« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »

2011年3月

藍染川桜酒マラソン、延期のおしらせ

東北地方太平洋沖地震で被災された方々へ、心よりお見舞い申し上げます。
この地震関連で起きている多くのこと。・・・なかなか言葉が見つかりません。。そしてそのことと関係して、以下のようなお知らせがあります。

すでにtwitter上にてつぶやいてしまいましたが、暗渠マラソンは勝手ながら延期にさせていただきたく思います。以前書いたもののコピペですが、概要は以下のようになっていました。

企画名:藍染川桜酒マラソン
概要:藍染川を、水源から不忍池までたどる。たどりながら、うっすらと咲き始めた桜を愛で、そして酒を飲む。桜をみるため(&墓地沿いを通るため)、開始は明るいうちとする。(詳細はこれから詰めます。) 
*追記*お店を転々とするのが従来のやり方でしたが、この回に限っては”レジャーシート等を持ち歩いて桜の木の下を転々とする”というやり方もありかもしれません
日時:3月後半の土曜(場合によっては日曜)、それ以上細かい日程は桜の状況次第。

ありがたいことに、ご希望を何件もいただいていました。むしろ決行する意義もあろうかとも思いましたが、なかなか自分自身がこの企画を進める気持ちになれず、熟慮の末、延期することとしました。今週末も候補に入っていましたが、少なくとも今週末は実施しません。状況から言って、来週末も可能性が低いと思います・・・
そんなわけで、参加希望を出されていたみなさま、申し訳ありません。桜の咲く時期のうちにできるか、違う花を愛でることになるか、まだ決められませんが、ひとまずはご了承いただければと思います。実施が決まった段階で、またお知らせいたします。

-------------

今回、地元である山形は、隣県ほど大きな被害が出ていません。家族も無事でした。しかし、被害が甚大な地域は、思い出のある場所が多いです。東北にはまだ安否確認ができない知り合いもいます。

山形内陸には海が無いので、夏になると家族でよく太平洋沿岸に海水浴に行きました。なかでも、浪板海岸(大槌町)は遠浅で本当にうつくしく、お気に入りの海水浴場でした。松島も何度行ったかわからないくらいで、野蒜に泳ぎに行くこともありました。

毎月一度、ものすごく早起き(暗いうちに)をして、家族全員で塩釜港へ行き魚をたくさん買う、というイベントも我が家にはありました。わたしはそれがとてもとても楽しみで、早起きは苦手だけれど、その日だけはワクワクしていたことを覚えています。

山形空港からは出ていない飛行機に乗るため、仙台空港は何度か利用しました。空港へと向かう名取の道路は、広くて、ひらけていて、これから旅行に行くぞというときの高揚感をともなう道だった気がします。

・・・わたしにとって、あたたかな思い出をたくさんくれた場所、好きな場所ばかりです。いま、わたしにできることはほんの僅かですが、少しでも多くの人が助かるよう、少しでも早く状況が好転するよう、つよく祈っています。そして、その先、被災地が元気になっていけるよう、出来る限りのことをしようと思います。

こんな風に書いていると、凹んでいるかのように見えるかもしれませんが、とにかく寝て食べて、むしろしっかり仕事をしています。ご心配なくw ブログの更新が止まっていますが、去年からの繰り越し記事もあれこれあるので、いずれ書き始めようと思います。

----------------

と、いうわけで、お知らせでした。では、また!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

北池袋の谷を歩く

ある日、下板橋にちょっとした用事で行くことになりました。ここら辺といえば、谷端川が頭に浮かびますが、谷端川に限定せずにうろうろしてみることにしました。

Simoitamap
今回は、ここらへん↑↑のさんぽの記録です(yahooから拝借)。はっきりと見える川筋は少ないものの、下板橋駅、北池袋駅、どちらにもすぐ近くに電車の車両基地があって、水の予感がするのです。

Simoita1

下板橋駅、下車するのは初めてです。駅前に広がる野っぱらの、広がり具合にまずびっくり。23区なのか??

