駒場東大前駅から池尻大橋駅まで歩く②
空川のつづきです。
空川の暗渠の在り方ってなんだかとっても独特です。だって、地味系遊歩道っぽいつくりにしてあるのに、頑丈に施錠されていて、ぜんぜん入れません。
前回の最後で、あわさった流れはこのように人の侵入を拒みながら、くねくねと住宅の合間を抜けていきます。
すごい崖だ。。
下の、黒いシートはなんだろう。
ときどき、置いてある土嚢はなんのためだろう。
ここのように、黒いシートがある部分とない部分(草ぼうぼう部分)との違いはなんだろう。
そもそも、なぜ鍵がかかっているんだろう。(防犯・・・?)
入ることのできない空川の流れを、1ブロックぶんくらい遠くから眺めつつ、住宅街を歩いていきます。
っと、いったん暗渠が表通りへ出ます。その直前は、ひとんちの駐車場でしたw
ここは、入っていいんだ・・・w
ちなみにレトロな商店街が併走しています。駄菓子屋、定食屋、惣菜屋など、こころ惹かれるものがならぶ商店街ですが、なかでもすてきなのがこの”みしま”!
だって、「たこやき・こうひい」、ですよ。こうひい!
日中はたこ焼きやら焼きそばやら書いてある美味しそうな外観。高校もいっぱいあるからな、ここらへん。・・・しかしビールもありました!優良!
月~土の、11時からの営業とのこと、昼にぜひ食べたかったですが、所用の関係で、いまだ達成できず。
さて、さっきの駐車場からすこし先、こんな階段がついてます。ヤッタ、ついに入れる??ってうれしくなって駆け寄っちゃいました・・・が、思いっっっきり鍵がかかっていました。またしても。
目黒区よ・・・なぜあんなに人に歩いてほしそうな舗装をしているのに、歩かせてくれないんですか・・・がっくり。
ちょっと見ると、暗渠を倉庫代わりにしているおうちもあるようでした。
いいなぁ・・・。
ところが、いきなり入れる部分に出くわしましたw
さきほどの流路の先、やはり1ブロックぶんくらい距離を置きつつ空川を眺めていたら、資材置き場みたいなのがあって、あ~あ、中に入れてる人も居るんだ、いいな、とか思っていたら、近づいてみると思いっきりそこには入れたのです。さて、どこまで侵入をゆるしてくれるのか・・・
横には、このように古ぼけた階段があったり、パイプが突き出ていたり、木樋を思わせるような鉄製の樋があったり。そうかと思えば、崖に植樹されたなごみ空間があったり。
なかなかよい眺めであります。
瓦の重なったようなものもあり、ちょっと小沢川を彷彿とさせる気がします。
しかし、やっぱり横の民家への扉みたいなものにはやたら頑丈に鍵が掛かっていて・・・このサイダー色の柵にはやはりどうも、ちょっと違和感があります。
上の通りを下流に戻っていくと、こんどは大き目の通りに出ます。
空川はおそらくここの一部分を通っています。
そこを道なりに進み、
そのさき、淡島通りという通りをくぐります。
淡島通りを越えると、暗渠っぽさがいよいよなくなりますが、途中このような「防火水槽仕込みアパート」があったりします。アパートの下ってのは初めて見ました。
このさき、目黒川まで下って行くのですが、そのまえに。
もうひとつの水源からの流れを・・・
もうひとつの空川の水源、通称一二郎池。独特のしずけさ。
東大の駒場キャンパスって、水源が2つもあって、ほんとうに恵まれた場所ですね・・・
そうそう、一二郎池のほとりもさんぽしてみたんですが、谷頭とおぼしきところに、地面から竹筒がにょきっと出ていて、あれ・・・これ湧水じゃないの?フェイクなの?とちょっと不安になりました。湧水、だけどときどき継ぎ足し、って感じなのでしょうかね・・・
そしてその池の流れが、ここをつたい、
線路を越えます。
線路を越えてすぐ、また似たような暗渠道があります。やっぱ施錠なのね。。。この流れは、さきほどのケルネル+東大内開渠からの流れのやや北を、やはり目黒川に向かおうとしながら流れているように、見えます。
やっぱり頑丈に、サイダー色の柵により人が入れないようになっているのですが、一か所だけ、ブロック塀で、お庭風になっていました。
柵があって入れないけれども、いったい誰が・なんのためかわからないけれども、木々が植えられている空間。薔薇や、椿。
秘密のお庭・・・
このさき、いっきにこの暗渠は見えにくくなり、家の合間を細~い蓋で通るのみです。
おそらくその続きだと思うのが、さきの流れと同じように淡島通りを越えたところで、さきの流れよりややちょっと東に出現するこの暗渠空間。
その流れはちょっとの間だけバッチリ暗渠、みたいな感じで山手通りの横を沿うように流れ(もうひとつの空川の流れとも並走するように流れ)、
ビルの合間へと消えていきます。
そして山手通りの脇のこの三角部分あたりでさきの流れと合流し、下って行くのかなあ、というのが現地から推測した私の仮説です。
が、帰ってから下水道台帳を見たら、該当する場所に下水道がなくってちょっとガッカリw
なんか違うのかなあ?要調査、ですねぇ・・・。
そして池尻大橋から、かえります。
さいごは、くーーー、ジャンクション!と思いながら(指をくわえて眺める感じ)、駅へと向かいました・・・。
さて、2009年の暗渠さんぽの記事は、これで終いにしたいと思います。今年、わたしは偶然の重なりみたいな感じで「暗渠」という趣味に出逢い、それから、暗渠を通して暗渠者のみなさまと出逢うことができ、ほんとにすばらしいことだったと思います。あちこちでのやり取りは、確実に自分にとって色々な面でプラスになりました。感謝いたします。どうも、ありがとうございました!来年も、どうぞよろしくお願いします。
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