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2009年12月

駒場東大前駅から池尻大橋駅まで歩く②

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空川のつづきです。

空川の暗渠の在り方ってなんだかとっても独特です。だって、地味系遊歩道っぽいつくりにしてあるのに、頑丈に施錠されていて、ぜんぜん入れません。

前回の最後で、あわさった流れはこのように人の侵入を拒みながら、くねくねと住宅の合間を抜けていきます。

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すごい崖だ。。

下の、黒いシートはなんだろう。
ときどき、置いてある土嚢はなんのためだろう。
ここのように、黒いシートがある部分とない部分(草ぼうぼう部分)との違いはなんだろう。
そもそも、なぜ鍵がかかっているんだろう。(防犯・・・?)

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入ることのできない空川の流れを、1ブロックぶんくらい遠くから眺めつつ、住宅街を歩いていきます。

っと、いったん暗渠が表通りへ出ます。その直前は、ひとんちの駐車場でしたw

ここは、入っていいんだ・・・w

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ちなみにレトロな商店街が併走しています。駄菓子屋、定食屋、惣菜屋など、こころ惹かれるものがならぶ商店街ですが、なかでもすてきなのがこの”みしま”!

だって、「たこやき・こうひい」、ですよ。こうひい!
日中はたこ焼きやら焼きそばやら書いてある美味しそうな外観。高校もいっぱいあるからな、ここらへん。・・・しかしビールもありました!優良!
月~土の、11時からの営業とのこと、昼にぜひ食べたかったですが、所用の関係で、いまだ達成できず。

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さて、さっきの駐車場からすこし先、こんな階段がついてます。ヤッタ、ついに入れる??ってうれしくなって駆け寄っちゃいました・・・が、思いっっっきり鍵がかかっていました。またしても。

目黒区よ・・・なぜあんなに人に歩いてほしそうな舗装をしているのに、歩かせてくれないんですか・・・がっくり。

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ちょっと見ると、暗渠を倉庫代わりにしているおうちもあるようでした。

いいなぁ・・・。

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ところが、いきなり入れる部分に出くわしましたw

さきほどの流路の先、やはり1ブロックぶんくらい距離を置きつつ空川を眺めていたら、資材置き場みたいなのがあって、あ~あ、中に入れてる人も居るんだ、いいな、とか思っていたら、近づいてみると思いっきりそこには入れたのです。さて、どこまで侵入をゆるしてくれるのか・・・

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横には、このように古ぼけた階段があったり、パイプが突き出ていたり、木樋を思わせるような鉄製の樋があったり。そうかと思えば、崖に植樹されたなごみ空間があったり。

なかなかよい眺めであります。

瓦の重なったようなものもあり、ちょっと小沢川を彷彿とさせる気がします。

しかし、やっぱり横の民家への扉みたいなものにはやたら頑丈に鍵が掛かっていて・・・このサイダー色の柵にはやはりどうも、ちょっと違和感があります。

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上の通りを下流に戻っていくと、こんどは大き目の通りに出ます。

空川はおそらくここの一部分を通っています。

そこを道なりに進み、

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そのさき、淡島通りという通りをくぐります。

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淡島通りを越えると、暗渠っぽさがいよいよなくなりますが、途中このような「防火水槽仕込みアパート」があったりします。アパートの下ってのは初めて見ました。

このさき、目黒川まで下って行くのですが、そのまえに。

もうひとつの水源からの流れを・・・

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もうひとつの空川の水源、通称一二郎池。独特のしずけさ。
東大の駒場キャンパスって、水源が2つもあって、ほんとうに恵まれた場所ですね・・・

そうそう、一二郎池のほとりもさんぽしてみたんですが、谷頭とおぼしきところに、地面から竹筒がにょきっと出ていて、あれ・・・これ湧水じゃないの?フェイクなの?とちょっと不安になりました。湧水、だけどときどき継ぎ足し、って感じなのでしょうかね・・・

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そしてその池の流れが、ここをつたい、

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線路を越えます。

線路を越えてすぐ、また似たような暗渠道があります。やっぱ施錠なのね。。。この流れは、さきほどのケルネル+東大内開渠からの流れのやや北を、やはり目黒川に向かおうとしながら流れているように、見えます。

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やっぱり頑丈に、サイダー色の柵により人が入れないようになっているのですが、一か所だけ、ブロック塀で、お庭風になっていました。

柵があって入れないけれども、いったい誰が・なんのためかわからないけれども、木々が植えられている空間。薔薇や、椿。
秘密のお庭・・・

このさき、いっきにこの暗渠は見えにくくなり、家の合間を細~い蓋で通るのみです。

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おそらくその続きだと思うのが、さきの流れと同じように淡島通りを越えたところで、さきの流れよりややちょっと東に出現するこの暗渠空間。

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その流れはちょっとの間だけバッチリ暗渠、みたいな感じで山手通りの横を沿うように流れ(もうひとつの空川の流れとも並走するように流れ)、

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ビルの合間へと消えていきます。

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そして山手通りの脇のこの三角部分あたりでさきの流れと合流し、下って行くのかなあ、というのが現地から推測した私の仮説です。

が、帰ってから下水道台帳を見たら、該当する場所に下水道がなくってちょっとガッカリw 

なんか違うのかなあ?要調査、ですねぇ・・・。

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そして池尻大橋から、かえります。

さいごは、くーーー、ジャンクション!と思いながら(指をくわえて眺める感じ)、駅へと向かいました・・・。

さて、2009年の暗渠さんぽの記事は、これで終いにしたいと思います。今年、わたしは偶然の重なりみたいな感じで「暗渠」という趣味に出逢い、それから、暗渠を通して暗渠者のみなさまと出逢うことができ、ほんとにすばらしいことだったと思います。あちこちでのやり取りは、確実に自分にとって色々な面でプラスになりました。感謝いたします。どうも、ありがとうございました!来年も、どうぞよろしくお願いします。

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駒場東大前駅から池尻大橋駅まで歩く①

ずっと気になっていた、空川についに行ってきました。その名前、東大内の開渠部分、ケルネル田圃のミドリ・・・どれもうつくしくって、早く行ってみたかったのです。

ちょうど、駒場でお仕事をする日が、年にちょっとだけあるので、その日を狙って行ってまいりました!(厳密には、その日中にはすまなくて、再訪してるんですけどね~w)

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駒場東大前の駅に降り立ちますと、なんと駅前にさんぽ用の案内板が!すご~い、しんせつな街!

