本八幡駅から市川駅まで歩く
市川で女子会がありました。おいしい料理と楽しい話・・・、その帰りにも暗渠さんぽ。「じゃ、これ(コンクリ蓋暗渠)を江戸川まで辿ってみたいので・・・」とか言って駅とはあさっての方向に帰るわたし。良い笑顔で見送ってくれて、ありがたや。
その市川なんですが、前情報は無に近かったのです。ところがイザ行ってみると、なかなかどうして、独特な蓋暗渠の宝庫でした!まず、ここ。何蓋と言ったらいいのか・・・。全包囲でしっかりしたタイプ。
その全包囲タイプの上流はこう平らになって、曲がって途切れていました。
そして市川市のマンホール(これ、形状としてはマンホールじゃない気もしてきましたがマンホールでいいのでしょうか;)には、「市」ってそのまんまデザインされています。
これ、後でもう一度出てきますので、見た目を覚えていてくださいね。
それからこのような立派なコンクリ蓋が渡してあるところもありました。
実は、まだこの時点では、どの暗渠を辿るか選定段階です。駅から少し歩いただけなのに、すでに何本も立派なのが走っていて、どれをどっちに辿るか、迷ってしまう~~
JR線路の高架下にも、こんな味のある開渠があって、見過ごせないんです。
ここから、後ろを向くと、
こんなふうにつながります。
どの水路も良いなあ。
よし、これを辿ろう。
まっすぐ江戸川の方向に向かって伸びる、立派なコンクリ蓋暗渠。
すこしあたらしくて、そしてサイズがかなり大きいです。よく見るとコンクリの中に鉄のようなものがボコボコ見えていて、鉄板で補強されたコンクリ蓋といったところでしょうか。
上の写真の道を、まっすぐ南に歩いていくと、交差してくる道たちも暗渠多めです。
まず、これ。右手からやってきました。緑の覆いだあ~!うーん、面白い。
つぎ、左からやってきた流れ。
gooのむかしの航空写真(リバーサイドさんご推奨の)を見ると、ここらへんは、かつて一面の田んぼだったようです。そして立派な用水路が何本もあったようです。
こうやって歩いているだけで、その縦横無尽ぶりが伝わってきます。
またまた、右からやってきた流れ。
この蓋は素材は鉄板補強コンクリのようなんですが、向きが・・・縦!ふへ~、縦につながってるのは珍しい気がしますよ。
用水路暗渠沿いにあったクリーニング屋さん。
「ステッキ&クリーニング」でした。ざ、斬新だ・・・。
さて、最初のまっすぐな暗渠に戻ります。
そのまま江戸川に注ぐもんだと、思い込んでいたのですが・・・あれー、歩道と一緒に用水路暗渠もくりっと右にカーブしています。果たしてわたしは帰れるんだろうか、と一抹の不安がよぎります。
曲がったさきは商店街になっていました。暗渠は商店街の歩道となってすすみます。まるで松庵川の一部の、あすこみたいに・・・
ちなみに、コンクリの覆いは、車道とぶつかるときにはアスファルトに変化しますが、なんというか・・・、ところどころ雑でしたw
こんなふうに・・・愛くるしいですねえ。
そしてまだまだ商店街はつづくのです、商店はぽつりぽつりとなりながらも。
コンクリ覆いから、コンクリ蓋へと変わったな、とかぼんやり思いながら歩いていたら、あああ!緑色のコンクリ蓋でしたっ!
うわ~~、HONDAさんのところで憧れていた、緑色蓋!!んー、よく見ると色合いは結構違いますが、いいんですいいんです。わたしは緑色が大好きなんで。その緑色蓋に、こんなところで出会えるなんて!!
