上出来だな、などと思いながら王子駅に集合。この日のメンバー、U氏、M氏、O氏、T氏、M氏、L氏、自分の7人。いやぁ何がすごいって、年度末の金曜日だってのに、全員19時前に王子に来れてるっていうwww

さ、行く前にいちおう音無川の説明もざっくりと。
石神井川が”王子の大堰”で水を分け、飛鳥山の麓を回って中里、田端、日暮里を通り、山谷堀から隅田川に注いだもの。付近にとっては重要な農業用水であり、大事な仕事「水番」や水争い、雨乞い等の話も残っています。下郷用水、王子川、などの別称もありますが、地元の人は「せき」や「音無川」などと呼んでいたもよう。石神井川の別称にも音無川、王子川があるので、やや混乱するけれど・・・

清流に魚の泳ぐ風景が見られたのもいつ頃までか。明治16年の日本鉄道敷設工事の際に上流が埋立られ、残る流れも昭和9~10年頃には暗渠化されたようです。

音無川、実は最初しばらくは洋酒が飲める店なんぞありません。1回目の給水地点は上中里のセブンイレブン、そこまで飲まず食わずってことで。

Otonasi1

じゃ、しゅっぱーつ!王子の大堰を幻視したつもりで、飛鳥山の麓へ。

残った2軒の飲み屋に灯りがともる、さくら新道の前を通りますよっと。お~、飛鳥山の桜まつりで、良い感じにぼんぼりがつるされてますね~。桜も咲いとる!

おっとここで早くもU氏が持参したハイボールをプシッ!イイネェ、フライングww 何本飲むつもりなんだか、既に2本目まで手に持ってます。あっ、そういえばメインランナー決めるの忘れちゃったよ・・・ま、いっか。

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線路のすぐ脇なもんで、貨物が走るたび、「おーキター!」「貨物かっけー!」気を取られっぱなしです。今宵は鉄分との戦いになりそうな・・・

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大きなカエルにも出くわし、歓喜してします。実は飛鳥山のこっち側、謎の池と排水口らしきものがあるんです。こんな位置に池をつくる意味はなさそうで、もともとあったのではないか、と睨んでいるんですが・・・

で、ここらへんで、音無川は線路を横断して東に向かいます。

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昭和22年の飛鳥山あたり(gooさんありがとうございます)。線路を横断していく音無川(たぶん)が見えます。謎の池の水も合わせていたらイイナア。

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いちど坂を上り、隠れスポットみたいな歩道橋を降りてきて、音無川の近くまで行きます。

ちょっと見にくいかもしれませんが、写真左手は低くなっていて、用水である音無川は高い方のこの道路を、踏切を渡ってすすみます。

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上中里あたりにあった謎の穴(水路跡ではとの推測)。

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何軒ものタクシー会社。
廃団地。
等々、我々の沸くポイントを経て、

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やっとこさ桜スポットにやってまいりましたヨ!

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予定通りセブンイレブンで酒とつまみを調達。・・・おっといきなり”適量のワイン”とか売ってませんよ。しようがねーや、シードルにするか。持ってきたグラスにトトト・・と注いで。おつまみは、さけるチーズのガーリック味を、ワイルドに「さかないで」食べましょうかね。

いやぁ、いきなりウィスキーのボトルをラッパ飲みしようとする人が2人いるんだけど大丈夫かいね・・・。

みなさん思い思いの飲み物を手に、 かんぱーい!

Otonasi9

ここで、7人縦並びになって飲みました。
桜のじゅうたんみたいでイイねぇ!
実はここ、両側が車両基地でしてね。鉄分濃いめのO氏がいろいろ教えてくださいました。

ちなみにこのすぐ後ろに老人ホーム(&中里貝塚の碑)があるんですが、

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(飲んでた場所が オレンジ丸のところ)(gooさんありがとうございます)

ほぼ同じ位置の昭和22年航空写真だと・・・、

Otonasikaiduka22

こんな場所だったのかー!丸い、丸いよ!

