中野区白地図探しのたび
以前、中野区の歴史民俗資料館で商店街の展示を見たときに、そこで用いられている白地図に暗渠が描かれていることを発見しました。
杉並区の史跡散歩地図然り、区で発行している史跡地図系には、ひそかに暗渠がうねうねと描かれていることが多いです。ところが、中野区にはそれがなかったので、少し物足りなく思っていた矢先でした。
資料館の職員さんに買えまいか尋ねたところ、その白地図は区役所から提供されたもので、資料館には余分が無い、とのこと。おお、そうか、じゃあ区役所でもらってこよう!・・・ここから、思いもよらぬ白地図探しの長旅が始まりました。
まずは中野区役所に、レッツゴー!
「こんにちは、なみすけだよ。おとなり、中野区役所にやってきたよ。」
杉並区にばかり居る、なみすけも一緒に連れて行ってみました。ま、このあと無事わたしの胃におさまるんですがね・・・なみすけ。
ちょうどお昼を微妙に過ぎた頃に来たので、地図のまえに腹ごしらえです。区役所内の食堂は、中野満点食堂といいました。
こういう、いかにも社食・学食みたいなところって、ワクワクします!カレーか、ラーメンが食べたいなー。定食も気になりましたが、お昼まっただなかに売り切れてしまったようです。
で、コロッケカレーにしました。たしか、450円くらいだったような(結構前なのでちゃんと覚えていない・・・)。
10月だったと思うのですが、時期限定で、”みかんがサービス”されていました。かわいい・・・うれしいw
もう、食堂のカレー!B級グルメ!で、満足しました。
お腹を満たし、受付に戻ります。受付の方に経緯を説明して、白地図を扱っている部署はどこか尋ねると、区役所内では扱っていないということ。なんとなくあっさり門前払いみたいに感じたので、防災や史跡でいいからと地図を扱う部署をたずねました。すると、ぶよお堂という日本橋の地図屋さんに行ってくれ、とのことでした。
うーん・・・資料館で聞いたのと違う・・・。なんだか腑に落ちないものを感じつつ、日を改めてぶよお堂へ行くことにします。
別な日。ぶよお堂に行ってきました。
地図だらけの、実にたのしいお店でした!!いろんな地図があるし、古地図もあるし、関係本もあるし・・・。居るだけでたのしい。
けど主たる目的は中野区の白地図なわけで、それを店員さんに尋ねてみました(とても親切に対応していただきました)。すると、、、お店にあったのは、資料館のものとは違う地図でした。白地図には違いないのだけど。でも暗渠が載ってないのです。
これで、手がかりが失われたような状態です。
まあ折角八重洲近辺まできたので、まさに紅葉川さんぽの途中でもあったわたしは、”もうひとつの紅葉川”跡にあたる、八重洲地下街でゴハンでも食べるか、ということにしました。
・・・ふーむ。あの白地図は幻ではなく、たしかにあった。なのにこんなに難航するなんて。
後日、もう一度中野区役所にアプローチすることにしました。といっても、受付からは同じ対応をされる気がしたので、今度は電話で尋ねます。
すると、今度は広報に回され、そこで広報の方がとても丁寧に対応してくださいました。広報のKさんが調べてくださったことによれば、該当する白地図は”区の業務で使うなら”と作らせたもので、残念ながら区役所にも資料館にも残部は無い。ただし、図書館(資料庫)にはあるようだ、とのことでした。3段階の大きさがあるので、そのどれかではないか、とのこと。ヤッタ!
さらに日を改めて、中野区中央図書館へと向かいます。
電話口ではたしかに 東京地図社 と仰っていたので、検索にかけて確認しようとすると、そもそも東京地図社が引っかからない。ちょっと嫌な予感がしながらも、司書さんに直接尋ねます。・・・すると、司書さんは開架にある白地図しか心当たりが無いよう。
この件に関して、連続してうまくいってないので、もうすぐ心が折れそうです。しかし、がんばって広報の方が仰っていたことを伝え、交渉します。・・・すると、「あ、あれかなあ?」と、奥から持ってきてくださったのが、それっぽい白地図2種。
わー、暗渠がニョロニョロ載ってる!!ヤッター!東京地図社じゃなくって、どっちも昭文社だけど。3種じゃなくて2種だけど。でも、いいや、これが探していたものに一番ちかい!”半分”を丁寧に選んで、コピーさせていただきました。
てなわけで、紆余曲折ありましたが、やっとこ入手した、昭文社の白地図。特に中野区役所広報の方には、とっても感謝しています。以前、中野駅前支流について調べたときも、別な部署の方々がほんとに親切でした。中野区役所の職員さん、ありがとうございます!わたし、杉並区民でごめんなさい!
肝心の白地図の暗渠についてですが、概ね知っているものばかりでした。しかし、小淀川や島田軒牧場支流(仮)などが確認できたり、支流のちょっとした支流を見つけられたりと、私的には興奮する内容です。確認してみたい方は、中野区中央図書館へGO!
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