« 駒場東大前駅から池尻大橋駅まで歩く② | トップページ | (地下神殿+ピラミッド)÷2 »

乙女のおすがた

Miya1 あけまして、おめでとうございます。旧年中にこのブログを見てくださったみなさま、ありがとうございました。今年も自分のペースで、暗渠をめぐってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今年はお正月明けがやたらと早いですね・・・追加で出した年賀状が着く前に、出勤ということになりそうです。。その短いお正月休みに、わずかばかりの帰省をしてきました。

今年の山形の雪は、11月に初雪で少し降ったかと思えばとんと降らず、12月末にニュースにあったような大雪が、そしてその後も降っていなかったのに年末にまたどかんと降ったそうです。

どか雪の最中の、水路さんを見に行きました。用水路、凍結中w

Miya2

もうちょっと下ってみても、やはり凍結中です。雪かきをした雪が捨てられ、ちょっとくぼんだ道みたいに見えているかもしれません。

うーん、これは、”昔の東京の風景”には、ないものかもしれませんね。それから、山形の場合積雪によって地面の形状がわからなくなっちゃいますから、冬季は暗渠探しが出来なくなるんですね。当たり前ですが、そんな地域差を初めてリアルに認識した次第。

Goten 宮町堰は上記のように凍っていましたが、そのそばでもう少し幅広の御殿堰は、(このまえはすっからかんだったのに)力強く流れていました。

その御殿堰、どうやらもうすぐ市の中心部であらたな顔になるようです。いま、御殿堰は市の中心部を暗渠で通っているのですが、それを表に出し、和な店舗とともに憩い空間にするのだそうです。和な店舗のうちひとつは、以前よく抹茶ソフトを食べていたお茶屋さんで、う~ん、たのしみ! 出羽の小京都だったなんて知らなかったよw

Gyo1 さて、新年1記事目、暗渠という言葉を用いたかったので長い前置きになりましたが、今日のメインは、お正月らしく仏像ネタにしようと思います。もちろん本ブログに関連付けて、水関係の仏さまです。

暗渠関係のみなさんの記事、見てきたら、それぞれの「お正月らしく」が少しずつ違っていて、なんだか面白いなあ、と感じました。私は、魚藍(←本当は竹冠なのに・・・出ません;)観音です。以前、仏像の本を読んでいて、一目惚れしたのです。
港区に魚藍坂という坂があり、その坂に向かうと、魚らん○○という名のつくお店が数軒。この写真の地点では、背後の「明るいビル」にも釘付けでした。。

Gyo2_2

坂を上っていきます。

駐車場の脇に、ちょっといびつで、古そうな石垣がありました。文字の記された石や、なんらかのデザイン済な石・・・、リサイクル石垣。味があります。

Gyo3 坂の中腹に、魚藍寺、というお寺があります。ここに私が見たかった観音様がいらっしゃるわけです。(魚藍観音の写真はありません、あしからず。)

外からは見られなかったので、住職さんらしき方に尋ねると、かなりあっさり中に入って見て良しとのこと。うわーい!と入っていき、拝観します。
私が一目惚れしたときの絵は、大きな魚の上に立っていた乙女、だったのですが、ここの魚藍観音さまは魚の入った竹籠を持った乙女、でした。流れるような衣装をまとい、左手で裳裾を少し引き上げていて、とてもとても、うつくしい。このようにうつくしい仏像は初めて見ました!

お魚を持っている姿から、大漁祈願・海上安全などを祈る人が多いようですが、そのほか、調理関係等を対象に魚貝類・獣類の供養も行われているそうです。この、調理関係のところも、実はツボです。
・・・でもなにより、うつくしかった。

Gyo6   

帰りは、麻布十番までぐるっと歩いていき、浪花家のカフェで一休み。いつの間にやら、新しいビルになっていました。

小豆のたっぷり乗った、ロールケーキ。小豆はもちろんおいしく、ロールケーキ本体はこの見かけにして意外にもレトロな昭和味でした。それから、もうひとつの目当てであった浪花家の焼きそばも食しました!シンプルで懐かしくて、美味でした~。
今年も、いろいろ食べていきたいと思います!w

|

« 駒場東大前駅から池尻大橋駅まで歩く② | トップページ | (地下神殿+ピラミッド)÷2 »

9 その他」カテゴリの記事

コメント

浪花家、「たいやきビル」になってしまってたんですね。
知りませんでした・・・。
暗渠+たべものの記事、いつも楽しませていただいてます。
本年もよろしくお願いします。

投稿: HONDA@東京の水 | 2010年1月 4日 (月) 19時34分

あけましておめでとうございます。
おいしそうなロールケーキですな。
凍結中の用水路、昔の東京にあったかもしれません。
うろぼえの知識でもうしわけありません・・・

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: orangepeel | 2010年1月 4日 (月) 22時40分

魚らん観音、私も好きなんです!水とか川とかつながってる気がして。他の観音様と違ってすごくチャーミングですよね(って言い方が失礼にならなければいいんですがw)全国の魚らん観音の分布なんかも調べてみたいなあと思いました。
それと、マクラに書いてらした山形の水路。いつもとてもなんだか羨ましく読ませていただいています。次回も楽しみにしてますー!

投稿: lotus62 | 2010年1月 4日 (月) 23時39分

あけましておめでとうございます。
今年も川の散歩(←こんな言い方しかできずすまんです(-_-#))、頑張ってね!

私も苦手な例のモノを頑張りますよ~。

6月か7月、初夏あたりに会いましょう。
それまで川歩きレポート、ファイ!

投稿: ポコ | 2010年1月 5日 (火) 10時01分

あけましておめでとうございます&コメントありがとうございます!

>HONDAさん

そうなのです。なんか、こじゃれてました。場所的にも、ちょっと戸惑います。食べものは、どうしても自分と切り離せないので書いてしまうんですが・・・、調子に乗って、このまま行こうと思いますw

>orangepeelさん

素朴なお味でおいしかったですよ。凍結中の用水路、のことは知りませんでしたが、そういえば、文献にも「冬になると○○の池が凍ってスケートをしていた」とかあった気がします。東京の冬、もしかしたら小さめの用水路は凍っちゃっていたかもしれませんね~!

>lotus62さん

お好きでしたか!私も今現在、観音界第一位です。たしかに、いろいろな魚藍観音を見てみたくなりました。一目ぼれをした、魚に乗ってるのを是非とも見たいので、もし情報みつけられたならば、教えてくださいませ~。

>ポコさん

どうもどうも。ポコさんも例のものをがんばりつつ、例のものを更新してってくださいませよ。むしろ今のままのほうが面白いけど・・・w 私は次会うときにはもっと暗渠の魅力が伝わるように語れるようにがんばる!


みなさま、どうぞ本年もよろしくお願いします!

投稿: nama | 2010年1月 5日 (火) 12時28分

魚藍坂、結構勾配キツイですよね。
一度自転車で上りましたが、必死でペダルこいでたので、魚藍寺も気づきませんでした。
ちなみにその日は坂を下り、泉岳寺駅で自転車折りたたみ、京急直通の快速に乗って、久里浜まで行ってフェリーに乗って…
ei8at12so.seesaa.net/article/52813309.html
魚藍で魚卵を連想し、甘いものは苦手なんで小豆の黒い粒々見たらキャビアが食べたくなりました。
麻布十番温泉跡もどうなったかなあ。

投稿: えいはち | 2010年1月 5日 (火) 15時03分

魚藍坂、自転車でのぼるのかなりきつそうですね。魚卵、、、わたしはタラコ以外の魚卵が食べられないので、キャビアもむつかしーです、あれがキャビアだったら・・・ぶるぶるぶる。

リンク先見てみました・・・その後の旅の、魚藍坂とのかけ離れ方がものすごいですねwwほんと凄いエネルギーだー!アジ丼おいしそう。。。 

投稿: nama | 2010年1月 5日 (火) 17時39分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 乙女のおすがた:

« 駒場東大前駅から池尻大橋駅まで歩く② | トップページ | (地下神殿+ピラミッド)÷2 »