空川の暗渠部分まで、ちゃあんと水色の点線で示してくれています。ありがたや~~。

じっくり、見ます。

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・・・すると・・・

あ、あれ・・・・?ww

まじで・・・?www

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ちょっと薄笑いをしながら、とりあえずそのトンネルたんぼ・・・もとい、ケルネル田圃のさきの湧水地点をさぐります。

ケルネル田圃の上流部分に池はありますが、そのさらに上に谷頭があり、何かあるのではといううわさ・・・(過去のHONDAさんとlotus62さんのやり取りによる)。

そこで、ちょいとうわさの谷頭部分を見に行ってやろう、と。池のさらに上へと辿ると、井の頭線に出ますが、気持ち凹んでいるところが、ある 気が します。w

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その先にあるのは、留学生会館、さらにその先にあるのが、東大の先端科学技術研究センター(以下、先端研)です。

そこで、先端研に行ってみることにします(しかし格好良い名前だな)。途中、日本民藝館などという、グッとくるところがありましたが、今回はスルー!(入館料高かったし。。)して、キャンパス入り口へ。

めざすは、ケルネルから伸びてくるであろう、谷の先っちょ!

1sora04 ちょっとうろうろして、それらしき場所、すなわち留学生会館のとなり、端っこもいいところの、テニスコートの脇に向かいました。

すると・・・ああ、写真がぜんぜんちゃんと撮れていないのですが、この生垣の向こうっかわは、崖になっているのでした。
うん。この崖から、水が浸み出していた可能性も、きっとあると思います。

ふふふ、収穫アリ、と思いながら戻ります。もうひとつの収穫は、先端研に「食堂」があるらしきこと。私は大学の食堂ってのがどうも好きで、何かあると行ってしまうんですが、駒場キャンパスのフレンチはすでに行っているので、むしろレア度の高そうなこちらの食堂に、きっといつか・・・ふふふw カレー300円、とかのほうがむしろ食べたいのです!

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さてさて・・・線路を渡り、駒場野公園の池へとまいります。

木々の奥に見えるのが、それです。

ひっそりとしていて、鬱蒼としていて、なんとも穏やかな場所ですねぇ・・・。

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そして池から、ケルネル田圃へと水は流れていきます。

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待望の、ケルネル田圃・・・!

初冬バージョンです。夏の緑色もうつくしいと思いましたが、これもまた、うつくしいです。

(翌週に訪れたら、もうこの紅色はほとんどなくなってしまっていて・・・いい時期に見られたものです。)

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その先、流れは暗渠となって、この坂を下ってきます。→後日訂正。暗渠はこの坂じゃなくて、この右にある自転車駐輪場です。

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上の写真の流れの先、空川のもうひとつの流れがあわさります。

その水源は、東大のキャンパスの内部。おそらく、この写真のどこからか水がこんこんと湧き出ているようなのですが・・・いまのところ特定できていません。

その湧水はこの写真の手前部分のマンホールの下でとても良い音を響かせ、そして、

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外へ顔を出し、みごとな開渠となって、ちょっとの区間流れます。

ここは、ほんとうに行ってみたかった場所です・・・!

水自体もうつくしく、周囲の雰囲気も自然にちかくて・・・こんな場所が都内にあったんですね。ほんとに素晴らしかった。

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ちょっと、のぞきこんでみました。

すると、石のあいだで、黒っぽい魚が2ひき、ささっ!と泳いで逃げていきました。 ・・・す、すごい、魚がいる・・・!(おたまじゃくしでもどじょうでもなく、はやみたいな魚でした。)

しかしなんと、清んでいるのでしょう。

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さて、その清んだ流れもすぐに暗渠となって、井の頭線をくぐって、反対側でさきほどのケルネル田圃からきた流れとあわさり、このような暗渠道をすすんでいきます。

ここからの風景も、杉並とはぜんぜんちがう、独特なものばかりでかなり楽しめました。②へつづきます。

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われらが甲武鉄道Ⅱ

この記事書いてる本人が、まさかわれらが甲武鉄道にⅡができるなんて、思ってもいませんでした。

すでに終わっちゃったんですが、江戸東京たてもの園で、「甲武鉄道と多摩」という展示があったので見に行ってきたのです。たしか、lotusさんとこのコメント欄からこの情報に至ったはずなんですが、元記事を探せなかったのですみません。ここの特別展は、正直ふだんチェックしていなかったのですが、こんなピンポイントで素敵なのをやってる時があったのですね~、ほか、「玉川上水と分水」なんていう展示もやっていたことがあるんですね・・・暗渠萌え以前の時期なのでそれほど悔しくもないですが、でも、玉川上水はもともと好きなので、見にいけなかったのはちょっと残念

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さあさあさあ。
大好きな、中央線カラーのオレンジにわくわくします!入り口では、改札を模したブースで、駅員コスの方が各駅オリジナルのスタンプ?を押してくださいます!←すっごく嬉しかったのですが、ここらへん専門用語で表現できないあたりが、私の鉄ヲタ度の低さなんでしょうねぇ・・・中央線への愛だけはめちゃくちゃあるんですが!

そして、展示。思いがけず、川関係とのつながりを見つけて、嬉しくなってしまいました。それは、甲武鉄道の成り立ちのところです。・・・すなわち、江戸時代、多摩地域から江戸への物流は人馬によるものが中心だったけれど、その増加に伴って玉川上水の舟運使用の願い出がなされ、やっと叶ったわずか2年後に上水の汚濁を理由に取り消しとなってしまったこと、そしてそこで、あらたな物流の方法としてひとびとは鉄道のことを真剣に考え始めたということ・・・。玉川上水舟運使用のエピソードのみ知っていましたが、それがなんと甲武鉄道につながっていたとは。なんとおもしろい。

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ミュージアムショップで、この本を思わず買いました。中央線~街と駅の120年。むかしの写真や、いま残る遺構、古地図、・・・眺めているだけでしあわせです。
各駅のむかし、も載っていて、そういえば私は、中央線の駅は、日野と豊田以外はすべて、大なり小なり思い出があるのでした。だから読んでいてと~~ってもたのしいのでした!!

