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つくりかけの下水道見学

勝島ポンプ所に行ってきました。
ちょうど、下水道月間で”勝島幹線工事”のようすが見学できるということなので。(”勝島”という言葉も初めて聞いたほどアウェーな場所ですが、見学日が一日しかないため、近所の下水道はほぼ見られなかったのでした。)

Katu1 こういう見学系は、当日行こうとして涙をのんだこともあるため、前日に電話で予約の必要を確かめました。すると、「予約は要らないけど、午前中に小学生の見学が多いから、昼過ぎに来たらゆっくり見られますよ。」とのありがたい情報をいただきました。

なので、お昼をちょっとまわったくらいに行くことに。初めて鮫洲という駅で降り、レトロな写真屋さんなんかをながめながら、てくてく。

若干道に迷って、明らかに遠回りをし、汗だくになりながら到着。

・・・そこには、下水道局の方々と、結構な数の先客がいました。
ゆっくり見られるかと思いきや・・・。小学生はいなかったけれど、かわりに地元の「○○町内会」のご一行がバーン、といらっしゃいました。
そしてその町内会の方々(平均年齢7~80歳といったところ)と一緒に見学ツアーに参加することになりました。和気あいあいの団体さまの中に、自分、ひとり。なんたるアウェー感!

Katu2_2

まあ、いいんです。以前、水の科学館の見学で自分以外小学生、という状態だったときのやりづらさよりはマシです。筆記具と白紙を手に挑みます。

まず最初はDVD鑑賞。アニメを使って下水道のしくみを解説するものですが(割愛)・・・、神田下水の使用時の映像が見られて、しかも動画だったのでちょっと感動しました。

さて、この勝島幹線工事の概要について簡単に書いておこうと思います。
工事の目的は、立会川・勝島運河等の水質改善のため(合流式下水道システムによる汚水流入を減らすため)、勝島ポンプ所の汚水を森ヶ崎幹線に送水するためのトンネルをつくるといったもの、つまりは合流改善(lotus62さんが書かれた記事へリンク)の一環です。

Katumap

上の写真で、ピンクの線が引っ張ってあるところが、今回の工事ルート。勝島ポンプ所が発進基地で、森ヶ崎幹線に到着地点があります。このように、2点を結んで直角に掘り進めるようなのですが、赤丸をつけた部分にこの工事の特徴があります。
この部分で”勝島運河潮通し水路(潮通しボックスカルバート)”の基礎杭(RC杭)という障害物に遭遇してしまうので、ここを通過する際に地盤改良および切断・除去を行う・・・これが大きな特徴の一つであるとのこと。

Kouhou この図のような状態になるってことらしいです。
そしてその地点をもう少し見やすくヤフー地図で見てみると、

Katumap2

この赤丸のところです。しながわ区民公園の下。
つまり、しながわ区民公園は、勝島運河とボートレース平和島をつなぐ、もと運河のように見えるけれど、その下には海水の流れる暗渠がある、ということ??・・・うーん、これちょっと興奮します。
ふだんの川跡に対する興奮とはちょっと違う気もするけど、これはこれで面白い。

Katu3

見学場所には、色々と説明的な紙も貼られていました。

現在行っている工事は二次覆工であり、一次覆工では銅製セグメントを、二次では内側に強化プラスチック複合管を設置、という風に2重にするようです。で、その間には隙間が出来てしまうので、エアーモルタルで埋めるっていうことみたいです。(全く詳しくないので、間違えていたらご指摘お願いします。とくにエアーモルタルの使い道の記憶が微妙。)

Katu4

強化プラスチック複合管も展示されていました。

こんな感じです。これが一番内側で、下水が通って行く道というわけですね。

Katu5

そしてそして!
これが今回の特徴的な工法、”特殊泥土圧式シールド工法”を可能にする、ジェット噴射付きシールドマシン!!

この超高圧ジェット水を障害物(今回はRC杭)に噴射し、反射音から位置・材質等を確認します。
ついで、超高圧地盤改良材を噴射し、周辺地盤の安定や既設構造物の防護を行います。
そして、切断材を超高圧で噴射し、障害物を切断・破砕しマシン内に回収します。

この3つのシステムにより、潮通しボックスカルバートの支え部分を、壊すどころかもっと頑丈にして掘り進められるというわけです。なんだかすごい!超高圧まみれ!

