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(地下神殿+ピラミッド)÷2

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久々に地下ネタです。

「ニッポン地下観光ガイド」に載っている、地下ファンの聖地のひとつでもあります、大谷石採石場

栃木にあるので近いような、しかしウチからいくとなると遠いような。・・・”遠いような”が勝ってしまい、訪問しないで居てしまいました。
しかし、ワタクシ、餃子のためだけに宇都宮には行けるのです。そこで、”餃子とともに”、思い切って行ってきました!

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大谷の街並みは、いまや閑散としていて古ぼけていて。いっぽう、のどかで、しかし家の壁やら水路やらにも大谷石が使われてちょっと独特の風景。

このように切り立った崖のうつくしい場所もありました。この崖の下には、川が流れています。この景色だけでも、すでにちょっと満足しかかります。

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切り立った崖の一部から、このように水が滴り落ちたりしています。やはり、水に目が行ってしまいますね。。

湧水か、雨水が染み出したものか・・・

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さて、大谷資料館&採石場まで来ました。「坑内」という文字を遠くに見ただけで、もうズキューンです。

こんなに素敵そうな場所なのに、人があんまり居ません。ゆるりと入っていきます。そうそう、トイレを拝借したらば、手を洗う蛇口をひねろうとすると蛇口全体が横を向く(当然水は出ない)という、なんだかファンタジスタなトイレでした。

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資料を少々見てから、坑内に入っていきます。こっからが、スゴイ!

この入口だけでもう、ご飯3杯くらい食べられます!

大興奮!! ここはピラミッドですか・・・!

(わたし、ギザのピラミッドには行っていて、中にも入ったのですが・・・ここにはその雰囲気もあるし、むしろ人が居ないし暑くないしで、こっちのほうが良いくらいですw)

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そしてその先。(デジカメのスペックが低くてちょっと暗いけど・・・)この空間。写真では見ていた、私の恋焦がれていた空間!

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ああ、もうとにかく、巨大地下空間。ピラミッドとは当然成り立ちが違うのに、こんなにも神秘的だなんて・・・。地下神殿の風情もあります。

それでも、ここは神殿ではなく採石場なわけです。石を掘った跡はしっかりと残っており、むかしの手掘りの部分と、最近の機械掘りの部分が層になっていました。どちらも、味がありました。でもどちらかというと、手掘りのほうに重みを感じます・・・

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デジカメのスペックが<中略>ですが、上を見上げるとこのように地上が見えたりします。地上までの距離を測るための場所だったかな・・・?

ここ、あまりにも遠くであまりにもきれいなブルーの光が見えたので、もはや自分のコントロールができなくなり、予想外に大声を出してしまって、その自分の声にびっくりしてしまいましたw

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順路の先から、来た道を見上げます。
このうち、一部はなんと軍事工場にも使われていたそうです!一気にダブル萌え!!

地下軍事工場:この地下空間は戦時中、陸軍の地下倉庫として、また、中島飛行機の戦闘機「疾風」の機体工場として利用されました。当時、他の地下工場や外につながるたくさんのずい道(トンネル)が掘られ、現在もこの奥に残っています。

だ、そうで・・・。はうあー。ずい道、見てみたかった・・・。でも想像するだけでも、じゅうぶんたのしめます。

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だんだんとこの空間の素晴らしさにも目が慣れてきたころ、端っこで水音がしました。チョロチョロ・・・、と、きれいなせせらぎ音。ただ、真っ暗なので目視できず、デジカメのフラッシュをたよりに見てみると・・・遥か下方で水が流れ出し、四角い空間に溜まっていました。そしてその溜まりから低いほうへと、小さな川ができていました。

ダンジョン!! ダンジョンですかここは!!?・・・湧水か否かっていうより、”ダンジョン気分”にもっとも盛り上がった瞬間でした。

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電球もすてきです。その下にある、埃のような霜のようなものは、ゼオライトという物質だそうです。

ゼオライト:大谷石に含まれる鉱物であり、乾燥すると結晶として現れる。気体吸着機能、陽イオン交換機能、分子ふるい分け機能などをもち、生鮮食品の鮮度保存、湿度調整などの効果がある。また公害物質の吸着などで、環境汚染の浄化に有効有益であり、21世紀の鉱物として今後注目される云々・・・

21世紀の鉱物!と、思いながらふわふわを触ってみました。

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とにかく、かなり興奮したことはたしかです。思いっきり非日常に気持ちが飛んだままの帰りみち、なぜか道端にカエルくんがいました。