「中央線銭湯めぐり」「中央線駅弁の旅」なんていうコンテンツもあります。ッ、ツボ突かれますー!

中央線への愛を満たしてくれる、かなりの良書でした。オレンジ満載なのもうれしいです。近年、車体がシルバー主体になってしまいましたが、どうしても全面オレンジが良いなと思ってしまいます・・・。

Kagi

上京したての頃、千葉東部にある叔母の家に行こうとして、「まずはオレンジ色のに乗るんだよ、黄色のに乗ってはダメだよ!」と、なんともわかりやすい指示をもらったにもかかわらず黄色に乗ってしまいw、指示されたターミナル駅につかないので半泣きになりながら「うぇ~~、黄色に乗っちゃったー。なんでか今アキハバラっていうところに居る~~」と叔母に泣きついたことを思い出します。
なつかしいなぁ・・・。

だから”オレンジ色の”中央線、が私はなつかしいのです。。さて、展示ではタオルやらなんやら、魅力的な中央線記念グッズが置かれ、いろいろと買いたくなってしまいましたが、もうほとんど手に入りにくいそう。出遅れたか・・・。
ところが、国分寺の書店で、こんなグッズ発見!!買いーーー!!えっとこれは、鍵の上にかぶせる鍵カバーです。オレンジ車体のとってもすてきな鍵カバー。家の鍵を開け閉めするたびに、とってもしあわせな気持ちになってます。

追記:あ、たてもの園では、具沢山のおいしい豚汁が安価で食べられました。そのお店、てづくりっぽい品がいろいろあって、ドーナツもおいしかったし・・・再訪の機会があれば、あの出店にもまた行きたいなと思いました。

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西荻窪駅から荻窪駅まで歩く③

さいきん、気づいたこと。それはとてもとてもあたりまえのことなんだけれど、さきの計画を立てようとして「年末年始は、あちこちのお店がオヤスミだなあ。」と思い、それから、「あ、でも、暗渠さんぽにはオヤスミとかないじゃん!」と思ったら、なんだかとっても嬉しくなったのでした。

Shoan40 年中無休、ありがとう暗渠さん。

さて松庵川の続きです。

前回の最後の路地から、南下しつづけると、だんだんと草が伸び放題になってきて、不穏な感じになってきます。

ここだって、奥の方に大物が待ち受けています・・・。ちょっとだけ、迂回しようかという考えもよぎりましたが、「いや、折角だから、進む!!」と、大き目の草をかきわけたり踏んだりしながら進んだのでした。

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ひとやま、越えました。振り返る。

ふぃー。

足にはオナモミ的なものがついていました。

でも、草さんたちもけっこう枯れ気味ですね。HONDAさんやリバーサイドさんが通ったときは、きっともっとワイルドだったんじゃないかなぁ。てことで、松庵川中流部探検のお勧め季節は、冬なのかも!

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そしてその先・・・勢いに乗ってきたところだというのに、行き止まりです。

しかも、ぶつ切りで、その先の見当がつきません。近所の犬に吼えられたりしながら、ここいらをぐるぐる回ってみましたが、暗渠らしき道どころか、川らしい地形を見つけることすらできませんでした。
ひとまず、その先の流路がはっきりしているところに行き、逆に辿ろうとしてみると・・・

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慈宏寺にある蓋暗渠の出口(推定)がここなので、ここの地下深めのところに松庵川があるのでしょうか?

それにしても、上の写真のぶつ切り地点から、左の写真に到達するまでは結構な上り坂なので、「うーん、こりゃ、ナイだろ・・・」とか、呟きながらおりました。
なんだかとっても解釈が難しい場所でした。

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その慈宏寺の境内にある蓋暗渠はこうです。これ、かなり感動しました。お寺の中に、コンクリ蓋暗渠だなんて・・・!なんて風流なんだ・・・!!

上述の謎地点でちょっとくたびれていたのもあってか、やたら嬉しく爽やかな気持ちで歩いたのでした。。

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慈宏寺を出ると、つぎに松庵川は姿を見せるのは、道路のお向かい。大宮前体育館と宮前中の間の、ここ。

ここは、さすがに入れませんw

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その流れを追って、裏側へ行くと、あの藪のようになっている暗渠はたしかにまっすぐ続くのですが、その先がまたわからなくなります。

大宮公園から見下ろすと、宮前中の敷地の端、崖との間に、草が生い茂り細く区切られた無意味スペースがあります。藪暗渠から直角に曲がるとするとこれでビンゴなんですが・・・よくわからずもやもやした、まんま。

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その先、しばらく川跡サインはありません。もやもやしたまんま、が続きます。

そういえばHONDAさんが苦心して発見された”民家の敷地内蓋暗渠”もまだ見られていないのです。通り過ぎちゃったかな、と若干さみしく思っていたところに、ありましたありました!なんか観光名所を見つけたかのような感覚・・・

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ふたたび、テンション向上~~!

ぴょんっ と跳ねて、上から撮った図。 

うーん、この光景もおもしろいな~。向こうもこっちも、おうちの壁で分断されています。だれかのうちの壁で守られちゃってることなんて露知らず、街中を通るような気分で松庵川さんは流れているわけで。

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そしてまた、神明通りに戻ってきました。松庵川といっしょに、環八を渡ります。

渡ると住所が高井戸になり、あらちょっと遠くまで来たな、という気持ちになったり、柳窪があってここらへんで洪水になったりしたんだったかな、と思ったり。
そしてトイレに行きたくなって、西友にかけこんだら、工事中で使えませんでした!以降ちょっとがまんしながらの旅ですw

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さ、さ、久しぶりに、暗渠らしさ漂う道がきましたよ・・・!うれしい!

