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東京ラムネ工場、中野柴又編

まだまだ暑いですね。ブログをしばらくお休みしちゃいましたが、それでもまだまだ、やっぱり暑い。

暑いときたら、東京ラムネ工場2012。今回は2本ご紹介したいと思います。

1本目。
トーインさん(東京飲料)がすごいものを出してくれました。その名も・・・

Momocider

桃園サイダー!!

といっても、瓶の形が中野発ラムネ屋さんのサイダーに、そこはかとなく似ています。ラベル張り替えただけなんじゃないのぅ?なんて言いながら飲んでみたら、あ、ちゃんと違う。これは桃味!桃園だけに。うーん、うれしい。

味噌maxさんに教えてもらった情報でした。感謝です。

でもこれ、なぜか中野駅南口のファミマ限定発売なんです。そのファミマに行けば山積みされていましたが(最近は奥の飲料ゾーンのみ)、・・・なぜ他の”桃園”地区で買えないのか・・・??ちなみに東京飲料のウェブサイトにも載っていません(それにしても”中野発腐ラムネ”ってすごいなw)。

ついでにいうと、去年中野マルイの店頭でトーインのラムネを買いましたが、

Toin

現在はマルイ一階に、このようにかわいらし~く地サイダーたちが売られています。ちなみにマルイは前述のファミマの隣です。むしろ同じ敷地なんじゃないかと思うくらいの位置関係で、ここでトーインが集中的に出店しているのは何か理由があるんでしょうか。いや、他でも売ってほしいってだけなんですけどw

いずれにせよ、桃園川の近くで買えます。きっと桃園川さんぽのすてきなおともになることでしょう。

2本目。

ある日、これまた地ラムネを探しに柴又へ行ってきました。
新柴又の駅で降ります。近くにある江戸川区と葛飾区の区界がとても気になる形(水路っぽい)をしているので(yahooさんいつもありがとうございます)、

Kuzakai_2

まず最初に区界に向かいました。といっても、暑いので一部に限定し、赤丸のところだけ。

このへん、凹凸がないので探すのが難しいです・・・。

Siba1

たんなる家の隙間(狭い)から追いはじめ、うーんこりゃ違うかなあ、と思い始めたところで出会った区界の一部がこれ。

Siba2

入るのが躊躇われたので、コの字ウォークします。
暗渠のようなものは、こういうふうに出てきて、あとは道をカクカク曲ったりして、ふたたび狭い住宅の隙間になったりして、

Siba3

江戸川へ抜けていきました。

用水路だったのでしょうか。それとも水路は一部だけだったでしょうか・・・?

Kuzakai2

gooの航空写真で見ると、青丸地点から分岐し、うねうねと北上していく水路があるようでした(非常に見づらいけど)。それは区界とほぼ一致するようです。
これは前掲の地図では赤丸に囲まれた中の左下、”親水さくらかいどう”との接点を指しています。
佐倉街道の北側には立派なハシゴ式開渠があったのですね。

さて、いよいよ本命、ラムネ工場に近づきます。

Siba4

東京で地ラムネ工場を探すとき、会社がウェブサイトを作っていない場合も多く、情報が少なめなので現地に行くまで会社が現存するのかもわからずに、しばしドキドキします。

今回は北総線の高架下にラムネのケースがあるのを見つけ、ひとまず安堵しました。ちゃんと柴又ラムネ、って書いてあります。わーい、きっと工場は近くにあるぞ!

Siba5

該当するブロックにたどり着くと、カクカクとした水路敷様の路地。

でもそこは行き止まりで、ちょっとの間迷子になりましたが、

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あったーー!

ぶじ見つけることが出来ました。

Siba7

大越飲料商会

柴又ラムネをつくっているところです。素朴な入口。とりあえず今は作業はしておられないようです。

入口でうろうろしていたら、ちょうど職員の方が出て行こうとされました。ご挨拶し、さっき見た高架下は倉庫で、冬の間は洗った瓶をあそこで保管していることなどを聞きました。なんと、中も見せていただけました。渋くくすんだサイダー色の、思ったほど大きくはない機械(こういう機械はとても好みです)があり、残念ながら動いてはいませんでしたが、作業時の話も聞いたりしてイメージを膨らませながら見させていただきました。

「じゃあ、帝釈天でラムネ飲んできます!」と去ろうとしたら、「帝釈天ではもう売ってないかもしれない」とのこと。その方は、卸先は知らないのではっきりとはいえないけれど、条例で出店が禁止されるようになってしまったので、以前のようには売っていないだろうとのことでした。そして、「ここで飲ませてあげるよ」と!
チャリンチャリン、とお金を払って、すぐ脇の冷蔵庫から出したラムネをプシッ!と開けてもらって・・・

