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アメリカで暗渠を探すの巻①

Ame1 サンディエゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、の3都市に行ってきました。仕事なのでプラプラする時間がびっくりするほど無かったですが・・・収穫を3回に分けてご紹介したいと思います。

サンフランシスコで、朝の集合時間前の1時間をさんぽに充てることができたので、ケーブルカーで上へ登ろうと言う同行者に対し、「私は低い土地へ行きたい」と一人行動の許しを請い(暗渠趣味について言ってあったので・・・しかしどうも協調性の無い感じですね)、ひとり地面ばかりを見て過ごしました。3都市の中で、いちばん地形的に激しい、面白そうなサンフランシスコで時間が取れたのはラッキーでした。
アメリカで、日本の河川暗渠化と同じような条件があったとは考えにくいんじゃないかな~、そもそも土地いっぱいあるし。などと考えつつ、とりあえず街をくだる。すると、車止め発見・・・!?

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いえいえ、駐車スペースかなんかみたいでした。

一応訪問地の暗渠の下調べをしてみているのですが、何も情報が得られていません。そもそも、日本と同じ暗渠サインがあるとも思えないので、うーん、地形以外は一体なにを見ればいいのだろう?と、不安に思いながら街をくだります。

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下り坂がやがて平坦になり、平坦になってからも結構あるきましたが、いっこうに平坦なまま。谷らしき場所がありません。

ちょっと心細くなって・・・、見上げれば、電信柱がにょっきり。木製です。

ロサンゼルスの電信柱も、木でした。小さい頃、あったよなぁ、木製のやつ。と、ちょっと懐かしい感じがします。

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ふと、違和感のある土地に出くわしました。

暗渠探しで頼りになるもののひとつ、この”違和感”。この土地の場合は、周囲より1メートルほど低くなっている駐車場があって、そういう駐車場がこのブロックにだけいっぱいある、というもの。(近隣の他の区画は、整然と建物が並んでいます。)

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とりあえず、このブロックを一周することにしました。

すると、こんなマンガみたいな穴がw

ワハハ、覗きたくなっちゃいますねぇ~~

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覗きます。

うんうん、この中も、ぐっと低い土地で、空き地みたいになってます。

(でも、なんのための覗き穴なんだ?)

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ぐるっと1ブロック分あるきましたが、最後にもこのような一段低い駐車場がありました。

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で、隣のブロックにも駐車場があったのですが、こちらは低くはなっていないのです。

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こんどは反対側に回って、戻るようにしながらじろじろ観察。

反対側も同様で、1メートルほど低い、建物の建っていない土地の出現率高し。

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こちらは中が見えなかったけれど、やはりたぶん空き地で、入口にこのような段差がありました。

ずいぶんと古いレンガです。それと、左に少しだけ見える段差部分、真下に石燈籠のアタマみたいなのが見えていました、いや、絶対石燈籠ではないと思うんですけどw

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低い土地の奥に見える、廃な建物。

しかしこの隣から、新しくて立派なマンションの敷地が始まって、違和感ゾーンは終わってしまいました。

さて、この違和感ゾーンについての、わたしの仮説は。周囲に比べて不自然に低く、空き地や駐車場の割合が不自然に高い、長方形の土地であることから、やはり以前なにかあったような気がしています。そして無理やり自分の希望と結びつけると、これは河川か運河を埋め立てたものではないか?と考えられます。幅がけっこう広いので、暗渠の可能性はかなり低いような、しかし築地川のようなイメージを持ちました。つまり、川跡指数(←lotus62さんのパクリ)20くらい、ってところでしょうか。・・・ただし、1メートルほど陥没している理由は謎です。そこらへんは工事をした人の雑さに賭けたいところですw

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・・・違和感ゾーンから、踵を返します。そろそろ集合時間だしね。

と、戻ろうとすると、少し先にはこのような崖地帯がw 
うーん、崖っていうよりかは、盛った感じがしますけどねぇ・・・

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別な時に、ケーブルカーで登って行った際に見えた、サンフランシスコの街の原型。