ほか、近くには引込線の踏切とか、鉄道神社とか、もと○○○マンションとか。

Isu

こんなすてきなカップルシートもありますよw 鉄分含有者のT氏が巻尺で測りだすなど・・・

あ、夜に撮った写真はボケボケのが多かったので、たまに昼撮ったやつを混ぜます;

そして誰もが”暗渠”マラソンであることを忘れ始めたころ、

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川跡感が非常に高い場所が出現するのであります! 
数十メートル続く、放置スペース。

このさきに、個人的に”観客席”と読んでいる場所があります。

Kankyakuseki

枕木でできた席のようなものから、貨物の線路、それから幾つかの路線を見ることができるんです。その下をこういうふうに音無川が流れています。

そこへ行って、

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今度はハイボールで、かんぱーい!

ちょうど貨物車が止まってました(この運転手さんは手を振っても気づいてくれませんでしたねぇ)。ここでもO氏の解説付き。どうもありがとうございます。

で、また線路密集地帯を上ったり下ったりしながら、西日暮里の駅前へと向かいます。

Elle

次の給水地点は、このオレンジ丸のところ。スペイン料理”エル・フエゴ”。水色矢印が音無川流路なので、もろ流路沿いです。
しかも、暗渠を目の前にのぞむテラス席ありー!・・・実は今回のマラソン、このエル・フエゴありきの側面がございまして・・・そもそも、最初にわたしが「あ、この席でワイン飲みたいわぁ」と思ったのが始まりだったのであります。

Otonasi13

念願のテラス席でお食事!

待望のワインでございます。いやぁ~、やっぱ赤ワインはうまいねぇ。うまいわぁ。チーズ盛り合わせのガーリック風味のチーズもおいしかったし、チキンのガーリック焼もやたらおいしいこと!

いろんなものがクルクル回る、いいお店でございました。

で、酔っ払ってきて、踏切で電車に全力で手を振ったりしてね・・・まだまだ進みますよ・・・

Shogunbasi

やっと音無川の橋が出てきました。将軍橋。でも、ここではふざけてる写真しかなかったので昼の写真・・・

日暮里、鶯谷と進みます。

Hiruotonasi

根岸からは己のテリトリー、T氏の喋りが冴えました。”みのわ”の由来とかね。ありがとうございました。

しかしこのへん、全然写真撮れてないな~。三ノ輪ラムネ跡地も暗すぎて・・・。

コンビニでもういちどハイボールと唐揚げで給水したのち、

Otonasi14

三ノ輪橋まで来ちゃいました。
将軍橋と並ぶ、数少ない音無川の遺構。なんと隅田川までもう少しのところまで来ちゃいました。よくもまあ酔っ払いながらも歩いたね!

でも・・・なんとなく夜の吉原へと足が向いていきます。
ちょろっとカフェ―建築を見たりして、そして次に選んだお店とは、

Otonasi15

ソープランド街にある、らーめんランド

なにげなくノリで入ったこの店、

Ramenland


なんと明治期の地図ではちゃんとおはぐろどぶ(青点線)の脇にありますwww

しかもここ、ちゃんとおいしかったのでした(チェーンらしいんだけども、なんか雰囲気が独特・・・)。ラーメン、地獄ラーメン、梅しそチャーハン、たらこチャーハン、ルース―丼・・・執拗に写真を撮ってみましたが、ビジュアル的にはコレかな。

Otonasi16

エビチャーハン。エビの数おかしいwwそしてウマいww

そんなこんなで夜も更け、終電も去っていったのでありました・・・。

音無川洋酒マラソン、おはぐろどぶにてゴォール! おつかれさまでありんした。ランナーのみなさん、ご参加ありがとうございましたー。

                        ***

実はわたくし、もうひとつの藍染川の記事を書いたあたりから、荒川区にハマり始めていました。しかし、かの藍染川はやや特殊なので別として、荒川区内の水路はそのほとんどがこの音無川の分流のようなのです。
つまり、荒川区の母といえる、ほんとは偉大な音無川。酔っぱらって歩いちゃって、スミマセン!
そんなこんなで、荒川区の続編もいずれ書いていきたいですが、もっと煮詰めないと書けなさそうなので、しばらく先になりそうです・・・。

・・・暗渠酒マラソン。ランナーの方が「そんなマラソンなど無い」みたいに言われてしまうことがあるそうですが、このようにちゃんと実在いたします。次はマッコリか、初心にかえってホッピーか・・・

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