このようなフォルムのカエルは概ね大好きです。うーん、かわいらしい。しかも、大谷石製、ときたもんだ。

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さて、地下を堪能したところで、宇都宮市内に移動します。

市内では歩きながら、やっぱりどこかで暗渠を探してしまうのでした。もう、癖ですねこれは。

そしてやっぱり、ありました。こんなふうに、大谷石やレンガの壁に挟まれた、重厚な雰囲気のもと、どっしりと走る、コンクリ蓋暗渠。

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それと、駅へ向かう途中、このような店を見つけてしまいました。ザ・やきそば屋さん。
メニュー表記は「大・中・小」のみで飲み物すらありませんww なんというレトロ、なんという質実剛健感。今日は餃子でお腹いっぱいにするぞ、と決めていたのに、抗えません、この外観・・・。

気付けば思わず入っていき、やきそばを食べていました。焼きそばは、太麺に、独特の黒っぽいソース、具はキャベツのみ。中学生からおじいさんまで、いろいろな人が入れ替わりやってきては、さくっと食べて帰っていました。独特だな~、でもちょっと、クセになるかもしれない。

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うーん、宇都宮、餃子と芋フライしか知らなかったけど焼きそばも結構有名?なんですね。

しかし〆は餃子です。この日、3回食べました。いちばん美味しかったのは、正嗣でした(写真は違うとこのですが;)。どうもみんみんの名に惹かれてみんみんびいきでしたが、正嗣おいしいですね~!!

食べれば食べるほどお腹のすく、芸術的バランスのすばらしい餃子でした!お取り寄せで満足している場合じゃないぞ、やっぱり食べ物だって現場にいかにゃあ~、などと、自分を戒めつつ帰ってきた次第です。

やっぱ地下もの、イイです!首都圏外郭放水路も行ってみたい・・・。

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コメント

ものすごいテンションですね!
っつかこの内容を考えれば当然でしょうがww
実は私、学生の頃この大谷採石場に石切の燃料を配達する類のバイトをしてましたwいつも入るのは裏口でしたが、ここはすごい迫力のある異空間ですよね!!!

投稿: lotus62 | 2010年1月 5日 (火) 19時36分

昔、那須に行く途中、大谷石採石場に立ち寄ったことがあります。ちょうど娘が歩き始めた頃でした(そんな娘も今や大学生)。

そういえば、以前、崩落事故がありましたよね。今は大丈夫なんでしょうか?

投稿: リバーサイド | 2010年1月 5日 (火) 21時38分

昔よく宇都宮に行った身とすると,餃子は正嗣が一番だと思うよ!
ご飯が出ないけどね…。

投稿: あー | 2010年1月 6日 (水) 09時28分

>lotus62さん

「すごい迫力のある異空間」、まさに。・・・って、裏口から出入り、ですか!それはかなりすばらしい体験ですね~!!まさか、”ずい道”だったりしたら・・・ゴックン。

>リバーサイドさん

幼少の頃からこんな素晴らしい地下モノに触れているお嬢さんが、羨ましいです~。崩落事故は知りませんでした、そうならないように工夫して掘っている旨説明がありましたが・・・、けっこう恐ろしい話ですね~・・

そうか~、lotusさんもリバーサイドさんもずっと前に行かれているんですね。昔はまたちょっと違う形だったりしたんでしょうかね~(今現在も、採掘はおこなわれているようでしたから)。

>あーさん

ってあのあーさんですよねw どもども。宇都宮よく行かれてたんですか!今は正嗣、ご飯ありましたよ。ビールがないけど。
餃子をライスに、バウンドさせて食べましたb

投稿: nama | 2010年1月 6日 (水) 09時56分

明けましておめでとうございます。
まだ仕事用の体内エンジンの掛からないimakenpressです。(笑)
わ~~地下ネタ萌えます~。しかも軍事ネタまで☆
大戦末期の疎開工場って既成坑道や古墳(!)などを再利用したケース多いですよね。
まだ近くに行ったことはありませんが、高尾山にある中島飛行機の坑道疎開工場とかも私気になってます。

投稿: imakenpress | 2010年1月 6日 (水) 13時52分

>imakenpressさん

あけましておめでとうございます。
私はさっきまでの〆切があったのですが、エンジンかかるの遅すぎて恐ろしいことになってました。。
おお~、imakenpressさんも軍事好きでしたよね、さらに地下もでしたか!いやぁ、良いですよね~。
高尾山のそれ、私知りませんでした!中央線沿線はほんとすばらしーですね~~(しみじみ)。うーん、行ってみたいです!

投稿: nama | 2010年1月 8日 (金) 11時28分

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