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まつもと城下町湧水群 ③蛇川を辿る

松本市を流れる川は女鳥羽川をはじめ何本かありますが、蛇川を追ってみたいと思います。けっしてかえるまつりに因んだ?わけではなく、もともと蛇も好きなので”蛇川”という名が気に入ったこと、市内に水源がありそうなことが主な理由です。ちなみに名の由来は、蛇行しているからということです。

Matsu36 蛇川は市内のいくつもの湧水をあつめて流れ始めるようで、わかりやすい1つの水源がわるわけではありません。松本の古地図で見ても、どうやら二箇所、始点があるようなんですが、その2つとも、現在は民家の中にあるみたいです。
1つは、この側溝を遡って行った先で、これ以上は見ることができません。この位置での流れは”チョロチョロ”で、おそらく湧水口1つぶんくらいの水量です。

Matsu37

もう1つも同様に見ることができませんが、このカーブを右折した先の、家の庭から出ているようです。その家=この塀の持ち主です・・・あ~あ、良いなあ、きっとこの家のひとは、「俺んちから蛇川は始まるんだぜ!」って自慢できるんですよねぇ。
地形としては、そんなに高低差はないものの、やはり崖下なのでした。

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で、すぐ隣の家にも湧水があって、蛇川の最上流部はあっというまにこれだけの水量になります。わずか二軒ぶんで、これですよ?

ちなみにわたしが立っているのは、地域の体育館の駐車場。背後に剣道の掛け声みたいなものを聞きながら撮っています。清らかな流れで、水草もえらくうつくしい。側溝のうつくしさにだんだんと慣れが生じてきちゃっていますが・・・、ここまでのものは滅多に見られないはず。

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その先、また数軒分の湧水があわさります。近所の湧水をかきあつめただけで、こんな規模になるんです。おそるべし蛇川。

流れの規模がどんなに増しても、汚れは全然増しません。わたしの故郷、山形市だって市内の水路を大事にする街ですが、水質ががぜん違うのです。山形の水路は、蔵王の方から流れてきている川の水を引いた用水路ですから、それと、湧水だけで構成される流れとの、違いなのでしょう。

Matsu40_2

下って行ったら、水門が初登場。

じっと流れを見ます。・・・すると、なんか魚がいました!外濠小路で見たやつと似ている!!

Matsu41

よ~く見たら・・・、ニジマスでした!!!野性的な素早い動きで、かなり観賞し甲斐があります。

市内の川に、ニジマス!!釣ったら食べれるじゃん!おいしそうじゃん!!だけどかわいくって愛おしいし・・・!いろんな気持ちが入り乱れて狂喜乱舞です。

Matsu42

ニジマスを飽きるまでじ~~~っと眺め、ようやっと蛇川を下り始めます。

すると、意外にも暗渠がありました。道をつくって、この先の家々へゆく裏道としているようでした。くねくねしてて、良い小路。

Matsu43

良い小路を、振り返ります。少し疲れたので、喫茶店で一休みしたりします。
喫茶店で飲んだアイスティーが、これまたやたらと美味!よく考えてみたらこれも湧水パワーなのでしょうね、きっと。

Matsu44_2

その先は開渠になりますが、このように阻まれて川沿いを歩くことは出来ません。

消火用のバケツ・・・リレーできますね、これなら。松本は古くて立派な建築物(お蔵も含め)がたくさん残っていて、地震や火事が無かったのか?と不思議になるほどですが、水路をうまく使って火消しをしていた、とかなのかな・・・そんな妄想もします。

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蛇川が、マンションなどの間をカクカク縫って進む区間。塀の上に手を伸ばしてパシャリ。

材木やアジサイの下に暗渠蓋がありますね。

Matsu46_2

材木系の蓋がつづき、丸太の蓋暗渠ののち、ちょっと顔を出し、そこに湧いている水をまたあつめます。

いやぁ、どこまででも湧水がありますね・・・。そして水路もずぅっとキレイ。これだけキレイだと、ゴミを捨てる罪悪感も一層だろうと思います。それから、街の空気自体がとても清浄な気がして、さんぽ時の気分までも清らかになるのでした。・・・角打でご一緒したおじさまが、「松本は空気も水もキレイだから、良い人間が育つ!」って仰ってたのですが、なんとなく、あるかもなぁ、なんて気持ちになりました。こんな水路に囲まれて、毎朝学校に行く子どもたち・・・さぞや清々しいでしょう。

Matsu47

さてさて、だいぶ川は大きくなってきてます・・・なんとなく、下流部の方が魚がいそう、って思っていましたが、しばらくあのニジマスは現れませんでした。
ところが!ここ、道路端をクネってる所で、餌やりをしているおじさまが居るじゃありませんか!!・・・何かお魚が居るんですか、と聞くと、ここだけでなんとニジマスが7~8匹も居るそうです。誰かが放したらしい、とのことですが・・・、動きは非常に野性的で、ひゅ~っと餌に寄っては飛び跳ねつつ食らいつく。そしてすぐに暗渠部分に隠れてしまうのだそうです。暗渠の意外な活用法ですね。

おじさま曰く、「隣の、榛の木川には、ヤマメが居るらしいよ」とのことでした。やっっっ、ヤマメにニジマス・・・!いますぐ釣って食べちゃいたい・・・!!

