桃園川支流を歩く その44 エトアール・ヨコギール支流(仮)
久々に戻ってまいりました。杉並、そして高円寺。
今回は、桃園川に注ぐ、短い短い支流です。
エトアール通り。高円寺駅からパルを下ってきて、右折するとあります。
入り口に、富士川食堂という有名な食堂があります。
以前、この通りのもっと奥のほうにある桃園川支流を、「エトアール通り奥の支流」として紹介していました。そこはコンクリ蓋が劇的な途切れ方をしていて、水源までの流路について、考え甲斐のある暗渠です。・・・先日、ミッシングリンクを探るさんぽをしてきましたが、それはまた別の機会に。
エトアール通りは、昔からある味わい深いお店と、新しい古着屋さんやカフェが混在する、たのしい通りです。
見慣れた、高円寺の街並み。
・・・?
見慣れすぎていて、これまでまったく気にも留めていなかったのですが、エトアール通り沿いにコンクリ蓋のようなものがありました。
狭い路地。ずっとコンクリ蓋が続くように見えます。
こういった蓋の場合、たんなる敷石で終わってしまう場合も少なくありません。ですが、この、目地の詰まり方と、それから途中にマンホールが挟まれているのを見ると、これを暗渠と思っていいのじゃないかと思います。
(違う日に撮影)奥まで行ってみましょう。
後半は新しいアスファルトでした。
最後に、かわいい顔をしたパンダ顔マンホール蓋が鎮座。
流末は桃園川に注ぎます。
すぐそこに見えるのは宝橋です。ということは、わたしの暗渠趣味の始まりの場所でもあるんですが、こんな目と鼻の先に気づかぬ支流があったとは。なんておもしろい!
実は、エトアール通りを挟んで、反対側にも水路は続いていました。
なので、ここは、なにも考えずに”エトアール・ヨコギール支流(仮)”と呼ぼうと思います。
桃園川の、ささやかなささやかな支流です。
はい、支流のことはこれでおわりw つぎは、エトアール通りの隠れ名店をご紹介しましょう。
エトアール通りには、魅力的な食べ物屋さんがいっぱいあります。先に触れた富士川食堂はザ・定食屋さんだし、ほかに、餃子専門の小ぶりな店構えがすてきな柳亭、外で食べようか中で食べようか迷う粉もののあまから亭、ランチビールが290円の天丼屋さん・・・。
以前の記事では「揚げ物中心定食屋さん」と表現していた、とんかつ田むらに入ります。
そんなにインパクトのある外観ではないため、中がこんなすてきなことになっているなんて、思わないかもしれない。
で、デリシャスランチ630円!? すすすすスペシャルランチ、630円??? この内容!この値段!
まず迷います。
別な黒板にも、 「取合せ定食 650円」なんて載ってます。取合せ定食の中身は、
1番:メンチカツ、イカフライ、生姜焼、ライス、味噌汁
2番:串かつ、エビフライ、ハンバーグピカタ、ライス、味噌汁、サラダ
3番:文化サバ、野菜サラダ、味噌汁、ライス
です。はぅぅ・・・。
このほかにも、トンカツとかの通常メニューぽいものがずらり、です。
とりあえず瓶ビール。付属の小鉢はほうれん草の胡麻和えだったのですが、その味付けが自分のものととても似ていました。つまりこの店は、あえる直前にゴマをすっているし、もしかしたら作りたてかもしれない。そしてなにより、他の料理も自分の好みの味付けである可能性が高い!かも。
なんて、ワクワクしてきます。
さんざん迷って、デリシャスランチにしました。
どーん!! デリシャス!!
少々待ちますが、それはすべて手作りしているからだとわかります。
ちょこっと添えられた白菜の漬物も、手作りの味がしました。
ぷりぷりのエビフライ。しっとりとしたメンチカツ。クリームが家庭的な味のカニコロッケ。歯ごたえのある鶏肉で思ったより食べでのあるチキンピカタ。つやつやとしたデミグラスソース。どれも美味しく、そしてとてもお腹いっぱいになりました。
とてもおすすめなお店ですが、さんぽと組み合わせる場合、この短いエトアール・ヨコギール支流(仮)だけじゃカロリーを相殺できなさそうですねww
エトアール・ヨコギール支流(仮)は、おそらく桃園川が整備された後の、そして高円寺が宅地化された後の、近くの施設の排水路じゃないかなと思います。こんな、商店街のすきまのちいさな暗渠。もしかしたら、あなたの街にもあったりするかもしれません。
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