暗渠沿いカフェ その3”海南鶏飯食堂”
暗渠沿いカフェ、第3弾。
九州の鶏飯じゃなくって、シンガポールチキンライス、です。
最近の某事件の報道により、わたしのなかで「こわい街」という印象が強くなってしまった街、六本木。もともとわたしの活動圏からは外れる街、六本木。
その街中を、吉野川という風雅な名の川が流れていたことを、「あるく渋谷川入門」(おすすめ本にリンクがあります)で知りました。
HONDAさんが六本木ヒルズ~麻布十番の流れとして書かれていますが、結びついていなかった・・・。また、lotus62さんが、吉野川を辿ろうと試みていたようです。
ここは、TSUTAYAの裏のみち。むこうから下って来ると、
六本木高校の敷地がえらい崖になっています。写真におさまりきらないくらいの・・・。ほんとうにものすごい崖。
グラウンド脇には、こんな排水管が出ていたり、
湧水めいたものが出ていたり、と、暗渠的にはあやしさ満点の崖なんです。
しかし、「あるく渋谷川入門」によれば、吉野川は、この一本東のみち、芋洗坂を流れていたとのこと。なるほど川で芋を洗っていたわけですか。芋洗坂という名称は、R-1のときに初めて知りました(つまり芸人さんの名が先)よ・・・。
とはいえ、このみごとな崖から、水が湧いて、それが吉野川の水に加わっていたような気がしてなりません。
いまの道路にだって、ほら。この側溝の下に、湧水が紛れ込んでいないかなぁとか、ついつい思ってしまいます。
というわけで、暗渠かどうかがはっきりしないわけですが・・・、暗渠風味のみちが見える位置にある、海南鶏飯食堂、でゴハンをたべました。
ここにテラス席があるのですよ、めっちゃ道路の脇に。景観的には、かなり上等の暗渠カフェです!
この後仕事があったので、昼ビールはがまんして、中国茶とチキンライス。
自分で炊飯器をつかって作る(鳥胸肉とそれを煮たスープ、ショウガ・ニンニクで炊き込む)こともありますが、それはそれでとても美味しいんだけど、やっぱジャポニカとインディカは違うので、インディカのものを食べたくなる時があります。
ちなみにシンガポールには行ってるのに、現地で食べたことはない(まだ幼くて食に開花してなかった)という自分的にはくやしすぎる過去があります。
”吉野川の支流だったらいいな”さんに向かって、あーん。湧水とせせらぎを妄想、妄想です。
うーん、うまうま。ここ、チキンライスも美味しいけど、カレーもかなり美味しかったです。
・・・結局、ここはどうなっていたのか・・・。HONDAさんの記事によれば、ここら辺には湧水池がわんさかあった時代もあるとのこと。ピッタリこの場所には、あるような、ないような。明治の古地図では、この少しだけ南に1流(がま池からのもの?)あるようですが、やはりここには流れナシ。それ以上は調べていないのですが、うーん、気になってきました・・・w
それから、この近くの渋谷川支流にも、ちょっと気になる暗渠バーがあります。・・・”青いひみつきち”。秘密基地ですってよ奥様!しかもこの隣の隣にあるのは、あの狭すぎる暗渠、”がま池からの流れ”(HONDAさんの記事にリンク)。良い場所ですねえ。
ただし、わたしが暗渠カフェで扱いたいのは”暗渠沿い””暗渠が見えるカフェ”なので、秘密基地は残念ながら外れてしまいます。でも、やっぱりちょっと行ってみたい・・・。
なお、あるく渋谷川入門の著者、梶山さんによるweb”あるく渋谷川”には、”その後の「あるく渋谷川入門」”なるトピックスがあって、それも面白く読ませていただいてます。・・・最初に庵魚堂さんからこの本の情報をいただいてから、少し書いたことと被りますが、梶山さんのこの渋谷川への愛情に、そういう方に、その活動に、とてもあこがれます。ケロキ師をはじめ、桃園川を愛する先輩方はすでに結構いらっしゃるわけですが、わたしもそういうひとをめざしていきたいなぁ・・・と、思います。
それから。暗渠カフェ、杉並に無いなどとぼやいていましたが、イケそうなお店を発見しました。はやくレポした~いです。
| 固定リンク
「3-2 特集:暗渠カフェ」カテゴリの記事
- 暗渠めし la Salle サル・キッチン(2013.11.24)
- Momo Garten ~最強の暗渠カフェ~(2013.06.06)
- 暗渠めし 現代版三味線橋のひと休み(2013.01.13)
- 暗渠めし 東京競馬場西門前食堂群(2012.11.24)
- 暗渠めし 富士食堂(2012.09.27)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
六本木にもこんな崖や雰囲気のあるお店があるんだね~。
それにしてもnamaは、ほんと充実してていいなぁ~、私もはまれるものをみつけるぞ~!!
投稿: ポコ | 2010年12月 7日 (火) 19時38分
この崖ですからね。崖下にきっと流路があった。・・・と思いたいですよねw
芋洗坂から麻布十番商店街に流れ込む流路ですが、現在の道なりに行くのでなくこちらの崖下にいったん蛇行して商店街に、という可能性もあるのでは・・・と妄想しています(地形未検証・現場の道の雰囲気だけからの無責任意見なのでスルーして結構ですw)。
それにしても「ひみつきち」。小さい頃よく作って遊びました。ひみつきちにお菓子とかみかん持ち込んで食べるのすごく美味しかったですw なんて思い出してたら、大人になった今でも秘密基地どっかに作ってお酒持ち込んで飲んだらすげえ楽しいかも、と思ってしまいました。 でもどこに作ったらいいんだw?
投稿: lotus62 | 2010年12月 8日 (水) 11時15分
>ポコさん
ねー、こんな崖があるのはなんかびっくりだよね。うんうん、また誘うんで何かポコの琴線に触れるものがあるといいなー。
>lotus62さん
崖のすぐ下の流れ、って結構見ますものね。コメントいただいてようやく、芋洗坂の下が麻布十番商店街なのか、と気付きました。そんくらい疎いです;
ひみつきち・・・未経験ですねぇ。かまくら作ってみかん食べたことはあるんですけど。ひみつきち文化はうちのほうには無かったのかなあ・・・はらっぱに作るのもいいですけど、木の上に作ってあるのにもちょっと憧れます。
投稿: nama | 2010年12月10日 (金) 12時18分