桃園川支流を歩く その26阿佐ヶ谷迷路
今回は桃園川の、用水路感あふれる暗渠を紹介します。場所は先回の天沼一丁目支流(仮)から桃園川に戻り、すこし下ったところ。
ちょっと本流を外れてうろうろしていると、南側に車止めを発見しました。
入って行くと、そこには短い区間に等間隔で3つも用水路暗渠っぽい道があって、おもしろいことになってました。
まず1本目は、比較的奥までつながってます。途中で道幅が広くなってるので、どこかに暗渠との境界があるのかも。
2本目は、短めです。奥に壁が見えますが、あれは駐車場(かなり僅かだけど崖)の壁で、そこを右折して1本目と繋がっています。
3本目は、見えてるところはもっと短いのだけど、すぐにカックンと折れて、ほそぼそ続きます。
ここがいちばん好みなんで、ここをずっと追っていきましょう。
3本目をカックンと曲がったその先には、車止めがまたありました。
・・・ちなみに、この暗渠、最初もこの車止めで発見したわけですが、帰ってから「杉並史跡散歩地図」を見たら、始点はもうすこし上流のほうで、本流から分かれてきてるようでした。
この地帯の特徴として、”おしくらマンホールもどき”の出現率が高い、ということがあります。”おしくらマンホール”は、lotus62さんが収集されている、2連のマンホールのことですが、この暗渠には2連だけれどきちっとくっついてはいない、”もどき”が気付いた限り3つありました。この写真の手前にあるのがそれです。
ここにもおしくらもどきがあります。。
マンホール的には惜しいですが、道はずいぶん良い雰囲気ではないですか。
ずんずん歩いて行くと、車止めもあるし暗渠だろうなとは思うんですが、コンクリ蓋がないために、ここが暗渠であるという保証がやや乏しく感じてしまい、やや不安になってくるのでした。(ああ、今にして思えば、不安というよりは物足りない、という感覚だったのかもしれません・・・)
そんなこんなで歩いているうち・・・、おー、ついに出ました!コンクリ蓋!!
小ぶりの暗渠蓋・・・大好物です。
さて、どこまで続いているのやら。
入ろうとすると、生垣が生い茂っていて、先が見えない・・・
残念ながら、わりとすぐにいきどまりでした。とりあえず歩けるところまで歩いてみると、
入れないところにもコンクリ蓋暗渠はまだ存在していて、奥のほうで直角に左折しているようでした。
夏は植物が豪勢ですよねぇ・・・、そのおかげで地面が見えませんが、続いていることを祈って曲がった先へとまわりこんでみます。
さいわい、ちょうど1枚前の写真の続きが見えました。苔むしたコンクリ蓋が、住居の脇を通ってこちらに向かってきます。
いやぁ、思ったよりもコンクリ蓋が続いていて、嬉しい限り!
上の写真から道路を挟んで振り返ると、こう。
入ることはできないけれど、まだ続きがありますよ~~~。
嬉しくなって、つぎの道路までまたまわりこんで、・・・しかしここで、コンクリ蓋暗渠はなくなります。
ちょうどここが桃園川緑道。残念ながら本流直前までコンクリ蓋があるわけではありませんでしたが、おそらくここで本流に戻るようでした。
つまり、本流から分岐し、戻ってくる・・・田用水のような印象でした。
うーん、名前が難しいです。。とりあえず、阿佐ヶ谷北3丁目南側支流(仮)とでもしましょうか・・・なんか落ち着かない名前ですが。。
今回の行程を、懲りもせずてづくり略地図でw
正直、”迷路”っぽいのは最初だけなのですが、今回この題名にした訳は、ここをあるいていたときに、その道の狭さと壁や生垣の高さから受ける感覚が、以前遊園地等で遊んだ”迷路”アトラクションと近いなあ、と改めて思ったからです。阿佐ヶ谷近辺は、迷路テイスト暗渠の出現率が高いような気がします。
さて、次回は、天沼に戻って、もう少し大規模な用水路を追いたいと思います。
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コメント
むーん、どんどんディープな方向に行かれてますねw
桃園川って極め甲斐のある暗渠ですねえ。ほんと、支流にさらに面白みがある川なんだなあと思いました。
おしくらマンホールもたくさんありそうだしw
投稿: lotus62 | 2010年8月 8日 (日) 00時24分
>lotus62さん
おー、即コメントありがとうございますww
この暗渠は偶然に出会ったのでなんだか儲けものでしたw・・・きっとこういうのがまだまだゴロゴロしてると思います。
lotusさん的にはこのおしくらもどきは、どのくらい価値がありそうなんでしょう・・・?やっぱ繋がってないからややレベルが下がりますかね・・・?桃園川にまた行かれる際にはぜひおしくらを探してみてください!
投稿: nama | 2010年8月 8日 (日) 00時37分