西荻にある謎の池、用水、湧水②
前回は、タイトルのうち”謎の池”しか消化してませんでした。西荻さんぽ、続きにまいりたいと思います。
前回は善福寺川に注ぎこむような用水路暗渠が縦に3本、横に1本。その1本を遡って行くと、ガードレールの先でぷつっと途切れていました。
その先、前進して行くと、青梅街道にたどりつきます。ところが、その青梅街道のほんの少し手前に、暗渠が出現します。
いやー、1枚目から酷い写真ですね!われながら・・・しかしもう、外が薄暗くてこのデジカメじゃムリなのです。この写真の中央のフェンスに挟まれた空間、用水路の名残のように見えます。
この暗渠は青梅街道の数メートル脇を、青梅街道に沿うように進んでいます。
しかし、塀と民家の間なので入ることは出来ません。塀の上から手をのばして撮ると・・・ん、サトイモか?いつのまにか畑になってます。いいのだろうか・・・
その数メートル下流は植物が散乱していました。
現地にいたときは、これは千川分水の分流ではないか、と考えていましたが、よく考えてみたら、これこそが千川分水(六ヶ村分水)という可能性もあります。青梅街道そのものより少しだけずれているのは、相澤堀でもあったことです。
・・・実はまだ史料を見ていないのですが、”神田川「まる歩き」しちゃいます!!”さんでは、これを千川上水の井草川分水としており、井草川分水というのは六ヶ村分水のことを指すようです。
ちょうど、その水路跡は善福寺と関町の、というか、杉並と練馬の区境になっていました。
・・・ただ、青梅街道から西に外れていくカーブ状の水路もあるので、自分の頭の中では流れの向きがちょっとわかりにくいことになっています。千川分水のことは、あとで調べて補足したいと思います。
青梅街道に沿った流れが、ようやっと表に出てきました。
流れは道路を渡り、なおも青梅街道に沿うように、そして区境となってここに在ります。
この車止め・・・
車止め界のトマソン物件ではないでしょうか。彼は、何を守っているのか・・・。
青梅街道に面したお店の裏手。ここも流路みたいです・・・
お店の駐車場から探すと、おお、つづいてる、つづいてる!
しっかりと、家と家の間の、囲われたぼさぼさ空間として残っていました。
その後、たぶんこうきます。この塀のあたりが区境になるのかな。右側は青梅街道で、車がびゅんびゅん走ってるわけです。
その後はまたしばらく入り込めない空間が続いて、遠目からみてると塀がナナメに街道に向かってきていて、おそらくここがその延長線上。すなわちここから青梅街道脇に、水路が姿を現すようです。ちょうど、この右手に「ココカラ杉並区」な看板がたってました。
ここからあっちは杉並区。で、ここのブロックにはかつて富士の湯という銭湯があったみたいです。今回は名残りのある建物が見つけられませんでしたが。
さあ、概ね、見たい暗渠を見ることができました。おそらく、前回見た善福寺池へと注ぐようないくつかの用水路は、千川分水から分けてもらっていたものかな、と考えているところです。
ひとまず西荻の駅へと帰ろうと、善福寺池に出ます。いままで気づいていませんでしたが、善福寺池の上の池と下の池の間には、こういう玉川上水っぽい水路がありました。写真・・・くらすぎ・・・
すっかり暗くなりました。善福寺川の始まりがここです。
手前の、池から注ぎ出す流れのほか、左の吐口から合流してくる流れがあります。説明板によると、善福寺川の水には”千川上水から”の流れも足されているとのことなので、おそらくそれでしょう。
あとは川沿いを歩いていきますが、途中、どうしてもきょろきょろして車止めを探してしまいます。そして見つけると遡ってしまいます・・・。
これは、かなり細い道だったようですね。遡ると、なかなか急な坂道で、
おお、登りきると、井草八幡宮の裏手へ出ました。井草八幡宮に湧水があったという話、聞いたことはありませんが、こういうところに水ってありそうだし、、いやいや、千川分水をくりっと回してきてたかもしれないし・・・(どれも想像です)
ちなみにこの支流の合流口付近に、善福寺川の底からの湧水その1があるようなんですが、見つけられず。
仕方がないので、もう少し下流にある、底から湧く湧水その2を見に行きます。以前、工事中で見られなかったやつです。
おわー、すごい!湧いとる湧いとる!!前方後円墳みたいなのの真ん中から、ぼこぼこと・・・!以前の工事は、この前方後円墳で囲うためだったのかしらん・・・?と、リバーサイドさんのところを見たら、以前からこれのようですw