柳窪のあたりで突然きましたw ふしぎと、トイレ欲がふっとびました。コレ、ホント。

鋭角に曲がり、しばし北上する道です。

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ルンルン歩いていると、車止めが、縦・・・

なんかとってもツボに入っちゃったんですけど・・・車止めが、縦! 横におけるスペースがあるのに、縦!!w あんまり意味無いじゃんww

ゆるアスファルトのことも思い出して、松庵川に蓋するときの業者さん、適当だったんかなあ、、若い人がやったんかなあ、、とか思うだけでも、ちょっと面白かったです。

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ふつうの道と、暗渠道のさかいめ。

ちょっ、ちょっと、急いでるんで、通りますよ~~~、っと、さ、さーっと通り過ぎる、松庵さん。

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今度は、なぜか”寄ってる”車止めwww

この、”寄ってる”と”縦”が、ちょいちょい出てきて、その度に笑ってしまいました。

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おおー、きたきた、Y字路! 合流点~~。

合流、ってこた、松庵川さんの支流がきてるってわけで、そっちも辿らないといけませんな。

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と、思って、支流を遡っていったら、けっこうありましたw

蓋暗渠の最後の地点はここです。地図で確認すると、環八の1ブロック手前でした。地形的にはけっこう高くなっちゃってるんで、ここらへんに何か始点になるようなものがあったか、、、要調査。

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本流に戻ります。

あとはもう、河口が近いです。このように、いくつか分岐点があります。トイレの件もありますから、今回は短縮作業で、ひとつだけ辿って終わることにします。残りの流路については、積み残し~。

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善福寺川と合流!

こけし屋でさんざ腹ごしらえをしたというのに、もうお昼で、ずいぶんお昼ご飯を食べたくなっていますw 

荻窪まで出て、ヴィレッジヴァンガード・ダイナーでハンバーガー&炭酸にしました。つぎの用事があったので、ビールは泣く泣く止めといたのです・・・すぐ顔が赤くなってしまうので。せめてビールの味を、と思ってノンアルコールビールを頼んだら、ヴィレヴァンには置いていないとのことでした。。

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暗渠さんぽのおとも~あるきたべ編~

Arukiman 冬のさんぽで、食べたもの。

ほかほかの、肉まん on 空川。

これは、もともと、あるきたべの図を写メしようと思って肉まんを買ったのですが・・・、
最初に買った肉まんは思わず食べることに集中してしまいました。

それで、もう1個肉まんを買って、ぶじ写メしたのがこれです。よかった無限ループにならなくて!

しかし、2個「まん」を食べることはあれど、肉まんを2個連続で食べたのは初めてです。バリエーションつけたかった・・・でも、暗渠さんぽのおともは、なんとなく肉まんにしたかったのです!

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ほくほくの、焼きいも on 桃園川。

桃園川緑道沿いの、八百屋さんで売っていた焼きいも。

いも類が大好きなので、焼いもも好きです。とくに、幼少のころ近所で、リヤカーのおじさんから買った焼きいもはほんとうにおいしかった。
けれど、上京してまもなく、さっさか通り過ぎる軽トラの焼きいも屋さんで買った焼きいもは、思いのほか高くて、そのうえべしゃべしゃで、以来しばらく、焼きいもは食べなくなりました・・・。

でも、近年、八百屋さんで買う焼きいもはおいしいです。

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たいやき on 藍染川。

藍染川ってことは、かの有名な 根津のたいやき です。

ここはいつだって行列ですが・・・この日も行列でした。待って、待って、1尾だけ、買いました。

以前、お土産で買って食べたとき、「冷めても(とくに餡子が)とってもおいしい!」と思ったのですが(お土産だけど自分も食べますw)、あるきたべのときは熱々で、そうしたら餡子は冷めたときのほうがおいしかったです。そうか、お店のひとが冷めたほうが餡子がおいしい、って言ってくれたのはほんとうだったんだなぁ。

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それから、冬っぽくないけど、

シュークリーム on 桃園川。

厳密には川沿いではないんですが、近くにあるソワメームという洋菓子店のペオーニエです。さっくさくで、甘さもちょうどよい、シュークリームです。店舗でクリームを詰めてくれるので、詰めたて★できたてシュークリームです!おいしい!

これをあるきたべるのはちょっとだけ大変で、油断するときめ細かな粉砂糖が、鼻息で、 ボフッ と宙を舞います。この日もそうなりました。なんだか、胞子をふりまくキノコみたいな気持ちでした。

人っけの少ない、暗渠さんぽでのあるきたべ、思わずやってしまいます。つぎは何にしようかな・・・。

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西荻窪駅から荻窪駅まで歩く②

Shoan28 ①のつづきです。
斜めに北上した松庵川は、そこからさらに直角に曲がり、北上します。その部分の川跡は、ぶつ切りで残っているのですが、ここが私にとってはかなりエキサイティングな場所でした。

この、車止めとガードレール(すてきな色!)に挟まれたところ・・・遠目では、コンクリ蓋に見えたんですけど、よく見たらコレはただの地面!!蓋の隙間的空間に見えていたものは、開渠時に川の上に渡してあった柱が浮き出たもの!!
こんな光景は初めて見ました・・・。アスファルトでふさぐときに、たまたまその業者さんが適当にやっちゃって、ゆるいアスファルトになっちゃったのかなあ・・・?w それにしても、すぐ下に川があるってことなんだなぁ・・・。

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その後また直角に川は曲がり、その先には、全面”ゆるアスファルト暗渠”地帯が・・・!!!

ここ、見た瞬間に「わぁっ・・・!」と声が出てしまいました。
すごい場所だなあ、ここは。水路敷がないので、ゆるアスファルトの上を、強く踏んだら落っこちちゃわないだろうか、なんて若干心配しながら歩いていきます。

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その後、大きな空き地の脇を通り、それからまた東に直角に曲がってまた商店街に沿っていきます。

その間、川の形跡はしばし無く・・・。

右の画像の、道路の左側の店先だったり家の前だったりの1Mくらいのコンクリが、松庵川のはず。

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そしてその先、HONDAさんリバーサイドさんも取り上げている写真の場所。雑貨屋さんの前の道路が、コンクリ蓋暗渠なのでした。
ここはほんと、絶景ですね。皆が写真に収めたくなるような、場所なんだと思います。

店の前にはなつかしの竹箒がちょこんと置いてあります。松庵川のイメージ、庵魚堂さんの以前の「神様の居た場所」コメントもあってか、長い白ひげのおじいさん、になってます。この竹箒も、似合いそう・・・w

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そのちょっと先、教会の前には、ひっそりと橋跡が・・・。

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さらに、そのすぐ先にはまたまた絶景ポイントが・・・!