Katu6

あー、なんかもう、実物を見る前からだいぶ興奮してしまいました。但し周囲には町内会の皆さんがいるので、黙って静かに興奮していました。

さ、見学はいよいよメインディッシュ。ヘルメットをかぶり軍手をはめて、地下に下りて行きます。
阿佐ヶ谷駅前の貯留管工事見学のときには 降りられなかったので、2倍わくわくしています。

Katu7

さあ、降りたー。

これが下水道のつくりかけだー!

ここに見えるは、まだ一次覆工の状態ですね。銅製セグメントがむき出しで、ところどころ湿っていました。スタッフの方いわく、結露だということでした。

ここは地下8mですが、とてもひんやりしています。

Katu8

この、バッテリー機関車で、荷物を内部に運んで行くようです。

・・・町内会には、ひとり仕切り役のおじさまがいらして、その方が「自分が常に最後尾から行きますから!」とわたしの後ろに居り、そしてその位置からあれこれ皆に話しかけます。つまり、自分も町内会の一員みたいな感じで見学が進みます。うん、まあ、いいの、もうそんな感じで。。

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うれしいことに、中に入れます。

先導するスタッフが、「ここらへんは○○の下あたりですね~」と地上の場所について解説し、町内会の皆さんが「おぉ~!」と感動しているのに、まったくついていけなかったのがさみしかった。。建物も交差点名もわからないもの・・・

Katu10

工事の途中なので、中にはさまざまな線や、穴などがあります。

これはクラウトホールといって、裏側の隙間に裏込め材を注入するための穴(今は閉じてます)。

結露があるくらいで、地下水が流れ込んだりはしていませんでした。

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さ、ここが折り返し地点。ここから先は、二次覆工まで出来ている、つまり出来あがった下水管です。地上で見たサンプルと一緒ですね。

見ているときは真っ暗でしたが、フラッシュをたいたら、こんな風に奥の方が曲がっていることがわかりました。

Katu12

なぜ曲がっているのか?・・・それは、首都高があるからだそうです。

この写真ではいま見てきた下水管が赤い点線で示されており、上の写真を撮った位置が赤丸のところです。
このすぐ先に首都高速1号羽田線が走っており、この橋脚はさすがに迂回しないといけないため、わずかに曲がるのだそうです。

Katu13

さあ、もう一度最初の写真をのっけます。

いま、見ることが出来たのは、勝島ポンプ所のところから、わずかに1cmくらい(写真上で)の区間。で、残りの区間は二次覆工が終わっているそうです。つまり、あとちょっとなんですねえ。

Katu14

このように2つの立孔をあけてのシールド工事でした。

この図は、阿佐ヶ谷駅前の貯留管工事のときに見たものと似ているので、少し理解しやすくなった気がします。

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・・・帰りがけに勝島運河をのぞいてみたら、なんだか白く、くもっている。うーん、やっぱり勝島運河は汚れているのかな?

けれどもっとよく見てみると、ボラのような小魚が群れをなしていました。
この下水管が完成して、もっときれいになったなら、もっと色々な魚がみられるでしょうか?

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そうそう、今回の見学では、思いがけずお土産をもらえました。

下水道局のエコバック。油断快適って書いてあるトイレットペーパー。油などの拭き取り用ふきん、汚泥で出来たマグネット、カッターシート。など。
見学できるだけでうれしいというのに、ありがたいことです。

・・・この下水管は、来年2月には使用し始めるとのことなので、中に入るのはこれがラストチャンスでした。この場合川跡ではなく、新しくできる下水管としての暗渠でしたが、これはこれで好きかも。やはり、普段は見ることのできない、地下に埋められたものを見られる、というだけで、なにかグッとくるものがあるようです。

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コメント

「潮通しボックスカルバート」もかっこいいですが、
その下の掘削ってのもすごいかっこいい!
すごい強引なことが実現できる技術なんですねー。
「アウェイ」感にも失礼ながら笑ってしまいましたw

投稿: | 2011年7月26日 (火) 19時50分

あ、すみません今の投稿、名無しでしたが私です;;;

投稿: lotus62 | 2011年7月26日 (火) 19時52分

>lotus62さん

ありがとうございます。
潮通し用の暗渠ってものが存在したのか、ってことでまずびっくりしました。暗渠の杭は破壊できるけど、首都高の橋脚はさすがにダメみたいですけどね。
ただでさえ人見知りなので、こういうのはなかなかキツイんですよね・・・後日もう一度似たような記事を書くと思います。

投稿: nama | 2011年7月27日 (水) 12時41分

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