市川の暗渠素材、あなどるなかれです。結構バリエーション豊富。
・・・それは、蓋をかけられた時期が違うということを意味するのでしょうか。
緑色蓋は工事現場の前ではちょっと幅広になって丈夫になります。
もひとつ、工事現場入り口らしきところでは突然のドット柄。
もう少し先には橋の遺構っぽいものもありました。この場所の数十メートル右に、昭和38年の航空写真ではおおきな溜池のようなものが写っていました。
緑色蓋にもどります。ここらへんの数十メートル左には、昭和22年の航空写真ではまたも溜池のようなものが写っていました。
いま右手にある空き地は”外環の予定地”であると書かれていました。目下建設中のようで・・・もしかするとこの風景も、数年後には変わってしまうのでしょうか。
さて、地元の地図を使って、行程を示します。黄色が緑色蓋になってからここまで歩いてきたルート(&つぎの1枚)。緑色がこのあと歩くルートです。
住所の”新田”なんていかにもですね。その前に通過していた場所も、田がつくところが多かったので田んぼからみか?と思いきや、平田(平らで広い地形だった)、大和田(和田=川の曲流部等の広く円みのある平地という意味があるよう)、と、地形関連の由来でした。
上の地図の、黄色点線の最後の部分です。
これで、向きを北へと変えていって市川駅方面に向かうようなんですが、
信号待ちをしつつ、何気なく左側を見ると、おおおー!あっちにもでかいコンクリ蓋暗渠があるじゃありませんか!!
駅と反対方向ですが、ちょっとだけ辿ってしまいました。歩いたのは緑色点線の最初のちょこっとだけでしたが、その先ずうっとつづいているようでした。
あんまり追うときりがないので、市川駅方面へと踵を返します。
暗渠は道路を横断し、道路の左側へとうつります。ふたたび道がにぎやかになってきました。
こんどはこんなマンホール?が。ここらへんのは、ぜんぶこういう風に、埋められちゃってました。
その先、市川駅前に近くなってくると、この横断歩道の先からバサッときれいなタイル張りの歩道となり、暗渠らしさが失せます。
この先はどうなっていうるんだろう・・・。帰ってから地図を見たら、どうやら今追ってきた流れは、流れ自体がここらへんで止まっていました(ここらへんが始点?)。
実は今回歩いたルート、江戸川区のすぐ隣なので、手持ちの東京23区地図、川の地図辞典にも、7割くらい載っていました!用水路暗渠縦横無尽の、なかなか面白いエリアです。
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コメント
「ステッキ&クリーニング」w
仕上がりがスティッキーだったらイヤだけど、ステッキ売っているのならならまだいいかw
しかしnamaさんの「蓋コレクション」もどんどんすごいことになってますねぇ。
投稿: lotus62 | 2010年5月17日 (月) 18時35分
初台駅が最寄なので、「本八幡行き」でおなじみの本八幡ですが1回くらいしか行ったことありません。
(都営地下鉄なのになんで千葉県まで? ずっと疑問です)
JRから都営線の乗り換えって確かヘンな地下商店街みたいなところ通って行ったと思います。
投稿: えいはち | 2010年5月17日 (月) 20時48分
>lotus62さん
ね、ちょっと衝撃受けますよねえ。。
蓋コレクションw あ、いいこと思いつきました。
>えいはちさん
たしかに何で本八幡までなんでしょうね?謎ですね~。
ヘンな地下商店街w 地上の商店街なら歩きました。けど、食品の卸問屋みたいなところが一番気になりました・・・
投稿: nama | 2010年5月18日 (火) 09時39分
昔少し歩きましたが、市川から浦安にかけては本当に暗渠が多いです。小河川跡と排水機場と水門、という組み合わせもよく見られます。歩いたのはまだ水路関係のブログをやっていなかった頃でしたが、かなり興味を惹かれたのを覚えています(今は更新してない「東京外周」というブログのネタで歩きました)。
それにしてもこうして見ると、同じ地域でも蓋や整備のしかたに個性が出るものですねぇ。蓋コレクション館、楽しみにしてます。
投稿: しかすけ | 2010年5月18日 (火) 23時02分
>しかすけさん
こんにちは~。コメントありがとうございます。市川から浦安、コメントいただいた後に見られる範囲で古地図を見てみましたが、すごいですね、延々と田んぼと用水路&小河川。ではもっと浦安方面まで足を延ばしても、暗渠然とした道が続いているのですね・・・排水機場と水門まで堪能できるかもなのですね・・・すごい!もう少し時間をかけて歩いてみたくなりました。どうもありがとうございました。
投稿: nama | 2010年5月19日 (水) 10時37分
あっ!緑色の蓋だ!どこかの業者の製品にあるんでしょうかね?
投稿: HONDA | 2010年5月20日 (木) 23時59分
>HONDAさん
そうなんですよ~!HONDAさんとこで見て良いなって思って、結構早くめぐり合えたので嬉しかったんです。
関東のどこかの業者さんなんでしょうかね、、緑道イメージで緑色なんでしょうかね?、、、謎です。
投稿: nama | 2010年5月21日 (金) 17時39分