橋の跡、その前後のコンクリ蓋と、川脇のガードレールが・・・、まるでいまでも開渠の松庵川が流れているかのようです。

こんなにすてきなもの、残しておいてくれて、どうもありがとう・・・と、誰かに感謝したくなるような場所でした。

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その先、今度は南に直角に曲がっていきます。

狭い、住宅の合間を抜けるザ・暗渠で、ここもまたうれしい道です。

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その道は、まっすぐ行ったかと思えばやはりカクッと折れ、

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いきなり歩きにくくなりますw

誰かのお宅の、いろんなものが散乱していて、植物も生い茂り、まるでそのお宅のお庭。おもわず不法侵入者のような、ばつが悪いような気分になってしまいます。

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そこを抜け、道路の反対側を見ると、ゴミ捨て場になっていました。

蓋暗渠の上に囲いがしてある、これもまたあんまり見ない光景です。

この蓋暗渠は真っ直ぐ伸び、突き当りで壁に阻まれてしまっているように見えますが、

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じつはそこで直角に折れて、また南下していました。

やや、細い蓋暗渠になって。

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その道はしばし真っ直ぐ、つづきます。

しかし、ほんとに楽しいなあ、松庵川・・・。いろんな角度で、ジャブどころか正拳突き(松庵さんに合わせて和風w。でも松庵さんって酔拳が似合いそうだな~w)みたいなのをバッシバシ打ち込まれる感じ。

すっごい面白いです!!面白ポイントは、まだつづきます。③へつづく~~。

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西荻窪駅から荻窪駅まで歩く①

Shoan20 松庵川さんぽのつづきです。

今度は、こけし屋の朝市をスタートにしました。こけし屋の朝市は、日曜日の朝に月に一度あるもので、その存在は住民だった頃から知っていましたが、なんと一度も行ったことがありません。学生だったものですから、「日曜の午前中になんかおきてられるか!」「(朝市=野菜を売っているだけだと思い込んで)野菜は八百屋さんで買えばよい!」的理由だったのですが・・・なんて勿体無いことをしたんだろう。

朝の8時台に、クオリティの高いハヤシライス、コロッケ、ピザなどを食べ、赤ワインを飲んで、かなりのしあわせ気分! になってから、松庵川へ繰り出しました。

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以前見失った流路の先を、HONDAさんリバーサイドさんの地図を参考にしながら歩いていきます。商店街の一部となったふつうの道を通りすぎると、いきなり開渠に出会えます。

な~んも痕跡の無い道が続くかと思えば、突然のこの開渠っぷり・・・、それから全体にものすごいカクカクしながら進む川なので、松庵川ってなんだかとってもメリハリの利いた暗渠です。

つまり、暗渠さんぽ者の気分をと~っても翻弄してくれる、ずいぶんと魅力的な川である、ってことです。さて、この先は直角に曲がり、暗渠になって大きめの道を直進するのですが、、、その前に

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さきほどの開渠の上流部も見に行きました。

このように蓋をされ、細い流れが線路のほうまで続いていました。支流・・・これもあとからまた追わなきゃな。

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この通りをしばらく直進。イメージでは、松庵川の近くに、老舗ながらもマイナーなスパ「ユトリアム」があるのではないかと思っていたのですが、あんまり近くじゃありませんでした。湯~とぴあ荻窪のメジャー&混みようにくらべ、ユトリアムはしっとり落ち着いているので、静かにスパに行きたい人にはいいかもです(でもそんなに広くないし、コスパは良くないかも・・・)。

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かわりに現れましたる銭湯は、天狗湯。ちょっと近代的。

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ここらへんの暗渠、歩いていると、気になるのがこういうマンホールの埋め跡。なんか、べちゃっとコンクリートをおしつぶして、せんべいみたいというか、餅みたいというか・・・。ちょっと雑なんです。写真だと雑かげんがちょっと見えにくいかな。

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養魚場!

ちなみに、前述のお二人の松庵川の記事、読んでから来ているし、道すがら何があるかというのもある程度頭に入ってはいるものの、やっぱり自分が実際に歩いて出会うものたちは、新鮮な嬉しさがありますね~~。2度おいしいw

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そして川跡は道を横切ります。向こうの金太郎へと続きます・・・

これ、開渠時はいったいどういう眺めだったのでしょうね。。

さて、この後は松庵川の私的ハイライト部分がどんどん出てきます。②へつづく~。

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高知の朝さんぽ

先日、高知にちょっとした出張に行ってきました。数回しかお会いしたことのない方々と行動を共にする、けっこうギュッと詰まった出張だったのですが、「なんか、さんぽがしたい」と思ってw、2日目の朝ご飯前にホテルの周囲を廻ることにしました。

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ネットで探していると、水路が断続的にのこるエリアがあったので、暗渠アンド開渠!と思って、その地点を目指しました。

すると、道沿いにあった”白いポスト”。

子どもに読ませたくない本(ビデオ)はこの中に入れてください。

ぶっはーー、面白いwww 朝起きてまずこんなものに出会えるとは。このさんぽ、面白くなりそうな予感がしますww

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水路エリアにつきました。まず見えるのは、ひからびた、開渠です。むこうに堰が見えます。

ひからびてはいるものの、なんだか気高い感じがする・・・そんな味わい深い場所だったので、写真も思わずちょっと大きめに。

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裏側へ行こうと、ぐるりと回ってみると、こんどはわりと豪華にせせらぐ音が聞こえてきました。

吸い寄せられるように近づくと、番犬らしきお犬さまがこっちをじっと見ていて・・・、猛犬だった場合こわいぞ、と思って引き返し、隣接する駐車場のロープをまたいで、水路に近付きます。

こっちの水路はなみなみと流れています!