Siba8

ごくごく。シュワ~~。

しかも、工場の中で飲ませていただきました。
これ、最高に美味しかったなあ。つめたいつめたい、できたてラムネ。

色々とありがとうございました、大越飲料の方!!感謝です。

帰り際、「どこから来たの?」「杉並です」「なんだ、近いじゃない。そんなの(地図)持ってるから、もっと遠くから来たのかと思ったわよー」・・・それで不憫に思って飲ませてくださったのでしょうか?お気遣いありがとうございましたw

それから、ラムネ工場と水路との関係を、大石俊六さんが排水と法律などから考察されてますので、ご覧あれ。ドブ川雑記帳:水質汚濁防止法

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さて、帝釈天も見に行きます。ラムネ屋さんのあるブロックは両側を暗渠に挟まれています。みたところ真っ直ぐな用水路があったようです。

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地図でも遊歩道になっており、暗渠らしさが絶えずある道でした。

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太すぎる歩道になったり、

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くねっとした遊歩道になったり(地図ではただの真っ直ぐな道みたいに見えたんですが)。

ちなみに、この写真の右下にズームすると、

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おおう・・・、橋の遺構がこんなことになってます。

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ちなみに、南からこういう真っ直ぐな用水路的なものが2本やってきます。
清々しいな、なんか。

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・・・あ、またあった。

どうやらこの川の橋はこういう状態で保存されるのがデフォなんでしょうか。
出土橋は打ち捨てられてるのかと思った・・・

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さあ駅に近づいてきたので、周囲がちょっと賑やかになってきます。
あ、こんどは親柱がある!!

親柱にズームすると、

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いぬまばし跡って書いてあるよ・・・。「跡」って必要だったのかなあ・・・。

ちなみに、この水路の先を猫またぎさんが辿っていらっしゃいました(柴又周辺の暗渠をたどる①)。上流には細くて未整備な上物もあるみたいですね。名前はわからないながら、全部追ったら面白そうな水路です。

まあ、思ったよりも跡があったし、堪能したので帝釈天に寄って帰ろうとします。

が、

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こんなのが目に飛び込んでくるので、帝釈天は反対方向だけど行かざるを得ません。

Siba19

狭くてまっすぐ。

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商店街を2つほど通り抜けます。

しゃなりしゃなり。背筋の真っ直ぐ伸びた、細身の女性のような暗渠でした。

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さあて駅方面に戻ろうとすると、こんな良いテラス席があるので、これまた立ち寄らずにはおれません。

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オリジナルの焼きそば(ネギと豚がのってる)に、ネギだこに、ビール!当然外席!
くはー、うんめーw

ねぎだこハウス北島、というお店のようです。

Siba23

ちなみに、今の店と柴又駅前の焼きそばやさん(写真左端)との間で、そーーーーーとーーー迷いました。

ついでに、まだ開店してませんが、”酒場 春”には柴又ラムネがあるようです。柴又ハイボールもね。

Sibamap

今回の行程です。昭和38年の航空写真を見ると、ほかにも水路だらけ、ハシゴ式開渠だらけのエリアです。とても一日じゃ巡りきれない。

東京ラムネ工場シリーズ、現役ラムネ工場は残り少しになってきました。ひととおり行ってみてから、まとめたいと思います。

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コメント

住宅街のラムネ工場はこのようになっているのですか!飲料工場が住宅街にぽつんとあるというのは、なんかこうポエジーが感じられますね。日々の営みの中の炭酸飲料、みたいな。こんなサワヤカな回にご紹介いただいてありがとうございました。

投稿: 大石俊六 | 2012年9月17日 (月) 00時57分

おお、この橋の遺構たちはかなり珍しい扱われ方ですね。
この細い暗渠もかなりいい。
下町の暗渠はまっすぐなだけで退屈することが多かったりしますが、面白いところもきっといっぱい残っているんでしょうね。

投稿: 猫またぎ | 2012年9月19日 (水) 00時07分

>大石俊六さん

ああ、なんかその存在感すてきですね。
機械が稼働していないのに、ちょっと良い(ラムネの)匂いもしたんです。稼働中はきっと、もっと!
昔の商店街の資料などを見ていると、八百屋さんや魚屋さんと同じようなノリとサイズで「ラムネ屋」という表記に出くわすことがあります。店内で製造している店もあったかも・・・そんな風に想像ひろがる、良いサイズのラムネ工場でした。

>猫またぎさん

この扱われ方ってどうなんでしょうね。親柱を再現するのなら出土橋たちも打ち捨てなければ良いのに。あれ、持って帰れちゃいますよw
この暗渠は丁度猫またぎさんの駅前のあれと連結する感じですよね、細いのはその分流ぽいし。猫またぎさんが好きだと思うって言ってたのがこれです、気に入っていただけて良かったw

投稿: nama | 2012年9月19日 (水) 09時09分

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