時折この街に対するコメントで見かけますが、ほんと、よくこのような土地に街を作ろうとしましたよね・・・

このような土地を見る限り、山や丘ではあるけれど、川の匂い(湧水の匂い)はあまりしないなぁ~、と思いました。

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チャイナタウンでゴハンを食べた、帰り道。

丘から見下ろす夜景がきれいだったので、写真に撮っていたら、なんだかスリバチみたいに見えてきました。こちらから下る急勾配の坂、その下には平地が広がるのみなんですが、その向こうに高層ビル群が並びます。つまり、地形的スリバチではなく、建物的スリバチなわけですが・・・。カメラの技術が無くってほんとすみません。。

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ちなみに、今回もっとも衝撃的だった食べものはコレ。

笑っちゃう外観。レインボーのゼリー。
けど、食べてみたら(むしろ積極的に食べにいきましたw)意外や意外、柑橘っぽい爽やかさがあって、ゼラチンのぶるぶるも程良くて、なんか美味しい!!ww

むしろその後に食べた、見た目おとなしめのレモンのムースが激甘で辟易しました。

この外見で、美味しいって凄い。でもこの色彩でお菓子を作ろうと思うのがもっと凄い。

さて、アメリカで暗渠を探すの巻、その①はどうも煮え切らない感じで、川跡指数もずいぶん低めでしたが、その②に続いていきたいと思います。

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2 地方の水路」カテゴリの記事

コメント

お帰りなさい。ご無事でなによりです。
私も学生時代(30年前?)、西海岸に観光旅行にいきました。(ロス、シスコ、ラスベガス&グランド・キャニオン)
確かにサンフランシスコは地形的に面白いですね。上の方のが凹凸があって川跡がありそうですが、どうなんでしょう。(ロスはだだっ広いだけでつまらないw)

サンフランシスコでは自由行動時に1人で歩いてみましたが、ご存知の通り、ゲイの街。横断歩道で向こうから大きな男性が手をつないで歩いてきたのを目撃した時は、背筋が凍りました。

投稿: リバーサイド | 2010年3月15日 (月) 20時27分

おお、出ました究極の「地方シリーズin USA」!
少しでも街歩きの時間があってよかったですね!!
この駐車場になってる空き地は確かに気になりますねー。なんなんだろう。
ぶっ潰してそのあと不景気のせいで買い手が付かない土地の一時利用、なんですかねえ。
それにしてもこの中途半端な高低差が説明できませんね・・・。
カリフォルニアって基本的に土地がたくさんあるから、わざわざ高いコストかけて地下室を作らない、よってビルの跡地は地階の落差がなくって建物の基礎部分だけのめり込みで済んでいるとか?(100%想像でモノを言ってますw)
それにしてもこののぞき穴って誰が何のために作ってんだかww
川跡指数も、楽しいですねw

投稿: lotus62 | 2010年3月15日 (月) 20時47分

おかえりなさい。サンフランシスコの風景を川跡探しという視点で記事にしたのは世界初ではないでしょうか!?それにしても駐車場、何のキャプションもなければ日本のものと言われてもわからないような雰囲気なのは、じっさいにそうなのか、撮影者のまなざしというフィルターを経由していることによるものなのか、どっちなんでしょうね?

投稿: HONDA@東京の水 | 2010年3月15日 (月) 23時37分

>リバーサイドさん

ありがとうございます。
30年前!街のようすが比較できるような写真があればよかったですが、地味な絵ばかりですみませんw 仰るとおり、ロスは広くて平坦で、地形的にはあまり魅力がありませんでした、しかも人が怖かったです。
男性の方だと、ゲイのカップル見るとちょっとたじろぐものなのでしょうかねぇ。私はとてもお世話になった方の中にゲイの方が居たりすることもあり、違和感なかったりします。