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その行く先は、こうです。

お宅の前に、紅い鉄板暗渠、コンクリ暗渠。・・・なんだか、山形五堰を思い出す光景です。ちょっと立派な用水路が残り、愛されもしているけれど、ひとびとの生活圏ではこのように隠される・・・高知に来たのはたしかまだ2度目ですが、なんともいえない懐かしさを感じます。

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さきほどのなみなみとした水路の上流部分はこうです。家々の間を縫って、おだやかに開渠が続きます。このさらに先には自然河川(鏡川)があって、そこから引いてきているような位置関係です。

山形五堰とは、見た目の印象が違えど、でもなにかが似ています。

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水路はこの界隈を縦横に走っており、このように乾いたものもあります。

かわいらしく橋がかけられ、やはり家々の間を縫うようにどこまでも伸びていっています。

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水があるほうの水路を、鏡川に向かって遡ります。

すると、新しめの側溝から、水路へと水が滴り落ちていました。

この音がなんとも心地よくて・・・さらさら・・・ちょぽちょぽ・・・と、どこかの庭園の小川のせせらぎのようなうつくしさで、目をつむったら、日本庭園に居るような気になりました。(ほんとうに!)

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さらに、遡って行くと、こういう景色です。

必要なところだけ、橋がかけられています。

案内板がありました。「金子橋」という、橋のたもとに住んでいた金子氏に由来する橋があったそうです。ここらへんは、かつては武士の屋敷が並び、水防番所と郭中(かちゅう:高知城の周辺にあった武士の住宅街をさす)用水の取水水門があったそうです。江戸期から、街を潤していた用水路だったようですね。

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さらに遡ると・・・ドウドウと音が聞こえてきて、なにかと思えばこんな構造になっていました・・・。

んん??なんでしょう、いままでの流れはフェイクだったのでしょうか、もひとつ地下の層に、水が流れ込んでいました。というか、鏡川から取水するなら水は写真右から左へ流れるはずなんですが、逆向き・・・なんかよくわかりませんw

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ま、いいか・・・すっかり水が静止している水路をまた遡ると、暗渠になります。

暗渠は道路の下をはしり、さらにその先にちょっと小高くなったところの家1ブロック分、堤防部分、と続きます。

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そして鏡川と出会います。

この景色・・・・・ ほんとに、懐かしさをつよく感じます。山々の在り方、河川の在り方、そこを歩くひとびとの素朴さ、建物たちの素朴さ・・・すべてのバランスが故郷にとても近くて。以前来た時も、なんとなく山形に似てる、と感じたのですが、よりはっきりしました。こういうことってあるもんなんですねぇ・・・。

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鏡川のほとりを少し歩きます。側溝のふたが、新旧入り混じっていました。左手で、どーんと構えたる、太めの鉄製のふた。これ、なかなか見たことのない豪快さです。前日、同行者と「高知の男の人って、なんだか豪快ですね」という話をしたばかりだったので、”いごっそう”みたいな蓋・・・とか、思いながら通り過ぎます。

このちょっと先には、また案内板。「我が国最古の沈下橋(増水時に沈むよう設計された欄干のない橋)跡」とありました。・・・後から調べてみたら最古かどうかはwiki情報と違うんですけど、ま、いっかw

Koti18 ホテルに戻ってご飯を(バイキングだったので和食系、洋食系と2サイクルw)食べ、ちかくでやっていた朝市をのぞきました。

そして・・・帰り、空港へ向かうタクシーで、運転手さんがいろいろと高知の面白話をしてくれたのですが、私が山形出身だと言ったわけではないのに、
「日本で代行運転が多いトップ2の県てのがあってね~、高知と、山形なんですよ。共通点は地場産業が無いってことでね~、その悲しさから、酒を飲まずにいられない。悲しくなくても、良い事があってもすることもないし酒を飲まずにいられない、ってね~w。」

と、仰っていて、またここでも共通点!と、なんとも興味深かったです。ちなみに同行者に私の出身県は言ってあったのでタクシーでは爆笑でした・・・。

今回の旅で、ちょっと気付いたことがあります。それは私はどうやら、地方に行くと暗渠というよりは開渠をもとめるのかもしれないということ。東京では暗渠をもとめるほうが多いですが、それは、馴染んできた街に、レイヤーを重ねていくためなのかもしれない(これはlotusさん論を拝借ですwたしかにそういう気がしてきました)。
しかし地方では、レイヤーを重ねるべきもともとの図面が無いのです。そこで、私の中にある、故郷の山形をはしるなつかしき用水路たちとのつながりをもとめ、いま見えている水路たちを、思わず探してしまうのかもしれない。

・・・そんなことを、考えながら帰ってきました。いえ、本当にそうなのか自分でもよくわかりません、ただなんとなく。個人的なお話ばかりになってしまいましたが、ちょっとした朝さんぽのつもりが、いろんな収穫があったかも、というお話でした。

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桃園川支流を歩く その8エトアール通り奥

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高円寺、エトアール通り。この通りはなかなか、いやなかなか、良い通りです。

入口付近にまず富士川食堂という、いかにも定食屋でございってお店があります。通りに入ってゆくと、古着屋や最近できたようなカフェ等にまぎれ、甘味処(というか焼きそば屋さん?)、天ぷら屋さん、揚げ物中心定食屋さん、、と、古ぼけたお店がずらり。私的にもっとも魅力を発しているのがこの餃子専門・柳亭。ここの餃子にはにんにくが入っていませんが、そのためか味付けがしっかりとしてあって、ビールによく合います。

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このエトアール通りには、ぶらつくためだけにもしばしば来ますが、奥に行ったことはありませんでした。強いて言うなら、以前自分で作ったタマゴサラダで食中毒になり、救急車で運ばれ、その料金を後日払いに、この奥の病院に来たことがあるくらいです。それも暗渠好きになるよりず~~っと以前のおはなし・・・。

奥までぶらついてみたら、道がこのようにもっこりしていました!向かって左側には桃園川緑道です。

Et3

きっと桃園ちゃんにつながる何かが、右側にあるはず!って思って右側をクンクン。

すると、おおおー。

おおおー、こんなワクワクするような、暗渠な小みちが私を待っている!!
(ほんとに、待ってる、って感じがしませんか、あの道が。)

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入っていきます。

入口もそうでしたが、地味な、さびた色の車止め。

Et5_2

この暗渠、じつは杉並学院高校前にある、川跡がいっぱい書き記された案内板(たぶん桃園川探検隊さま作成ではないかと)から写したさい、存在だけは知っていました。

現場は初めてです。これが結構北まで続くはずなんですが・・・

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ずいぶん、まっすぐになります。

Et8

中央線の高架の下をくぐります。
・・・なんかワクワクします、いっそう。
ちょうど高架下にある、真っ赤な車止めちゃんたちが、私の高揚感をさらにぴかぴかにしてくれます。

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ちらっと振り返る。

Et10

そして、線路を越えると・・・

そこには、なんと立派な蓋暗渠!!