この場所、マイ地図上では清掃事務所、となっています。yahooの航空写真にもまだ建物が見えるので、わりと最近なくなってしまったもののようです。その事情を知らずにここに降り立つと、「うわぁ駅前なのにやる気ないなー」と思ってしまうかも。。

Simoita2

駅前には駐輪場があって、そのあり方がものすごく暗渠っぽいです。谷端川暗渠です。
先日リバーサイドさんが谷端川(小石川)を全編レポートされました。この川は自分のさんぽでも長らく候補にあがっているものの、自分にとってはかなり長い川なので、まだ覚悟が決まりません。

Simoita3

谷端川はかなり堂々と東上線をくぐり、駅前の新しい道路のところでもデーンとしていました。

駐輪場区間を過ぎると、谷端川緑道となります。ますます立派なり。案内板もあるし、力を入れてもらってる感じがします。

Simoita4

谷端川はまた後で・・・という気持ちと、整備されすぎてるとちょっと魅力が・・・という気持ちから、谷端川をそれて、商店街へと足が向きます。あと、大事なこととして、まだお昼ご飯を食べていないから。。。

川底から丘へと上がってゆくと、ふと空地に井戸の残骸が2つ、見えました。

Simoita5

その空地の斜向かいには銭湯です。三鈴湯、というようです。みすずゆ。ちょっとすてきな名前。

お、銭湯?とも思うわけだけれど、ここは地形的にあまり川の匂いがしません。

Simoita6

商店街の尽きるところまで、もう少し坂を上り、上りきったところで今度は別な商店街へ向かうべく、左折します。何か食べもの屋はないかー!

左折すると今度は見晴らしの良い下り坂。右手に池袋中学校、その向かいに染物屋さんです。坂を下っていきます(基本的に標高の低い方へ低い方へとあるく癖がついてます)。

Simoita7

すると、その坂道が下りきったところには、新月湯という銭湯がありました。さっきから銭湯の名前がイケてる。そして見た目も良い銭湯!!

新月湯の前はやや広めの通りで、密度は低いけど商店街のようでした。そして新月湯の向こう側は上り坂。つまり、この通りが谷になっているのです。

*つぎ、猫写真なので猫嫌いのひと注意!*

Simoita8

キタコレ・・・と思いながら、谷底を歩いていきます。なにか暗渠サインはないかなー?

おお、駐車場に猫がいました!近づいても逃げません。それどころかスリスリ猫でございました!ひょー、かわええ。結構デカイので、オトナかと思ったら、猫じゃらしに激しくじゃれつきます。すーごい、かわええ!しばし遊びます。

Simoita9

あまりに食い付きが良いので、もうずっと遊びたいくらいでしたが・・・、

もうかんべんしてニャン。

って言われちゃったので、そろそろゴハン食べる店を本気で探そうかな。

Simoita10

通りはその先も蛇行しているのでした。左側にうっすら崖も現れます。だいぶ暗渠サインが揃ってきました。

・・・ここに川の流れを描く情報(古地図含む)は、未だ得ていません。ただし、明治期の地図を見ると、まさにこの谷の形に沿って、田んぼが続いているのです(下った先は谷端川)。ここに川は、あったと思います。
・・・と、ある時点までウキウキ調べていましたが、ついさっき”ふろっぐねすと”さんに雲雀ヶ谷(ひばりがやと)として載っていることを発見・・・!やっぱり川だったんだ。そして雲雀ヶ谷で検索すると、神田川まる歩きしちゃいます!さんもヒット。ううん、入れ食いだな。。
わたしは地形から入り、後からこの谷名を知ったわけですが、鉄分を含む方はむしろ雲雀ヶ谷踏切の名で思いつくのかもしれませんねぇ。

Simoita11

・・・14時くらいだったので、もういい加減ゴハンを食べたい。北池袋の駅に近づきます。

北駅袋駅前の路地がちょっと良い感じだったので、うろうろします。ここ、夜とか良い感じかもしれない。

Simoita12

電柱が真ん中に立っちゃってますよ!?

Simoita13

線路沿い(というか駅のホームの隣)にお社が。

もうそろそろいい加減ゴハン食べたい。駅前をふらふらするものの、店自体が少ないし、気になるお店が見つかりません・・・。うろうろしたあげく、駅近くの中華屋さんに決めました。この中華屋さん、微妙に新しいし中が見えないしで、決め手に欠けていたんですが、文字の書き方が中国の方ぽかったので、味が期待できそうと思って、思い切って選択しました。

Simoita14

その店の名は、徳栄。
店内、入るとおじさんが3人ほどビール飲んでます。おひとりは酔っぱらいすぎて、ふらっふら です。

とりあえずハズレの無いようにと坦々麺セットにしました。すると、炒飯、ザーサイ、杏仁豆腐がついて650円!しかも、しかも、おいしい・・・!!
やったぁ、これ思ったより全然おいしい!コスパも良い!北池袋に隠れた良店見つけたり!
・・・と、興奮もするけれど、ふらっふらのおじさんに若干ビクビクしながらの昼食でした。

Simoita15

まだ明るかったので北池袋駅は通過し、もう少し川筋をさかのぼってみることにしました。

途中、こんな道もあったけれどここは今回は関係ないので過ぎ去ります。

Simoita16

JRの車両基地にきました。池袋運転区。

後に古地図と照合すると、さきほどの雲雀ヶ谷の流れは、ちょうどここを斜めに横切っていくようなのです。大正以降開発され始めるものの、明治期はここは谷底が田んぼ、それを畑が囲むような土地だったようです。

Simoita17

うーん、おもしろい。でも線路には入れないので、脇から回っていきます。

団地の敷地に、おもむろにこんなのがありました。なんだこれ?