>lotus62さん

うはは、地方シリーズ、いまのとこ最も遠い地ですw
ビルの跡地、ですか。この区画いっぱいに大きなビルが建っていたとは考えにくいような、ちょっと下町的な場所でした。あ。そうか、商業施設じゃなくて、なんらかの工場跡(深く掘り下げるような必要のある工場・研究所とかってあるもんですかね?)と考えるのはアリな気がします。
・・・しかし、日本とちがって、情報が皆無なのでもどかしいですね・・・

>HONDAさん

ありがとうございますw 世界初って、プププ、大げさですよ~~ww 
そうなんです、わたしも記事の仕上がりを見て、「な、なんか日本と変わんないかも」と思ってしまいました。けれど、実際に歩いているときは異国の風情だらけで、ちょっと雑で、乾いたような、そんな空気感が写真に反映されていないのは単に私の腕のせいだと思います。つまり仰っているうちの後者の要素が少し強いのかなあと思います。
ただし、写す対象が地面・駐車場などの一部に限る場合、それらはそこまで日本のものと変わらない、とも、言える気もします。あくまでサンフランシスコの、この土地の話ですが・・・はっきりしない答えになってしまいすみません。。

投稿: nama | 2010年3月16日 (火) 10時03分

こんには~。imakenpressです。
をを~~っ、ものすごく興奮する記事っす。
UAS編、なんか読んでてワクワクするし、ドキドキするし‥。(街歩き、怖くありませんでしたか??)

アメリカで暗渠探しというテーマ、“意外性”がとってもいいですね~。しかし米国人って暗渠とかに興味あるのかなあ。地方編、今後も楽しみにしてます♪

話はちょっとすれますが(すみません)、サンディエゴの米海軍基地とか私、見学したいです。

投稿: imakenpress | 2010年3月16日 (火) 12時22分

>imakenpressさん

を~、ありがとうございます!
サンフランシスコはあんまり怖くなかったんですよ。調子に乗って、0時頃にスーパーに買い物行っちゃったりしました。
米国人が暗渠に興味があるかどうか・・・これは謎のままです。その③でちょっとだけ言及する予定です(ほんとにちょっとだけw)。

サンディエゴの海軍基地!!わたしもかなり気になってました!!行きは電車だったんですが、車窓から見えた壁とNAVYの文字に大興奮し、それよりもっと南のほうに施設があると聞いていたので、なんとか近寄れまいかと思っていましたが、ぜ~んぜん、時間がありませんでした(涙)。ああ、電車から写真撮っとけばよかったですー・・・

投稿: nama | 2010年3月16日 (火) 12時42分

あ。リバーサイドさんにつけ足しレスです。

>上の方のが凹凸があって川跡がありそうですが、どうなんでしょう。

たしかに上のほう、凹凸ぽかったのですが、激しい凸に対して、凹部分はいささか平坦でした。つまり、谷というよりかは、短い段々畑のようになっていて、あまり川の感じではないなあ、というのがわたしの印象です。あくまで、暗渠・地形歴1年未満のわたしの印象ってことですけど・・・w

投稿: nama | 2010年3月16日 (火) 12時51分

先の投稿、「こんには~」“ち”がないっす。失礼しました。なんかPCの辞書がそう学習してしまいました。(汗)
海軍基地、わ~、残念でしたね~。私も軍事ヲタとして同じ気持ちになったと思いマス。ちなみに私、事務所の上空に飛んでいる軍用機を見るとついつい双眼鏡で見ちゃいます。オイオイ・・

投稿: imakenpress | 2010年3月16日 (火) 13時01分

>imakenpressさん

ち、なかったですねw でもちゃんと伝わるので問題ナシ!ですよ~。
ですです、残念です、ほんとに。。にしても、双眼鏡って良いアイディアですね!事務所に置いてあるんですね!ww わたしも軍用機が飛ぶとかなりテンションが上昇しますが、双眼鏡で見るのは思いついてませんでしたよ。真似しちゃおうかな~~・・・

投稿: nama | 2010年3月16日 (火) 17時11分

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