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ニジマス・ゾーンのすぐ下流です。なまこ壁と蛇川。松本らしい風景です。

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そして最後のほうは、このようにゴォォと言いながら、繁華街の下へもぐって行きました。この先の商店街に親水空間があり、そこで使われているのかな、と予想してますが、あとはよくわかりません。線路手前に合流口らしきものも見えましたが、正しくはわかりません。。

以上、辿れるかぎり、蛇川を歩いてみました。いつにもまして、こころがあらわれるさんぽでした。
・・・そろそろ、舞台を東京へと戻したいと思います。

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2 地方の水路」カテゴリの記事

コメント

ニジマスの棲む暗渠!!!!ニジマスですよね。
それにイワナですか!!!!
あまりに意外で楽しくて、くらくらしますねーw

投稿: lotus62 | 2010年6月30日 (水) 18時03分

ヤマメ→イワナと変換されましたか?ww
とはいえわたしも違いがわかっていませんが。
こんな水路、見たことないですよね~。わたしが近所に住んだら、きっと釣りをしてしまうと思いますよ。

投稿: nama | 2010年6月30日 (水) 19時09分

市内を流れる水路にニジマスですか、想像できません。
東京では多摩の釣堀に生息wしているイメージです。
バター焼きにすると美味しいんですよね。

投稿: リバーサイド | 2010年6月30日 (水) 19時58分

Σ
コーフンして先走りましたw
失礼しました!

投稿: lotus62 | 2010年6月30日 (水) 20時12分

こんにちはimakenpressです。
岳都松本はワンゲルやってた学生時代からよく行ってました。ここから上高地などを経て北アルプスに出撃するのですが、帰還も松本で下山後は市中に繰り出し(飲みになど)てました。(最近行ってないっす)
この街の水路は、私も散歩がてらに観て回ったことがあって、水の冷たさが非常に印象深かったです。

投稿: imakenpress | 2010年7月 1日 (木) 16時30分

ああ、ニジマスのムニエル食べたくなりました。
そのうち作ります。ローズマリーとか植えて育ててみようかな。

投稿: えいはち | 2010年7月 1日 (木) 17時34分

>リバーサイドさん

そうですよね、いくら綺麗な水路でも、ニジマスはビックリですよねえ。むかし山形の釣堀でニジマス釣りましたが、もっと大きくて緩慢でした。東京の釣堀って鯉や金魚ってイメージですけど、多摩のほうにいけばニジマスもいるんですね!うーん行ってみたい。
バター焼き、、じゅる。わたしは塩焼きが多かった気がします。おいしいですよね!

>lotus62さん

ww

>imakenpressさん

むおー、ワンダーフォーゲル!?やってたんですか。カッコイイですねえ!松本によく繰り出されてたんですねえ。オツですね。
そうそう、水、冷たかったです。側溝も含め各所で水を触りましたが、概ね冷たい水で、ああ地中から来てるんだなあ~、とうれしくなりました。

>えいはちさん

ニジマスのムニエル、おいしそ~~~!でもニジマスってどうやって手に入れるのでしょう(釣る以外で)?スーパーで見たことない気がします。
ローズマリー、家に植えてあったらとってもステキですね。わたしはマメではないので、すぐに枯らしてしまいそうですが(ていうか育たない)。。先日付け合せに買ったクレソン、余ったから根が出るまで育てようと思ってコップに入れておいたら・・・あっというまに黄色くなって、いま瀕死です(泣)

投稿: nama | 2010年7月 3日 (土) 09時27分

namaさん、こんにちは。 善福寺川の郷土博物館の横手辺りに2門の水門がありました。 そこでイメージした水門を検索していたら、この写真に着きました。 水門の前後どちらかが橋代わりになっていて、川を行き来出来ましたが自転車で渡った記憶が無いので、土手よりも30㎝位は高かったと思います。 また取水口も土手を潜って(現在の)博物館の柵辺りで下流方向にL字に曲がっていました。 水路溝の深さは150センチ以上で取水口も今のより大きかったような。 まぁ、当時の身長は140センチ位の子供の目線ですので大きく深く見えたかもしれませんね。  

投稿: nasunokaori | 2011年12月23日 (金) 23時25分

namaさん、続きです。 今はnamaさんのレポ内で知ったgoo古地図をいつも見ていますが、38年の写真に水門が映っていますよね。 右側には水路を埋め立てた後もハッキリと見えています。 水門に白波が立っていますが、これだけが記憶にありません。 少し下流に堰があって白波が立っていますが、この堰の落差は30㎝位でしたので、比較すると結構大きな感じがします。 水門下手は底がコンクリなので唯一川に入って遊んだ場所でした。 残念ながら杉並区には水門の写真が無く、都の工事なので都の資料を探せば、もしかしたら…あるかも。  改修工事後も水門のあった所の形状は昔のまま残されていますよね。 何ででしょうかねぇ?。   皆さんのレポを読みこんで、来月からは桃園川散策に入ります。 
 

投稿: nasunokaori | 2011年12月23日 (金) 23時51分

>nasunokaoriさま

こんにちは。お返事が遅れてすみません(怪我をしてしまって、しばらくPCが触れませんでした)。
善福寺川にあった水門と、この松本の現役水門が似ているんですね!どちらも好きな場所なので、なんだかうれしいです。
それにしても、当時の水門付近の様子、ずいぶん詳しく覚えておいでですね!凄いです。郷土博物館は最近ご無沙汰ですが、成宗・田端界隈の昔の写真の展示を1月中旬までやっているはずなので、なんとか行きたいなと思っているところでした。併せて、水門のあたりの様子も確かめてみたくなりました。
昭和38年の航空写真にはたしかに水門がありそうな場所がありますね。2門あったこと、川の中に入って遊ばれたこと、当時の水路の風景・・・貴重なお話をありがとうございます。桃園川のことも、何か思い出されたことがあったらぜひぜひお教え頂けたらと思います。
ではでは、また来年もよろしくお願いいたします。

投稿: nama | 2011年12月31日 (土) 13時38分

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