サイズもかなり大きめのほうだと思います。しかしなんと堂々としているのでしょう、ここは。
なんだか、すがすがしい。

Et11

蓋暗渠の、ちょっと斜めカーブ。

つぎはぎ具合がちょっと面白い。

Et12 とか、たのしみながら歩いていたら、こんな風に唐突に、 ぼつっ と、蓋暗渠は途切れてしまいました。

どうしたことだ・・・この途切れ方がなんとも可笑しくもありますが・・・、先を追いたいけれど、この付近にそれらしき道を見つけることができませんでした。

書き写した流路は、馬橋公園(水源があるらしい)まで遡っていけるようなのだけど・・・ともかく探しながら公園まで行こう。しかしここで・・・昼に食べたグリーンカレーのせいか、お腹が痛くなってきました。またか!カレー食べてから間髪いれずにさんぽを始めたんでした、そういえば。またか!!

Et13

ともかく、馬橋公園へ向かいます。この間、痛みが断続的に来るので、時々立ち止まったりし、注意が散漫になることはやむをえませんでした。

馬橋公園入口すぐ。「震災対策用応急給水施設(の、貯水槽部分)」なるものが、右の写真の下に埋まっている、と案内板がありました。いきなり地下ものー! 地震の際に、都民の皆さんの飲み水になるのだそうです。

えっと、でもこれが見たくて来たんじゃなくって、

Et14

池があるようなので池を見ました。位置的にも(資料が正しければの話ですが)、水源とはずれていて、人工池のようですが。。

それにしても馬橋公園、初めてきましたが結構立派です。

Et15

今回水源は特定できませんでしたが、園内から流れ出た流路は、この右の写真の奥から手前のほうに向ってきていたようです。その先にあたるところは、住宅街で道にすらなっていません・・・。そして、最初辿ってきた暗渠とは、地形的に結びつく感じがあまりしないのでした。

この先も、高円寺駅付近までうろうろしてみましたが、お腹の痛みが強力になってきたので、暗渠さがしはここにてストップです・・・。うはぁ、またも、積み残し。

最初のエトアール通り奥の暗渠は、けっこう盛り上がる気がするんで、おすすめです。

Etmap

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トウメイフセン

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無印で出している付箋のなかに、「貼ったまま読める透明付箋紙」というものがあります。

と、いう商品があること自体、実はほんじつ知りましたのでw、ほんじつ買いに行ってまいりました。(無印のお店にはけっこう行くんですけどね~・・・文具ゾーンは行っていなかったのですね。)

暗渠さんぽ用地図に使えないかな~と思って・・・。今までは地図には、「暗渠を波線・実線で」「暗渠サインを赤丸で」を書き込むのみで、それ以外の文字情報は、ちいさな付箋を貼ってそこに書いておりました。新たな情報を追加するときに書ける場所がなくなることを恐れてのこと(いつか、ですw)なのですが、そうするとこの付箋の下の情報が見づらいという弊害もありました・・・。さて、透明付箋くんの実力やいかに・・・貼ってみます!

Husen_2

でーん。

むうぅぅ~、デカイっすね~ww
確かに下の情報も取れるし、いいんだけど、いまひとつすっきりしません。ちなみに、糊部分は上3センチとかなので、切り貼りするのはアリですが使えない部分が多くなっちゃいそうです。

下方にある黄色い付箋がもともとのやつ。とりあえず、こちらよりかは(下の情報が取れるというほうを買って)、「ちいさく切ったトウメイフセン」にシフトする、かも・・・。かも、って感じですね・・・いや、勢いで2個買っちゃったし。。んーでも、まだうまく使いこなせない気がします。なにか名案思いつかれた方がもしいらしたら、教えてくださいませ~w

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松庵川水源から西荻窪駅まで歩く②

Shoan11 前回の続きです。松庵川の始点のひとつ、女窪さがしが中途半端なままですが、日を改めてまたさがすこととし、とりあえず男窪周辺にも行きました。

線路をくぐり、西荻窪駅の南側へと。男窪は、このコンビニ周辺、といわれています。
こちら側からいくと、暗渠ぽい道が少々あるようなので、おたのしみ、です。

その前に。ここら辺に来たら、ぜひ見ておきたいと思っていた、お店屋さんがあります・・・ので、そこへ足をのばします。この画像でいくと、もうちょっとだけ奥の左手にあるお店。
ハタチ前後の頃に、とっても良い!と思った定食屋さん”ロンドン”。その時ですでに結構ご高齢のおばあさんが、おひとりでやられていたようなので、今はきっと閉店しているのだろう・・・と、むしろそう決まっているような心づもりで、その跡地を見に行くつもりでいました。すると・・・

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どーん!!!

やってるーー!!!

明かりついてる、営業中になってる、人がいる・・・!”ハンバーグステーキ定食”650円也も健在でした(あれれ、550円だったような)。それはもう興奮しましたよ・・・!!心の中で、小躍り。
ハンバーグは丁寧につくられ目玉焼きが乗っていて、コスパ良し、全体的に絶妙な、”いかにも定食”バランスだったのです。いまも、おばあさんが作っているのかな・・・あるいは誰かが?
というか、私はハタチ前後でも今でも、あまり嗜好が変わっていないのかもしれません。変わらない自分、に、ハタと気付いた、松庵川のほとりでしたw この日、すぐ後に仕事が控えていて食事はできませんでしたが、ロンドン、かならずや行こうと思います。

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ロンドンからちょっと駅寄りに進むと、こんな武骨すぎる車止め。

(高架をくぐる道についてる車止めなので、川とは関係ないのだと思いますが、それにしても、あまりにもw そしてでかいんですこれがまた。 なにかの再利用?)

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さて、松庵川の男窪からの流れを、見つけようと思います。さきほどの男窪周辺の写真上では、左手に流れがあるはずです。

左側をみると、ほとんどの道が、このように起伏に富んでいます。いちばん低いところ、はっきりあるので、ここを通る暗渠な道を見つけたいのですが・・・駐車場や民家になっていて、即座には見つかりません。

こういう道を何本も、入って行っては谷部分で目を凝らします。

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おおー、あったあった!

