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東大島幹線工事見学

下水道系見学記事を連投します。なお、これ系の記事が溜まってきたので、”下水道系見学”カテゴリを新設しました。どうぞよろしくです。

つづきましては、小松川のほうに行ってまいりました。

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東大島駅、初めて降りましたがここはイイ駅ですね。
地下のはずの都営新宿線が、川を何本か越えるため(でいいのかな?)、地上に顔を出す部分があります。で、東大島駅はなんと、旧中川の上に建っています・・・天晴な川上駅ぶりでした。

今回目指す場所は、ここから南下し、小松川第二ポンプ所。地図にすると以下の場所、小松川1-1にあるはずのものです(yahooさんありがとうございます)。

Komatumap

・・・無いんです。

どんな地図を見ても、小松川第二ポンプ所は載っていません。しかし、下水道局のお知らせ欄には上記のような住所がしっかりと書いてあるのです。

現地についてみてやっとわかったことには、小松川第二ポンプ所は、現在建築中なのでした。
しかし、ただでさえ方向音痴なわたしが、地図にも載っていない、看板も出ていない場所に向かうというのは、えらく心臓に悪いものでした。極めつけに、見学(受付)終了の時間まで残り20分を切っていたのです・・・;おーい、着けるのか??焦る焦る。

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横から小名木川がやってきます。
こんな景色も、眺める余裕があまりありません。

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あ!それらしき場所がありました。
あー・・・、良かった・・・たぶん間に合った。「見学の方?」と、スムーズに入れてもらえました。

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入るとすぐに、このガントリークレーンのようなものが目を引きます。

これは、ケーソン工事なるものと伺いました。これから建つ、小松川第二ポンプ所の建物をつくる場所です。地上付近で建物をつくり、下に徐々に沈めていく工法だそうで、初めて目にしました。たしかに、ひとつ前の記事(両国)のように、ポンプ所は地下深くまである施設。こうやってつくってるんですねぇ。
いくつか区画があるようで、今見えているのは第3号ケーソン(施工中)で、1号、2号は施工完了しています。

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これは、”汚染土壌(六価クロム)還元処理プラント”。
この土地から六価クロムが出てしまったので、処理するための設備です。汚染土と還元材をそれぞれこのベルトコンベアーで搬送し、向こうの四角の中にあるミキサーで撹拌、三価クロムにして処理後はミキサーの下から排出するのだそうです。処理後の土は、小松川第二ポンプ所の敷地の中にしまう場所を設けるようなことを仰っていました。

こんなふうに、見たことのないいろんなものに気を取られながら歩いていると、小学生の団体さんとすれ違います。ふふ・・・今日もニアミスで済んだぜ。
新たに来る人はおらず、時間的にもどうやらわたしが最後の見学者のようでした。現場見学を先にしていた一行と一緒に、プレハブ内で工事概要の説明を受けました。
そういえばこのとき初めて、同じ匂いのする人と出会いました。1人できてる人×2、カップル×1が居て、熱心にデジイチで写真を撮っています。質問したりもしています。でも、「工事現場好き」なのか「下水道好き」なのか、よくわかりませんでしたが・・・。

説明は、下水道局の方と、担当の鹿島建設の方が交互にしてくださいました。
今回の工事(正式名称は東大島幹線および南大島幹線その2工事)は、江東区および江戸川区の一部の雨水を収容する下水道を新設するためのものです。

Gaiyou

ポイントがいくつかありましたが、特殊高圧噴射装置搭載のシールドマシンを使用することもそのひとつでした。これは、勝島の時とたぶん同じ機能ですね。穴を掘りつつも、障害物の切断除去や地盤改良をしたりするときに使う機能です。

今回の工事では、中川大橋の水道橋防護と大島幹線防護と、都営地下鉄の下にある杭への切断改良がなされる(上の写真参照)とのことでした。

・・・さて、説明が終わり、現場に向かいます。

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この下に現場があります。
なんと、わたしひとりに対し、3人の方がついてくださいました。というか、地上にいるときはもっとたくさん・・・またも贅沢見学じゃ~。

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現場は、42mも地下にあります。
最初は階段で8mほど降り、