暗がりの中じっと見ていると、もうひとつ流れがあるようです。この写真は護岸を上から撮ったものですが・・・、護岸のつなぎ目(写真手前中央)から、湧き出ているように見えます。
なかなか興奮します。
・・・ただ、ここについて、以前、webかなにかで「あまりに水量が多いので、水道管から漏れているという噂もある」という記述を見たことがあります。・・・たしかに、すごいぶくぶくですけど、、なにもそんな夢の無いこと。。。
と、へんな情報をもったままここに来てしまいました。そしたら、すぐ脇にこんな説明板があったので、ひと安心しました。ここまでするんなら、これはきっと湧水ってことでいいんですね。ほっ
おかげで、ビミョー・・・に疑いながらの興奮になってしまったではないですか。今度は昼に見に行こうかな。
ここで、川沿いから離れて、崖のものすごい井荻公園を通り、ぐりっと駅方向へ行って、通称”たんば通り”まで行きます。そしてキャロットの近くにある八百屋さんへ。ここは、ふぞろいだったり、傷ついてたり小ぶりだったりの野菜やくだものを、どーん!どーん!とケース単位で店頭に並べ、ワイルドに売っているのでたいへん好きだったのでした。この日も、紅玉5個で500円、姫リンゴ30個で600円、小さめキウイ10個で100円、とか。嗚呼たのしいー!でもそんなには消費しないので、おねがいして紅玉2個、姫リンゴ5個だけ買いました。
うーん、西荻はやっぱりええのう。帰りには、駅前のごちゃごちゃした空間に寄ってしまいます。
戎。ここは以前から南口にも北口にもありましたが、南口の店舗が異様に増えてました。あと少しで、通りの両側ぜんぶ戎になるんじゃないかっていう勢いです。ひとつひとつ、小さくて雰囲気ある店舗なのでいいですけどね。焼鳥&ビールでクイッと疲れを癒し、イワシコロッケという変化球も投げてみました。うへぇ、ポテトサラダの球の周りに、イワシを貼り付けたフライが出てきましたww・・・うまいんだ、これが。
さて、今回の①②のうち、あるいた暗渠を緑の点線で示します。
青梅街道のすぐ脇を流れる千川上水の分水、そこから取水したものが現・善福寺4丁目の田畑を潤うるおし、善福寺池に流れていた(←それは、大丈夫なのか・・・?)と、推測しています。が、まだまだ穴も多そうなので、要・史料収集と補足、です。
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コメント
http://www.kasetatsuya.com/norivernolife/noriver_nolife_05_02.html
投稿: | 2010年11月27日 (土) 16時29分
> ? さん
コメントを書いていただく際には、お名前と、何かしらのお言葉をいただけないでしょうか(以前も同じことがあったかと思います、同じ方かどうかはわかりませんが)。
関係のある情報にリンクを貼っていただけるのはありがたいのですが、このようなコメントのされ方ですと、なんだかbotに対して返信をしているような、むなしさを感じてしまいます。
投稿: nama | 2010年11月29日 (月) 09時54分
こんにちは~~。
おっ、西荻でイワシコロッケ!
私も昔々、えーと少なくとも15年以上前・・・サラリーマン時代に常務(西荻人)に連れられて飲んだときイワシコロッケ食べました。やたらでかかったよーな・・・うろ覚えですけどこの店だったのかなあ。
その店の後に入ったのが場所未定のスナックで中に囲碁があって客が碁石をパチリという奇特な世界でした。懐かしいなあ~。(すみません食コメントで)
昭和の学生時代も今は無き杉並井草の高専でしたので西荻は闊歩してました。(笑)
投稿: imakenpress | 2010年11月29日 (月) 12時41分
>imakenpressさん
こんにちは。コメントありがとうございます。むしろ食コメント、大歓迎ですよ~。
西荻でイワシコロッケだなんて、きっと戎だと思います。けっこうでかくて、ビックリしますよねw なんと、15年以上前からのメニューでしたか~!
その、スナックの方はわかりませんけどww、西荻は独特なお店が多いので、そういうお店があるのには頷けます。imakenpressさんも、西荻に思い出があるのですね。ここ数年で北口のほうがだいぶキレイになっちゃいました。個人的には、なんとか残っているビリヤード山崎を心の中で応援していますw
投稿: nama | 2010年11月29日 (月) 13時42分
美味そう
投稿: | 2012年12月14日 (金) 18時20分
>?さん
ありがとうございます
投稿: nama | 2012年12月20日 (木) 11時06分