Simoita18

上池袋公園、というところに出ました。公園は小さな崖の下にありました。
そしてこの崖下こそが雲雀ヶ谷の流れのあったところです。

Simoita19

公園の1ブロック上流には、ゆラックスというお風呂屋さんがありました。

Simoita20

ゆラックス脇の道もまた蛇行していました。
そしてこの周辺がなだらかな谷頭となっており、おそらくは上流端と思われます(地形図上ではそうだけれど。水源についてはよくわかりません)。

さあ、これで雲雀ヶ谷のさんぽはおしまい。

そのまま池袋方面へ歩くと、豊島清掃工場に併設されたスポーツセンター、”健康プラザとしま”が新しくぴかぴか建っていました。入ってみると、1階にカフェがあったので、のんびりとお茶を飲んで休憩しました。

冒頭の野っぱらにかつてあったのが、清掃事務所。奇しくも終点も清掃工場。あ、そういえば昨日のブラタモリもゴミ処理だった!

Simoitakawa

今回の行程はこんな感じです。南が切れちゃっていますが、黄色が雲雀ヶ谷の川跡で、埼京線の線路を横切って、山手線の線路のちょっと手前で止まる、という感じです。今回辿った道は黄色いほうですが、並行する西側の道もあやしいです。おそらくは、田んぼの用排水をこの2本でまかないつつだったのではないかな、と考えます。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

暗渠のウルトラマンをゆく

JTBさんで、神田川の分水路をクルーズする、つまり暗渠に潜入という企画があったので参加してまいりました。暗渠にはなかなか入れるものではないから、普段は「上を歩いてるのが良いんですよ~」とか言いながらも、入れる機会があるんだったら喜んで入っていくわけです。まったくもってすばらしい企画だと思います。教えてくださった方々に、ほんと感謝です!

ただ、”暗渠の王様 都会の秘境トンネル河川を往く”という企画名ですが、暗渠に思い入れのある(強すぎる)自分としては、どうしてもこの 王様 という表現がしっくりこない(勝手なことを言って、関係者の方スミマセン;)。分水路は洪水を防ぐために近年つくられたいわばサイボーグ(命名HONDAさん)部分であり、わたしにとっては”ウルトラマン”的存在なのです。なので、分水路はすくなくとも所謂”暗渠”といったときに、最初に浮かんでくるものではなく、ちょっと異色な存在。でもそれはそれで、非常にカッコ良い存在。

Bunsui1

日曜の午後。水道橋駅前集合。神田川があって、もう船が見えてます。

水道橋はたまぁーに通りますが、こんなにうれしいことはない・・・!!

Bunsui2

船に乗って、ひとつ前の写真を撮った位置をみてみると、こんな感じ。嗚呼、水辺からの景色。

実はわたし、神田川クルーズは初めてなのです。神田川を船からみるようすは映像で見てますが、自分が乗るのは全然違いますねー!!
・・・一抹の不安はわたしの三半規管で、東京湾の屋形船から、エーゲ海のでかいクルーズ船まで、”停泊したら”無差別に酔うという決まりを持っているのです・・・。大丈夫なんだろうか。

Bunsui3

さて、このために、マニアパさんの川Tシャツを着てきました。川!アンド、ボート!半袖だけど、とってもあったかかったので、さむくなーい。

で、ライフジャケットを装着します。品川 ひらい丸 っていう、釣り船屋さんのものみたいですねw 今日の船なのでしょうか。

Bunsui4

出発地点は市兵衛河岸船着場です。暗渠好きさんならピンとくるかと思いますが、ここはかつての谷端川(小石川)の河口で、そこに防災船着場がつくられています。
以前はもっと河口たる形をしていたそうで、その頃の貴重画像を以前HONDAさんが披露してくださいました。リバーサイドさんも最近記事にされてます。