私が確認できた、暗渠の始点はこんな感じ。(暗渠、って言い切っていいのかわかりませんが、ほぼそうですよね。)

ここから・・・

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後ろを振り返ると、このようにまっすぐ伸びて、西荻の駅方向に向かっています。

いやいやいや、今回の訪問で最初の暗渠らしき道で、うれしい~~!w

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ときにはカックンします。ああ、うれしい~~w

西荻時代、暇な時間も多かったので、だいぶ徘徊したと思うんですが、この道は通ったことなかったですね。とっても新鮮です。

松庵川の流れを、思い浮かべながら歩きます・・・

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また、カックンします。

このカクカクは人工感ただよいますね・・・

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そしてこの直線をすすむと、ひとまず暗渠っぽい道は途切れます。流路は駐車場に阻まれ、商店街の中へと消えていきます。

ちょうどここの住所が松庵なのですが、松庵にはすてきな食べ物やさんがいっぱいあります。ヘルシーなアイスクリーム屋さんぼぼり、イチゴの混ざったイチゴシロップのかき氷がある甘いっ子、脂身嫌いの私に豚の脂身の良さを説いてくれたおじいさんの居たトンカツやさん(黒はリニューアルされてました)・・・。

松庵のみならず西荻は全体に、こだわりのある良店の多い街だと思うんですが、表記が松濤と似ているからなのか(内容は違いますがw松濤好きなわけでもないしw)、松庵の独特の良さがある気がしてしまい、松庵在住、とか言われるとなぜか思わず「すてき!」と言ってしまいますw

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時間が迫っていたので、ひとまず帰ります。

坂道を上り、西荻窪の駅に向かうと、駅前の商店街に、氷室がありました!うわあー、ぜんっぜん、気付かなかった・・・!!

ここはだいぶ地形的には高くなってしまうけれど、何らかの水路があった可能性も出てきちゃいました。ここらへんも、さらに、検討しなければなりませんね。

※追記:住所が松庵だと思っていたお店のうち、2軒は西荻南、でした、、、失礼しました。

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松庵川水源から西荻窪駅まで歩く①

うーん、11月はなんだか忙しかったです・・・久々に書くぞう~~(うれしい)!とはいえ、ネタはそれほど溜まっているわけではありませんが。。

ずっとしまってあったカテゴリ、松庵川についに手を出そうと思います。HONDAさんの記事でその存在を知り、無いと思っていたところ(しかも大好きな西荻)に川があったため、かなり驚きました。リバーサイドさんも歩いていらっしゃいます。お二方の情報だけでかなり歩けてしまいそうなんですが、なかなか始められなかったのは、水源の情報が少ないことがひとつ。西荻北については土地勘があるので、突然現場に行ってもなんとかなるかも、とか思っていたのですが、、、それでも、日々思い入れの強くなってきている松庵川について、もっと準備したかった。けど、いかんせん資料があつまらん!もー、いい!ってことで第一陣行ってきました。

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西荻窪の駅を降り、さっそくメローネのメロンパンを食べます。メローネは、私が住んでいた頃はありませんでした、かといってそこが何屋さんだったかは覚えておりませぬ。

引っ越した後に美味しいお店ができちゃうのはちょっと悔しくもありますが、サクサクと香ばしくておいしいメロンパンなので、食べずにはおれません。

あれ、でも、今日はちょっと、皮がかたいかな・・・?気のせいかな・・・?メローネのメロンパンのかたさが日替わりなのか、それともわたしの舌が日替わりなのか。

Shoan2 ぐるーっとまわって、かつて住んでいたエリアにまず足を伸ばします(松庵川水源とは無関係)。キャロットには相変わらずの行列で、うれしい。
うろうろしていると、こんな公園ができていました。この場所、以前は立派なお屋敷があった場所なんです。吉祥寺にチャリで行くときに通る道で、ここらへんの大地主さんかな~、とか思っていたのですが。
しかし・・・”○○緑地”って、こういう成り立ちの場合もあるのですね!(もう、イコール水関係かとばかり。)

Shoan3 さて、松庵川は、甲武鉄道敷設用土採取のさいにできた池×2からの流れで、近辺の悪水を集めながら流れていたということです。その池は松庵窪の男窪・女窪、というようですが、個人的には女窪から攻めたいところです。

資料に記されている女窪の場所よりも少々西になるのですが、地形図で見ると吉祥女子高校の周辺が窪みの始まりのように見えます。吉祥女子周辺、用も無かったので殆ど行きませんでしたが、印象深いこととして、チャルメラ(←憧れでしたww)の音を追いかけて走っていたら、ここに来たことがあります。そのとき、夜中のラーメンにありつく嬉しさと同時に、「ん、ここらへんはちょっと低くなってんだな」と思った記憶があります。

そんな吉祥女子周辺。ぐるぐるしてみますが、暗渠っぽい場所は まったく ありません。。校内の地形も見てみたいぞ、と、3歩ほど門から入ってみましたが、あまりの度胸の無さに、すぐに引き返してしまいました(泣)。

Shoan6 なんとなく、もたもたと周辺をうろつきます。

すると、まず学校の前には団地のような空間が。その隣には、本田児童公園、防火水槽仕込みw(その隣は線路)。

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さらに東に行くこと、2ブロック目に本田東公園。

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ここらへんの地図です。

ん~、公園多すぎじゃないですかね?w ”下水ポンプ場(仮設)公園”なんてのもあります。もっとも、括弧と公園の間があいているので”下水ポンプ場 & 公園”なのかもしれませんが・・ソレは無いか・・・

この公園群のどこかが松庵川、と思いたいところです。

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下水ポンプ場公園?は、こんな感じです。そもそも入り口が閉鎖されているし、土のみで、公園の体をなしていません。ここは松庵川の可能性が強いような、気が・・・します・・・が、サインが少なくってわかんなくってもどかしいw

隣に本田東公園が地図よりも延びていて、キャッチボールをしている親子やら、若者やらが居ました。
うあー、キャッチボール、したいぃ~~!

と、あまりはっきりとした収穫の無い、女窪周辺の旅でした。次回は線路を越えて、男窪周辺へと向かいます。

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