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工事用エレベーターで一番下まで行きます。
この、スカスカで、ガタガタするエレベータで下ってゆくのは、なかなか・・・どきどきしました・・・。

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一番低いところに、つきました!シールドマシンの裏側が見えます。嗚呼、絶景なり・・・。いまいる穴は、将来下水道管になるわけです。

この工事の特徴の一つに、”親子シールドマシン”を使用している、というものもあります。その名の通り、親マシンに子マシンが内蔵されているのです。径の異なるトンネルをつくるため、という理由だそうです。

親子だなんて、おもしろいなぁ。親の発進は今年の5月で、分離すなわち子の発進は来年になるのだそうです。つまり、いま見えているマシンは分離前、親子一緒ですね。

ちなみに、こんなデカくて複雑なものをどうやって持ってくるのかというと、52分割(!)してクレーンで立坑の下に運ぶそうです。

それから、この写真を見ると、既にできている壁を構成するセグメントは、コンクリートと鉄の2種あることがわかると思います。

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これは鉄のセグメント。幅は30㎝だそうですが、ずいぶん大きく見えます。
これでも細いのだそうで、セグメントの1つ1つが微妙に異なる形をしており、それをつなぎ合わせて曲線部分をつくるのだそうです。
一方、コンクリートのセグメントはもっと幅のあるもので、使い分けることで直線部分の施工が早く済むようになっています。

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立坑を下から見上げます。

しかし、深い・・・。深さ42mというのは、これまで見学した現場の中でも最深ではないでしょうか。上から見下ろしたら、だいぶ恐ろしかったです。

さて、またエレベータでガタ!ガタ!と地上に向かいます。

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そうそう、てっきりポンプ所の何かかと思っていた後方に見える煉瓦の建物は、荒川ロックゲートでした。お隣さんだったんですねぇ。

見学は以上でおしまい。みなさんにお礼を言って、工事現場を後にします。

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帰りは、すこしゆとりをもって歩くことが出来ました。大島小松川公園の中を通ります。

旧小松川閘門がにょっきりと顔を出していました。これは、この場所がかつて、荒川と旧中川の合流地点であったことをしるす、古い閘門です。もうひとつの扉は今はなく、残されたこれも、三分の二ほどが土の中に埋まっているという状態。それでも、すごい存在感がありました。・・・期せずして、新旧閘門を味わったわけです。

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今回いただいた、お土産をお披露目。
エコバック、油拭き用のペーパー、メモ帳、えんぴつ、消しゴム、ボールペン、カッティングボード。お茶も。
毎回お土産が違うのが、また面白いです。

・・・この日はその後用事があったので、東大島駅では長居しませんでした。が、ここはどうも団地の駅という感じなので、もしお店を探すなら、おとなりの船堀のほうが面白い気がします。

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お食事するなら、船堀の駅近くにこんなお店があります。
韓流ダイニングのほほん。オープンカフェで、この無国籍ぶりがとてももやっとする外観。入ると、お皿や内装はイタリアンに見えなくもない・・・のだけど、メニューは韓国が基本、日本と中国がちょびっと。

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すごいのが、ここ、朝から呑めるんです・・・。という情報を、「朝呑み散歩」なる雑誌で得、ある日の朝呑みがこれw
洋風の陶器に入ったキムチラーメンと、グラスに入ったマッコリ・・・。水餃子もハイクオリティで、朝から上機嫌です。あ、一応、モーニングメニューもありました、鮭定とかトーストとか。すぐそこでキムチや韓国のりが売られています。ペット連れもOKなようで、足もとに犬の椅子みたいなのがあります。混沌、しかし落ち着くんだよなぁ・・・。

てなわけで、最後は若干逸れましたが、未来の下水道管見学でした。現場ごとに味が違うので、なかなかやめられない、とまらない・・・。
下水道局さま、鹿島建設さま、どうもありがとうございました!

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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 職務履歴書 | 2012年7月17日 (火) 10時33分

>職務履歴書さま

初めまして。
どうもありがとうございます!

投稿: nama | 2012年7月17日 (火) 12時49分

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