お二人とも言及されているように、今現在は、谷端川は水道橋分水路に合流しています。ガイドさんは、この向こうに水道橋1号分水路が横切っていて、あの穴はその余水吐だ、と表現されてました。

さあ、いよいよ航行開始。杉浦さん作のかわいい地図をいただいて、ガイドの石坂さんの豊かな解説を聴いて。神田川を遡上します。

Bunsui5

橋を観賞するためにと、橋付近は止まったりゆっくり走ってくださったりします。

しかし、わたしはあんまり橋に興味を持っていないので、こういう合流口のほうが気になります。あれはどこの暗渠なんだろな・・・。とか。

Bunsui6_2

三崎町中継所の横を通り過ぎます。文京区・千代田区・台東区の不燃ごみを積み替える場所。なんと昭和6年からあるのだそうです。

話に聞いたり、TVで見たりはよくありましたが、自分で目の当たりにするのは初めてです。

Bunsui7

さーて、今回の主目的。いよいよ水道橋2号分水路に、入ります!(昭和54~61年施工、暗渠内は全長約500mとのこと) 吐口から入って、遡ります。

下から見上げると、名前がしっかり書いてあることがわかります。実は、以前ここがなんだかわからなくて、こんなふうにブログ上で質問をしたことがありました。
なんだかわかんない、とか言っていたのが2009年。いまのわたしはそこに入ろうとしている・・・!

Bunsui8

さあ、内部に突入です!!

分水路については、タモリ倶楽部でも出てきたようですが、DPZおよび暗渠MOOK本発売イベントにて、三土たつおさんがレポートしています。わたしすっかり、三土さんは”分水路愛好家”だと思っちゃってるんですがw
そのお話が非常に面白く、色んな情報が頭に残っていて、それを確かめるような航行でもありました。自分が体験するのは、やっぱり違う。

Bunsui9

入っていくと早速向こう側に、水道橋1号分水路が見えます。
2号よりもっと長い1号分水路との間には、このように疎通口があけられています。本来真っ暗である1号分水路が、ライトで照らされてほんのり蒼くうかびあがります。

ちなみに、ほかの参加者の顔等がうつらないよう、気をつけながら撮っていたので、ぜんたいが写らない、へんな写真ばっかです。。

Bunsui10

天井からぶらさがる物体が、ぼんやりと見えます。

三土さんのレポート(イベントの方)で聞いていた、工事跡。ここに板をはめ(つるし)、水を止めつつ工事を行ったとか。

Bunsui11

”マンホールの下”もいくつか見ることができました。こんな風になってるんですね。うっかり落ちないようにしたいもんです(落ちないけど)。
黄色い階段には、ところどころ草のような紙きれのようなものがくっついていて、増水時にかなり上まで水が来たであろうことを思わせます。天井から枯木がぶら下がってるところもあり、また同様の感慨があります。守ってくれて、ありがとう、ウルトラマン!

ガイドさんがこの上には「河川」マンホールがあることを教えてくださいました。そういえば文京区には河川マンホールがあるのだった。これのことか!ぜひ歩かなければ・・・って、この上は何度も歩いてるんだけど。次は、ぜひ、気づかなければ!

Bunsui12

壁には入口からの距離がところどころ示されます。200mの表示。

ちなみに、水深は約3.3mなのだそうです。神田川本流よりも深いとか。

Bunsui13

分水路の実際の暗さを味わうべく、突然ライトを全消しにされたら、まっくらでした。まっくら、真っ黒、田舎の夜。数秒で怖くなってしまいました。

あかりをはんぶん消した状態だと、こんな幻想的な感じになります。深海のプランクトンのような、あるいは北国の雪の夜のような気分。・・・このくらい明るかったら素敵だけど、普段の分水路って、ものすごく暗いんだな。

Bunsui14

首都高の柱が、地下神殿のように浮かび上がってきました。
何かと地下神殿とくっつけるわたしですが、実際に地下神殿と近い雰囲気があると思います。

Bunsui15

もっとどーんと見えている首都高の柱もありました。タモさんが絵画鑑賞したところ、とか。

我々も観賞しまくり、撮影しまくりです。さながら展覧会。まっくらな分水路でこんなことが繰り広げられる、ふしぎ。

Bunsui16

あああ、もう出口が見えてきました。出口はすなわち、分水路呑口です。

この、皆で船に乗ってくらやみから出ていく感じは、ディズニーのアトラクションのようでもあります。

Bunsui17

出たとたんに広がる世界は、とても明るかったです。
そして・・・やはりこういうのが気になりましたw 穴!

