桃園川支流を歩く その8エトアール通り奥
高円寺、エトアール通り。この通りはなかなか、いやなかなか、良い通りです。
入口付近にまず富士川食堂という、いかにも定食屋でございってお店があります。通りに入ってゆくと、古着屋や最近できたようなカフェ等にまぎれ、甘味処(というか焼きそば屋さん?)、天ぷら屋さん、揚げ物中心定食屋さん、、と、古ぼけたお店がずらり。私的にもっとも魅力を発しているのがこの餃子専門・柳亭。ここの餃子にはにんにくが入っていませんが、そのためか味付けがしっかりとしてあって、ビールによく合います。
このエトアール通りには、ぶらつくためだけにもしばしば来ますが、奥に行ったことはありませんでした。強いて言うなら、以前自分で作ったタマゴサラダで食中毒になり、救急車で運ばれ、その料金を後日払いに、この奥の病院に来たことがあるくらいです。それも暗渠好きになるよりず~~っと以前のおはなし・・・。
奥までぶらついてみたら、道がこのようにもっこりしていました!向かって左側には桃園川緑道です。
きっと桃園ちゃんにつながる何かが、右側にあるはず!って思って右側をクンクン。
すると、おおおー。
おおおー、こんなワクワクするような、暗渠な小みちが私を待っている!!
(ほんとに、待ってる、って感じがしませんか、あの道が。)
入っていきます。
入口もそうでしたが、地味な、さびた色の車止め。
この暗渠、じつは杉並学院高校前にある、川跡がいっぱい書き記された案内板(たぶん桃園川探検隊さま作成ではないかと)から写したさい、存在だけは知っていました。
現場は初めてです。これが結構北まで続くはずなんですが・・・
ずいぶん、まっすぐになります。
中央線の高架の下をくぐります。
・・・なんかワクワクします、いっそう。
ちょうど高架下にある、真っ赤な車止めちゃんたちが、私の高揚感をさらにぴかぴかにしてくれます。
ちらっと振り返る。
そして、線路を越えると・・・
そこには、なんと立派な蓋暗渠!!
サイズもかなり大きめのほうだと思います。しかしなんと堂々としているのでしょう、ここは。
なんだか、すがすがしい。
蓋暗渠の、ちょっと斜めカーブ。
つぎはぎ具合がちょっと面白い。
とか、たのしみながら歩いていたら、こんな風に唐突に、 ぼつっ と、蓋暗渠は途切れてしまいました。
どうしたことだ・・・この途切れ方がなんとも可笑しくもありますが・・・、先を追いたいけれど、この付近にそれらしき道を見つけることができませんでした。
書き写した流路は、馬橋公園(水源があるらしい)まで遡っていけるようなのだけど・・・ともかく探しながら公園まで行こう。しかしここで・・・昼に食べたグリーンカレーのせいか、お腹が痛くなってきました。またか!カレー食べてから間髪いれずにさんぽを始めたんでした、そういえば。またか!!
ともかく、馬橋公園へ向かいます。この間、痛みが断続的に来るので、時々立ち止まったりし、注意が散漫になることはやむをえませんでした。
馬橋公園入口すぐ。「震災対策用応急給水施設(の、貯水槽部分)」なるものが、右の写真の下に埋まっている、と案内板がありました。いきなり地下ものー! 地震の際に、都民の皆さんの飲み水になるのだそうです。
えっと、でもこれが見たくて来たんじゃなくって、
池があるようなので池を見ました。位置的にも(資料が正しければの話ですが)、水源とはずれていて、人工池のようですが。。
それにしても馬橋公園、初めてきましたが結構立派です。
今回水源は特定できませんでしたが、園内から流れ出た流路は、この右の写真の奥から手前のほうに向ってきていたようです。その先にあたるところは、住宅街で道にすらなっていません・・・。そして、最初辿ってきた暗渠とは、地形的に結びつく感じがあまりしないのでした。
この先も、高円寺駅付近までうろうろしてみましたが、お腹の痛みが強力になってきたので、暗渠さがしはここにてストップです・・・。うはぁ、またも、積み残し。
最初のエトアール通り奥の暗渠は、けっこう盛り上がる気がするんで、おすすめです。
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コメント
いつにも増してテンション高いですねえw
しかし読み進めていくうちに私もテンション上がってきまして、カックン蓋暗渠のところで針振りきれましたww
ほんと、いい支流がありますね。
たべもの話をマクラにするnamaさんスタイル、今回も楽しく読ませていただきました!
投稿: lotus62 | 2009年12月11日 (金) 17時43分
いいですね、この暗渠。私も行きたくなりました。
気になって、早速、先日写真におさめてきた桃園川探検隊さんの地図を見てみたのですが、やはりこの流れは中央線の先で終わっているようです。やや高円寺寄りに別の流れがあってそれがもっと北へと伸びているようです。
投稿: リバーサイド | 2009年12月11日 (金) 21時18分
エトアール通りとはなかなか洒落たネーミングですね。
由来はなんだろうと検索してみたら、今の西友の場所にエトアール劇場というのがあったと判りました。
また、あまから亭と柳亭の間を入っていく路地は「流れ星の路」と呼ばれているそうです。
エトアール=星ってことを知ってのネーミングでしょうか。これも洒落てるなー。
ストリートビューで見たら、いい雰囲気の商店街ですね。写真2枚目の道のもっこりと、3枚目の暗渠入口も確認できました。
投稿: えいはち | 2009年12月11日 (金) 22時36分
杉並は、蓋付き暗渠が多くってうらやましいです。やっぱり舗装暗渠よりも見つけたときのワクワク感が更に大きいですよね。
投稿: HONDA@東京の水 | 2009年12月12日 (土) 00時22分
>lotus62さん
あれ、テンション高かったですか・・?だとしたらきっと、桃園川だからかもw 食べ物話は、、これはさんぽでもあるからですよ~~(ち○さんぽみたいなかんじで・・・)。
>リバーサイドさん
あ、ほんとですか!情報ありがとうございます。あの「ぼつっ」と終わるところ(というか始まるところ)はかなり気になるのですよ・・・。馬橋公園からの流れも追いにくいのですが、、そうか、例の探検隊地図、わたしも見に行って確かめてみますね。
>えいはちさん
そうそう、西友のところに映画館があったとか?むかしから素敵な通りだったのでしょうね。流れ星の路、という名は、知りませんでした!いいですねぇ~。流れ星の路にも何軒かちまっとお店があり、行きたいと思っていたお店があったはずなんですが・・・なんだか忘れてしまいましたw
>HONDAさん
蓋暗渠はたしかにわりと出会う気がします。杉並は多いほうなんですか~。そう聞くと、なんかとてもうれしくなります!そうそう、蓋のほうがワクワク度が大きいですよね~!
投稿: nama | 2009年12月14日 (月) 10時00分