船河原橋のところ。これは紅葉川のナゴリかもと言われている穴ではないでしょうか(定かじゃないので、あとで調べます)?船からみたら、中が面白いことになっていたので、これは紅葉川の最終場面でお伝えしようと思います。

Bunsui18

さて、船は水道橋2号分水路を出、もと飯田町駅付近を通りすぎてUターンし、日本橋川に寄り道します。

その前に、工事中の小石川橋を通過します。去年、このように橋を取り去り、いま新築中みたいです。
実は09年の夏は、ここに立っていたのでした。ぶった切られていたとは・・・。

さてさて、その後小石川橋通過架道橋 をながめ、くぐり、水道橋へと戻っていきます。

Bunsui19

水道橋を過ぎると、このように水道橋1号分水路の吐口があらわれ、

 

Bunsui20

お茶の水分水路が姿を現します。この2本の分水路は、この地点でぽっかりと横に呼吸口みたいなものをあけつつ、つながってゆくのでした。

お茶の水分水路の入口は、ますます神殿の入口のようです。水面がきらきら反射して。

Bunsui21

一行はもうちょっと舟下りをたのしみます。お茶の水掘割区間に突入。 

ここは有名な、仙台藩が掘った人工の掘割ですが、まったくこの谷の深いこと。
ところで、中央線に乗っていてよく気にかかるのが、このあたりからジョ―――っと出ている水です。この崖っぷりからいって、湧水だよね?と思っているのですが、この日もヂャァ―――!と出ている箇所がありました(写真中央)。

Bunsui22

ずっと橋をスルーしてばかりですみませんねぇ。聖橋をくぐり、丸ノ内線・神田川橋梁にさしかかります。

丸ノ内線のトンネルが、暗渠の入口に似ています。

Bunsui23

地下鉄の下をくぐる。ここは、ものっすごい萌えスポット!!

茗荷谷でも同じような興奮の仕方をしていましたが、こんどはなぁんと水上ですよ!

Bunsui24

お茶の水分水路とつながる扉が見えます。

それにしても、この日はアチコチから手を振られましたw 

ちなみに、水面が揺れているのは、直前に他の船とすれ違ったからです。向こうはわりと速度を出していて、こんなふうに波ができ、暫く残っていました。

Bunsui25

Uターンして、もどります。こんどは右岸を見ながらの遡上。

電車から見えるか否か、が景観の分かれ目なのでしょうか?左岸の整備っぷりにくらべ、右岸は古さ・汚さが残ります(わたしにはそれは良いものに見えるけれど)。
あ、あそこにも、湧水(ガイドさんは自然の地下水、という表現をされていました)。

Bunsui26

おおう、ここにも湧水が。なんだかダバダバですねえ。神田川の両岸ってわりと。

なんだか通路?みたいなのもあるし、右岸のぼさぼさっぷりは中々好みです。

Bunsui27

そして最大の興奮湧水が、これです。地下鉄からの排水!
つまり、地下鉄の線路や駅によく浸み出してる地下水たちで、それって湧水ですよね。この地下鉄がらみの水ネタというのはかなり興奮度が高かったです。しかもジョブァァァー!!!って。すごい勢いだ。

Bunsui28

ふぅ、市兵衛河岸船着場に帰ってきました。
なんとかそれほど酔わずにきたようですが(殆ど停泊してないしね)、最後、この船着場でうろうろしていたら、若干酔っていました(足元がゆれてた気がする)。

それからこの、吐口は簡単に開くようでした。大雨のときは、ここから出てくるのでしょうか。

Bunsui29

その後、まだ明るかったので上野に寄り、こんなものをみてきました。

このすぐそばで、

Bunsui30

このようにすごい薄っぺらい階段を見つけました。

以前の善福寺池そば暗渠沿いの階段より確実に薄いです。猫またぎさん、いかがですかーww

Bunsui31

手すりはついてるので、一応のぼるためのものなんでしょうが・・・

その後、ツイッターで情報をいただいた、100円キャンペーン中のせんねんそばでそばを2杯と、天ぷらとホッピーをいただき、真っ赤な顔して銀座線にゆられて帰ってまいりました。満足!

それにしても、分水路に入るという行為は、普段の自分の活動からするとなかなか遠いことで、貴重でした。ウルトラマンだなんて勝手なことを書いていますが、配られたプリントの文言「地下に造られた、第二の神田川」、これもとてもすてきでした。関係者のみなさま、このような機会をどうもありがとうございました!今回はもうひとつのコースに参加できなかったので、またやってはいただけないものでしょうかね・・・w

| | コメント (5) | トラックバック (0)

« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »