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2009年11月

三茶ふたたび

杉並に戻る前に、ツリボリ三軒茶屋の続報をば。

Kaeru

またしても、烏山川緑道を経由して、三軒茶屋へ行ってきました。今回は、軽めの用事だったので、あっさりめに歩いたのですが・・・

それがよかったのでしょうか、前回のさんぽでは見つけることができなかった、ちいさなちいさな、蛙のオブジェを見つけることができました!!!(蛙=かなり好き)

このフォルム・・・私が大好きな蛙の質感そのもの・・・、毎日眺めたいくらいです。正直、桃園ちゃんのところに居るデフォルメ蛙よりも、こっちのほうが好きです。この場所、リアルな鳥、かたつむり、なども居てとっても良いです!

Turibori

そして、ツリボリ三軒茶屋の、その後を見に行きました。するとこんな張り紙が。

この度ツリボリ三軒茶屋閉店に伴い上馬にあるとよかみ釣り堀さんに御協力頂き、金魚・鯉っ子を引き受けていただきました。三軒茶屋駅から徒歩8分と近場にありますので是非遊びに行っていただければと思います。

おおー。住所は上馬1-14-16、みたいです。
三軒茶屋に釣り堀がもう一軒あるらしい、みたいなことを聞いたことはありますが、ぐぐっても全然出てこなかったので、ここにあるのか~!と、ちょっとうれしい。
何より、「鯉っ子」という表現に愛を感じ、ほんわかします。

Nazo

それから、以前見つけた謎の池も見に行きます。
以前は、これがもしかしたら”釣り堀の離れ”なのではないかと冗談半分に思っていて、ということはすなわち、のこり半分は本気で思っていたわけで。
釣り堀閉店後も気になるところ・・・。

すると、御健在でした!中にはしっかりと鯉さんたちが泳いでいました!・・・ということは、ここは独立した、誰かんちの池なのでしょうか・・・ふしぎな風貌だけれども。

・・・ますます謎ですw

Nagasaki

そして、おひるごはん。
三茶はちゃんぽんの街だ、って、以前niftyデイリーポータルで見かけました。じっさい、とてもよい雰囲気のちゃんぽん店があるので、かなり気になっていました、ので、今日はそこへ行こう!

今日の本命、長崎。この外観がとってもそそります。ので、何回か入ろうとしてみたのですが、なんっとなく、ハードル高い感じがして入れませんでした。今日はいったるでー、と思ったのに、私の前に入った人で、満席になってしまいました。ま、よくあることです・・・

今日は諦めますが、ともかく良店オーラがするので、一度は食べたいものです。

Rairai

ということで、来来来に行きました。ここも、ふんいき良し!です。
それに結構入りやすく、カウンターには女性一人客が3人も居ました。なぜかBGMがジャズ・・・

ノーマルなちゃんぽんを注文。餃子や、皿うどん太麺、も気になる・・・。

ちゃんぽんはあっさりめで、とっても優しい味がしました。うんうん、おいしいおいしい。ご馳走さまを言って外に出ると、行列ができていました・・・。
あれ、いつのまにか食べある記になってしまった・・・。

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藍染川排水路を歩く

前回の三河島水再生センターから、藍染川(谷田川)排水路跡をあるいて、西日暮里までいくことにしました。(川の地図辞典には谷田川排水路とありますが、現在その跡は”藍染川通り”です。それから、webを徘徊してみると、地元の人はこの排水路自体を藍染川と呼んでいるようにみえます。。。ので、間をとってw、藍染川排水路とここでは呼ぶことにします。)

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藍染川は、以前歩いたへび道でもあります。上流部を谷田川、谷戸川、境川などと呼び、下流部を藍染川と呼んでいたようです。氾濫することが多かったため、1913年に谷中近辺から分流することになり、この排水路ができています。最初からトンネル、つまり暗渠部分のところもあるし、人工度が高いので、自分は果たして萌えるのだろうか・・・?

まず、隅田川との合流地点までいきます。水門が見えます。

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隅田川、いちお眺めて、「スーパー堤防」と「カミソリ堤防」を探します。

向こう岸に見えますのは、カミソリ堤防でしょうか。

ちなみに、手前のコンクリ岸のはじっこに、ふるぼけたデッキチェアがぽつんと置いてありました。だれかが、寝そべり用にしていたのでしょうか。それって、すごい特等席だなあ・・・そのだれか、が、うらやましい。

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奥の方がスーパー堤防でしょうか。
私は隅田川には縁が無いもので、こういった堤防のことについては何も知りませんでした。それが、先日資料を見ていて、「スーパー堤防」などと書いてあって、、、最初に見たときは吹きましたね、思いっきり。だって「スーパー」って・・・ww。
そして見に来ずにはいられなくなりましたw

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さて、藍染川排水路をさかのぼります。

なんだか遺構がなさそうなにおいがプンプンしますw あまり期待しないでおこ・・・。

すぐ右側に、京成線が走っています。

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町屋駅前。隅田川を出、京成本線に沿って、町屋駅、新三河島駅を過ぎ、JRの西日暮里駅を越える、という道のりです。真っ直ぐ部分が結構多かったです。

そしてやっぱり、遺構は見つけられないのでした・・・。

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しかし町屋駅を過ぎると、用水路跡っぽい風情の道がけっこう出てきます。いや、排水路にそそぐ、排水路跡なのかな・・・?

暗渠につきものの、違和感・無意味空間・・・。ここはその典型では?コレ一体何の場所・・・?水路跡を疑いたくなります~。

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ここも同様。水路の合流地点みたいな、妙な三角地帯。

この奥に細~い路地があったのですが、暗渠っぽい気がしました。

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こういう、路地を「あやしいぞ」と思って入ってみたり、戻ってきたり。

ずいぶんうろうろしましたw

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ふと煙突が見えたので、また曲がります。

銭湯でした。清の湯。

うーん、なかなかレトロでよい雰囲気。そして、この清の湯の周囲は、なんだかワンダーランドでした!

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まず、上の写真が銭湯入り口なんですが、それと繋がる形で、2軒の飲み屋さんが建っています!”今宵”、と、”ぽんた”。

両隣が飲み屋さん、どころか、同じ建物とは恐れ入ります。。男湯入口・女湯入口みたいな勢いです。・・・こんなん初めて見ましたよ!!

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そして・・・周囲は飲み屋さんラッシュでした!同じような規模の、だけど少しずつカラーの違う飲み屋さんが立ち並ぶ光景。

お風呂あがったら、今日は○○、明日は××・・・って、楽しみが尽きないじゃないですか~~~。

なんだこの素晴らしいエリアは・・・!!

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と、なんかよくわかんないけどえらく感動し、妙に去りがたくなってしまいましたw

お、材木屋さん。銭湯もあったことだし、藍染川排水路の一本脇にも、暗渠サインがあります。

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っと、突然欄干が!!!!!

今回こういうのはあきらめていたので、けっこう興奮しました。

花之木橋。なかなか大きそうです。地図を見てみると、”花の木”は、地名には残ってはいませんが、建物や幼稚園にその名を残しています。うーん、貴重!

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さて、排水路跡の歩道脇には、このように植樹空間があります。が、このように車道に比べてちょっと窪んでいたり、場所によってはもっと段差ができていたり。あと、けっこう大きな切り株があったり。開渠時代の名残でしょうか・・・?

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新三河島駅を過ぎると、藍染川西通りになります。ここは車道より歩道が低いですね・・・歩道が水路敷っぽくも見えるような。

やっぱり、まっすぐ。

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西日暮里の駅が近づいてきます。流路は、京成線の高架をくぐります。

資料によれば、開渠部分はここまでで、この向こう側からは、最初からトンネル(暗渠)だったようです。

さてさて、私は実は赤ん坊の頃、この付近に住んでいたことがありまして、今回わざわざ藍染川排水路を遡ってきたのは、昔住んでいたところに立ち寄る目的もあったのでした。というわけで、なつかしエリアを堪能し・・・嬉しさあまって、ごく軽く飲酒したりして~・・・

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(突き当たりはJR西日暮里駅)本当はもうちょっと向こう側まで、この排水路は続いているのですが・・・次の用事もあったのと歩きつかれてきたのとで、ひとまずここでギブ!

”ぜいたく歩道橋”の盛り上がりから、個人的なつかし盛り上がりまで、いろいろと堪能できた旅でした。・・・なんだか最近、遠征してばかりですねw そろそろ杉並へ・・・

Aizomemap

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旧三河島汚水処分場ポンプ場施設見学

下水道施設としてははじめての、重要文化財です。先日、特別公開していた際、いってまいりました。下水道大好きになっちゃってますからね・・・。”地下探訪”展で見た、この処理場のうつくしさが忘れられず、地下部分は見られないとわかってはいるものの、せめて近づきたく思い、やってきました。

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ひさしぶりに都電荒川線に乗ります。都電、むちゃくちゃ好きですー!見るのも、乗ってるのも、うれしい。

荒川2丁目で下車し、三河島水再生センターへ歩きます。線路のすぐ、隣。

で、最初忘れていましたが、この、駅から水再生センターへ向かう道は、川の地図事典によれば川跡です。藍染川(谷田川)排水路から分岐し、このようにまっすぐ延びているので、排水路なのかな。

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水再生センターの門に到着。けっこう、旧そうな門です。

なんかとっても混んでいたらどうしよう、とかドキドキしました・・・が、そんなに多くも少なくもなかったです。ちらほら、見学者らしきひとびとが出て行きます。

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日本の下水処理発祥の地。旧三河島汚水処分場ポンプ場施設は、大正11年に日本最初の近代下水処理場として運用開始(平成11年に引退)、その歴史的価値の高さから重要文化財となったのだそうです。

その施設がみえてくるまで、少々歩くので、少々じらされる感じ・・・

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やや、見えてきました。

写真手前で殆ど見えていない建物が「阻水扉室(流入する下水の量を調節する)」、中庭のように見える部分が「沈砂地(土砂を沈殿させる)」。中央にある建物が「ろ格機室(浮遊物を除去する)」、もっとも奥にある建物が「ポンプ室」です。

地下部分に、私がとても喜んでしまうような「渠」のつく場所があります・・・。「流入渠」が阻水扉室から沈砂地の間にあり、写真で見ると、床面のレンガがとてもきれい。

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ポンプ室手前。このあたりに感動の地下部分があるのです。
まず、「ヴェンチュリー管(口径の異なる部分を持つ管)」「ヴェンチュリーメーター(ヴェンチュリー管の口径差を用いて下水の量を計測する)」というかっちょ良い名前の器械。
ポンプ室入り口のところには、ポンプ室へ下水を導く「導水渠」があり、ここがとてもうつくしい!床面が陶板で、きれいなアーチを持っていて、・・・あぁぁどうにかして見てみたいものです。。妄想をくりひろげます。

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公開部分は、ここのみでした。 ポンプ室。

わたしの好きな色の機械です。それから、なんというか異形でした。ずんぐり、ぽってり、レトロ、なものが、どすん。

工場萌えな人にも良いかもしれませんね~。

建物については、「セセッション様式」「変形キングポストトラス鉄骨」、とかこれまたかっちょ良い言葉で説明されていますが、私の頭にはそんなには残っていきませんでしたw

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上を見ると。東京石川島造船所、と書いてあります。これは「揚重機」で、ポンプ室内で資材を移動するためのものだそうです。

大正9年製造・・・ずいぶん、がんばっていろいろなものを持ち上げてきたんですねえ。

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造船所と書いてあるからか、造船所っぽいよな(見たことないけど)、などと思ってしまいます。さらにいえば、小学校の体育館みたいでもあります。

けれど、下にはポンプが並び、なんだかふしぎな光景。

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外に出ます。下水管の、輪切り。

バウムクーヘンみたいですな。

なんの管か、ちゃんと見ていなかった;;んですけど、下のレンガ、上のアーチの感じは、「流入渠」に似ています。

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ポンプ室を横からも見られます。ここには幾つかパネルがあって、それも楽しく読みます。
「森鴎外は、下水道に関する論文を意欲的に発表していた」という事実に驚愕!(読んでみたいなあ・・・)

そして、残り時間で、水再生センターの見学を申し出たところ、用意があるので前日までの予約が必須とのこと・・・残念ですが、仕方ない。西新宿の水リサイクルセンターの緩さを参照枠にしてしまってはいけなかったわけです・・・

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アンケートを書き、資料などの入ったお土産を貰います。それから、希望者にブルーベリーの木を配っていました。なかなかでかい。私もベランダガーデニングの準備ができていたら、欲しかったですが、現在はきっと即死させちゃうので、貰いませんでした。

帰り道、メトロレンガに気づきました。おおー、汚泥から作られてるんですね!!すっごい!!思わずぺたぺた触ります。

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そして、とりあえず隅田川のほうに、と歩きます。

おお、現在稼働中の、水再生センターの一部が見えます!やったー、見学は出来なかったけど、少しでも見えたら嬉しい!

良い光景ですね、うーん、(チラ見させてくれるのは)良いサービスだ・・・などと思いながら歩き、荒川自然公園へ入ります。荒川自然公園は、水処理施設の上部部分に作られた、広く立派な公園です。その存在自体も萌え!

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と、あとは去るばかりだと思っていたら、なんと、処理施設の上をまたぐ歩道橋がありました!!!

うひゃー!!ここ、上っていいの?歩いていいの??すっごーい、超ぜいたく歩道橋!!

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とっても近くに、処理施設が見えます!

おそらく「第二沈殿池」の大群ではないでしょうか・・・。いいやぁ、すごいなぁ。

あとで地図を見ても、この歩道橋は書かれてはなかったので、存在を知らない人もいるのでは・・・?ともかく、下水道好きな人・水関係・工場系萌えあたりの人だったらかなり興奮する場所なのではないかな、と思います。おすすめ!

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よくみたら、沈殿池に、鴨が一羽。

え、てか、鴨さん、汚泥食ってる、食いまくってるよ!? あとできっとお腹壊すよ・・・。

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そして、大興奮の”ぜいたく歩道橋”を降り、このような暗渠臭のする道を(たぶんちがうけど)歩いていくと、藍染川排水路にぶつかります。

なかなかの遠出でしたが、じゅうぶん価値アリの遠出でした。続編の、藍染川排水路編につづきます。

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本館へゆこう

Kyodo

杉並区立郷土博物館・本館に行ってきました。そういえば、いままで分館にばかり行っていた気がします・・・w

永福町、なかなか降りることはないので、お初の商店街をキョロキョロしながら歩きます。方南通り沿いに、満席になっているラーメン屋さんが2軒あり、かなり気になりましたが、いかんせん満席だったのでやめておきました(たまに、へたれ)

おお。荒玉水道道路だー!”荒玉水道道路ぜんぶを自転車でまっすぐ進むの旅”も、やりたいのにまだやれていないもののひとつです。

Kyodo2

水道道路や送電線などに目を奪われているうちに、郷土博物館に着きます。この日は、無料になってる日だったので、ちょっとお得感。

史跡マップの新版、わりと置いてあったので、もう一部いただいちゃいました。展示少なめ、資料の量も少なめではあったのですが、資料コーナーにはけっこう大量の古地図があり(現在の地図もあわせると70くらいかな?)、予め見やすく新聞のように掛けられていました。これにはけっこう興奮し、しばし杉並の詳細図とかを眺めていました(そして自分テキストにせっせと書き込みました)・・・松庵川について、一部分だけ記載された地図があり、しかも現存する暗渠よりも複雑な水路だったので、ちょっと収穫です。

帰り際、「杉並の地形地質と水環境のうつりかわり」を購入。うああ・・・なんで今までこれ買わなかったんだろう~~、って悔やんじゃうくらいの、コンテンツの良さでした。洪水ハザードマップも付いていたし。

さてこの日のお昼ごはんは、うまくお店を見つけられず、叙々苑にて牛丼を食しました・・・いや、美味しいんだけれども。永福町にせっかく行ったのに・・・もっとその土地ならではのものを食べればよかったです。

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二子玉川駅付近を歩く

多摩川沿いに、PEACEというカフェがあります。ここもまた、暗渠萌え以前の出会いですが、川べりの、ほんとに川のすぐ側で食べるイタリアン、しかも橋を渡る田園都市線が堪能できる、ってことで、とても気に入っている場所でした。
場所は兵庫島なので、多摩川のみならず野川も堪能できるのですけど、それは最近まで気づきませんでした(両方多摩川だと思っていたわけですね・・・なにその体たらく・・・)。ともかく、このカフェは期間限定(4~11月)なので、今年の営業終了前に一度いこう、と思っていたのです。

いつものとおり、近辺に川跡が無いか、確認してから行きます。すると、川の地図辞典によれば六郷用水がくねくねとあり、野川に注ぐようでした。駅からカフェまで、ちょっと高島屋の後ろを通るくらいの迂回にして少しだけ暗渠を歩こう、と決め、現地へ行くと・・・。

Peace1

ナンジャコリャー!いきなり、緑道でした!

ちょっと、ビックリしました。こんなにちゃんとした暗渠だったとは(きれいなほうの”ちゃんとした”)。しかも、六郷用水ではなく、「谷川(やがわ)緑道」という名前がついていました。六郷用水の最後の部分を谷川と呼ぶのでしょうか。

恥ずかしながら、知りませんでした・・・谷川さん。区のページにもちゃんと、ありますね。。

Peace2

河口のほうに歩くだけ、と決めていたのに、思わずちょっとだけ遡ってしまいましたw

いきなり、「水車小屋跡」なんてあります~。

わーいわーい。

Peace3

そして、地図上には銭湯があるので、銭湯を探しました。

が、銭湯は残念ながらもう無いようです。銭湯跡地らしき場所に、そびえ立つは白く新しい建物。

Peace4

いつもの私なら、ここで遡りまくっていたかもしれませんが・・・、カフェが混んでて並んじゃうのはやだな、とか、早くビール飲みたいな、とか、煩悩に負けまくりw。

わりとあっさり踵を返します。

支流がありそうな車止めは、ひとつだけ確認できました。

Peace5

早くも堰にたどり着きましたw

向こうには野川が。

今回はかなり短い暗渠さんぽでした・・・が、や、メインは川べりイタリアンなんで・・・w たぶん、緑道過ぎたのと、自分のテリトリーじゃない、って思ってるのでけっこうあっさりしてるってのもあるのかなあ。ま、ハラペコには勝てません。

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上の写真の、道路の手前側には、こうやって谷川さんを拝める、のぞき穴的場所があります。 (また、半渠だw)

のぞいてみたら・・・、とくに嫌なニオイもせず、とくに活発に流れるわけでもなく・・・。

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兵庫島へ渡り、野川から暗渠出口をみたところ。

あれぇ、立派!

なぜか2つ出口があります。谷川で2本分??っていうのはなんか違う気がして、ではなんの暗渠・・・?地図で見てもそれらしき川筋が無く、疑問が残ります。

まぁ、いいやw。

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PEACE到着~。

絶景哉!!向こうには親水ゾーン、その向こうに多摩川がきらきら。左手には線路。

ここの料理、いまのとこどれを食べても美味しいです。夜はランタンの明かりでワイン、昼はこの景色で昼ビール、ですよ!気分がとても良いです。おすすめです。となりの人たちが、昼スパークリングワイン&生ハムをやっていて、それもかなり良い、と移り気になってしまいましたが。

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帰りみち、野川の水面がキラキラ、チカチカ光っていたので近づいてみました(このカメラじゃうまく撮れていませんね・)。そしたら、魚がいっぱい、跳ねていたり、息をしていたり!よーく見ると、ほんとうにたくさんの魚が!

けっこう長いじかん、凝視してしまいました。川に居る魚を探すのって、どうしてこんなに楽しいんだろう!!

川べりカフェ、今年は11月23日までの営業だそうなので、行かれる方は、おはやめに~。

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昭和記念公園内を歩く

ふたたび、立川周辺です。と、いっても、このときは、たんにコスモスを鑑賞し、公園で昼ビールでも飲んで癒されよう、という目的で昭和記念公園に行きました。

そう、「今日は暗渠抜きよ」みたいなかんじで・・・。

ちなみに昭和記念公園っていうと地下シェルター説が気になりますが・・・そして中央線のここらへん、軍事萌えが活性化するエリアなんですが・・・

Tati1

ふつうに公園日和を楽しんでいて(ふつうの公園日和の写真は割愛w)、そういえばここって川が流れていたな、と、川のほうへ行ってみることに。

残堀川(狭山池を水源とし、立川にて多摩川と合流する)。開渠が公園をぐるうっと通っています。ま、それはそれで。

で、ふと、川のすぐ脇に側溝が走っていることに気づきました・・・。わああ、こんなのあったんだ・・・!

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見下ろすと、わりときれいな水がなみなみと流れています。ちょっと、うれしくなるほどに。
周囲の景色とあわせると、暗渠っぽいふんいきを醸し出しているのに、暗渠ともいいがたい。しかし開渠とも言いがたいぞ。なんと呼んだらいいのかな・・・そうしたら、連れのひとが、「半渠」と表現してくださるではないですか。ナイスネーミング!

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ちなみに、横を流るる(はずの)残堀川はこうです。のぞきこんだら、カラッカラでした。

このカラッカラ、と、横の半渠のなみなみ、の対比が興味深すぎます。いったいなぜこんなことが・・・?半渠の水は、いったいどこから、どこへ・・・?

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もう気になって仕方が無いので、追いかけてみることにしました(トイレ休憩もはさみつつw)。

途中、こうやってコンクリ蓋の終点があって、でもそれを我慢して遡ると、また出現して・・・の繰り返し。しばし黙々歩きます。

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昭和記念公園、何度も来ているのに、こんな側溝知らなかった・・・当然といえば当然かもしれないけど。芝生でねころんだり、花見でどんちゃんやったり、それで帰るだけだと、この端っこをひっそり通っている流れには出会えないわけです。

突如、開渠になります。

Tati8_2 サイクリングコースのすぐ脇だからでしょうか、とつぜん綺麗に整備されています。今までの、端っこボウボウ未整備地帯からすると、面食らうほどに。

そして、立て札が出現。
「立川分水は、1737年(元文2年)に玉川上水から水を分けました。水道施設が広まったため生活用水に使われることはなくなりましたが、現在も農業用水として利用されます。汚さないようにしましょう。」

・・・とのこと。これ、立川分水だったのかーーー!!!一気に興奮してきます。(ちなみに別所では柴崎用水路と呼ばれています。)

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その先、また暗渠になるので見失います。

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が、良い暗渠サインがありました。

足元にあるこの矢印の方向に、立川分水暗渠さんが、いるというわけです。そしてこのようなサインが、つかずはなれず、ずっと続いてくれています。

この矢印の先は、、、

Tati11

うんうん、あのへんね、ってかんじで。

Tati12_2

ふたたび半渠出現。

しかし、公園内をずいぶん歩いてきた気がします。バーベキューのゾーンなども越え、自分の認識上ではかなり端っこに来ている気がします。そして人も全然来ないエリア。いったいこの終点はどんな景色なのだろう・・・。

Tati13

などと、思いを馳せていると、突如こんな景色が眼前に広がります!

うーわあ、なにこれ!!??

あまりに突然なので、最初は目がぱちくりです。もしかして、もしかすると、これ、調整池・・・???

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うーわあ、真ん中に築山まであるー。

しかし凄い色合い!地面は土ではなく、しっかりしたものなんですが、もともとはピンク色ベースみたいです、階段がピンクなのでw。それが現在のどうしようもないサビレ感を出していて、なんとも良いーーー!!ああ語彙が無い~~

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残堀川洪水調節池、でした!!!

残堀川に唯一あるもの、のようです。大興奮です!!公園内に、こんなすばらしいものがあったなんて!!!

ひっそりと在るのがまたよいです。

Tati18 降りてみます。「うわー、すごーい、すごーい!」とだけ連発しながら。

真ん中を、排水路のようなものがクネっています。

善福寺川の調節池である野球場やテニス壁打ち場はとても機能的だし、きれいなものですが、ここはもうまったく普段使いをする気が無いわけですね。なのに築山をあしらって装飾を少しだけしたりしていて、そのアンバランスがちょっと笑えます。

Tati17

排水路の中にはこうやって管にして橋を渡していたり。

水が通った痕跡、わずかにあります。先日の台風の時は、きっとここも大忙しだったのでしょうね。

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流入堰、および”管理橋”。

一番奥が流入堰ですが、そこから入ってきた水が、多かったときに一気に入れないしくみでしょうか。手前にも壁があり、段々になっています。

水が入ってくるところ、恐ろしい気もしますが、ちょっと見てみたい気もします。

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管理橋のところに、水深をはかるらしきものがありました。

ピンクが汚れた土色の、全体的にサビサビのこのエリアにおいて、唯一新しくてカラフルなものでした。

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流入堰に、のぼります。残堀川を眺めると、やっぱり水は無い。ここに水が入ってくることって、あるのでしょうか・・・。

はああ。大興奮でした。昭和記念公園を川目線でみると、残堀川、残堀川洪水調節池、立川分水(とその開渠・暗渠・半渠w)と楽しめるということになります。

ちなみに半渠を更にずっと遡ると、公園出口まであとは似たような風景でした。とても気になったのが、公園の反対側の敷地に建つ、ふるい3本の煙突。なにかの廃工場かしら、と思いながら、通り過ぎ・・・家に帰ってたまたまワンダージャパンを手に取ったら・・・あれは、キャンプ・フィンカム(極東空軍航空資材廠司令部)の煙突じゃありませんか!!!!!がーん!あのとき既にわかってれば萌え度が違ったのに・・・ていうかなんで知らなかったんだ、自分!!はうあー、写真撮ってなかったよー(号泣)・・・。

っていう、暗渠以外では後悔の念の残る旅でしたが、暗渠的には大満足の旅でした。 こういう、偶然の出会いはとってもすてきです。

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別名・杉並暗渠散歩地図

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入手いたしました、杉並区史跡散歩地図。リバーサイドさんのところで情報を得、興奮気味にいただいてきたのであります。

いただいてすぐに、なぜかくしゃみをもよおして、迂闊にもコレに対してくしゃみをぶちまけてしまいましたが。。。

しかし・・・これは凄いです!杉並区GJ、って、まさに。暗渠のカバー率が凄い。私が見失った先も、書いてある~~。銭湯と金太郎のことも書いてありましたしね。かなり興奮しました。

ただ、ちょっとだけ見にくいので、もう1部だけもらって、水路跡を色ペンで補強バージョンも作っちゃおうかな、と目論んでおります・・・。

このこと、リバーサイドさんのところで情報を得た、ちょうど次の日に、職場の同僚にも教えてもらっていました。彼女は杉並区民でもなければ、暗渠者でもないのですが、私があまりにアンキョアンキョサンポサンポ言っているからでしょうか、やはり、たまたまその記事に目がとまったのだそうです。なんだか、縁を感じちゃいますねえ・・・。

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マイクロジャーナルを、てにいれる

終電なのに間違えて乗り、乗り過ごして降りたことしかない駅、中野新橋へきてみました。

Nakasin1

つまり、明るい姿は初めて見るのです。

道がよくわからないし地図もうまく読めないので、駅前で数分間、地図とにらめっこ。

坂をのぼります。ここらへん、川跡があるような情報は持ってなかったですが、用水路跡のように見える道、がときどきありました。右手に、マンホールいっぱいのツギハギ道。

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商店街に入るとポコッとある、コスモくんひろば、と書かれた、あやしいひろば。

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その、ひろばの向かいから伸びる、こんな道。

まるで池跡から伸びる水路跡のよう。

・・・とか、ついつい暗渠を探しながら歩いてしまいます。でもここに来たのは、ちょっと違う目的。猫額洞さんのところへ、orangepeelさんのマイクロジャーナル(暗渠の記事!)をいただきに。川島商店街、も、お初ですが、じつに良い雰囲気!!これ好き。ああ、こんな良い商店街が、ここにあったんだ~~。これは今後も足を伸ばしたくなります。

で。猫額洞さんは、わたしにとってとても素敵な品揃えの古本屋さんでした。たべものの本、浮世絵の本、などを手に取り、思い切ってお店の方に、話しかけてしまいました。ここ最近のわたしはとてもシャイになってきているので、どきどきしながら・・・!そうしたらと~~ってもあたたかく、やわらかい方だったので、おもわず甘えてしまい、「川関係の本はありませんか」とか、調子に乗って探してもらってしまいました~。(そして、ありました。)感謝、感謝です。

しかし、リアルで、

「あ、暗渠の方。」

と、言ってもらえるのは初めての体験かもしれません。もう、たいがいの人は

「暗渠って何?」

ですからね。最初は。(そして説明しても反応薄い。)
だから、そういった意味でもとても感動を覚える瞬間でした。

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帰り道も、ふっと左手に、 あやしい道が!

Nakasin5_2

こんなふうに家々から降りる感じになっていたり、舗装がなんとなくあやしかったり。

Nakasin6_2

なんか用水路っぽいんだけどなあ、と思いつつ追ってみましたが、途切れてしまいました。

そういえば、中野エリアはわたし、”カンニングペーパー(=古地図)”持っていたんだった。ここ、載っているかもしれないけど、見てくるのを忘れました。

周囲を見渡しながら帰ると、起伏のある地形がひろがっていました。気になる!

Nakasin8

電車のホームで、がまんできずにパシャリ。

”暗渠にかんするフリーペーパー”があるってことに、感動です。それから、orangepeelさんのブログともまたちょっと異なるふんいきの、文章がまたすてきで読み応えがあります。渋谷・西新宿・下北沢、あたりが舞台になっているようです。何回も読もうと思います!

しかし、改めて。暗渠を通してこのような出会いが得られたことが、とてもとてもうれしい。orangepeelさん、猫額洞さん、どうもありがとうございました!!

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玉川上水暗渠部分を歩く その1西武立川付近

今回は杉並区どころか、けっこう離れます・・・お得意(?)の西側へと。玉川上水の暗渠部分をあるこう、と、以前から心に決めていたわけですが、その暗渠部分はだいぶ上流にも少しだけありました。玉川上水、実は私の暗渠さんぽにとって大事な存在なのですが、その話はまたおいおい・・・。

Tama1

めざすは、西武立川です。JR立川以降、電車の待ち時間が妙に長くなり、、やっと西武立川につく頃にはちょっと意識がぼやんとしてきます。そして駅前に降り立つと、だいぶぎょっとします。

よく駅前にある、近辺の案内図のようなものが、こんな感じになってます。

だ、大胆・・・。

Gunji2

ちなみに、駅のなかから見た風景もすごいです。

これが駅前かー!

鉄塔を避けるように、くねった道。えんえんと続く原っぱ。 真ん中の草のあたり、湿地帯のようにも見えてしまいます・・・違うのだろうけど。

Tama2 目的地まで、この原っぱの間の、じつに素朴な道を、てくてく歩きます。

こんな空間、ひさびさにきましたよ~~~。半端ないのどかさです。暗渠関係じゃないとしても、ここに来たらとっても癒される気がします。草が自由に生い茂り、ちいさな花や実が見られ・・・。

(ああ、なんだか逆光)

Tama3

横にはこんな道も。

ここは、いったい何に使われていた土地なんだろう・・・?

とうぜん沸く疑問です。けれど、ちょこっと調べただけでは、よくわかりませんでした。

Tama4

さて、玉川上水に到着。通路を挟んで、防火水槽が仕込んである公園が。なにか関係あるのかなあ・・・。

Tama5

お、基準点~。

Tama6

さて、目的の暗渠の、前後も拝もうと、上流から攻めます。

そうしたら、思ったよりも(私が知っていた玉川上水よりも)、ずっと豊かな水量で、ごうごうと流れているではないですか!感動すら覚えます。

ここは丁度、暗渠にくぐらせる直前の地点で、出てくる時の勢いをつけるため、段差をつけ流れを急にしているようです。

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若干こわくなるくらいの勢いがあります。玉川上水の、漢らしい一面を見た感じ・・・。

写真で見るときれいなものですが、ペットボトル等のごみが混じっていて、ちょっとだけ残念な気になりました。

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そしてここから、 暗渠になります。

暗渠口はいつだってワクワクしますが、このときはなんだか、ワクワク度がとても高かったような気がします。「遠かったけど、きてよかった!!」じつにシンプルに、そう思わせるだけの魅力あふれる入り口です。

あまり写っていませんが、暗渠の上のデザインも、アーチ状の窓がついていたりで、凝っています。

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暗渠の上になります。両脇は、さきほどの原っぱと、それからこのゴルフ場。

この暗渠部分が作られた理由について。

戦前~戦時中にかけて、軍需工場(軍用飛行機の為の)がこのゴルフ場の位置にあり、その滑走路の一部にするために、暗渠をこしらえた”という話だ”ということです。結局滑走路にはならなかったようですが。(羽村市教育委員会発行の「玉川上水散策」より)

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じつはそのような記述を、web上で見ていて、そして私の中で「軍事萌え」と「暗渠萌え」が激しく結合し、この地に対して強い憧れを持つようになったのでした。

いやぁ、来れてよかった!

暗渠を歩きます。

じつにのどかですが、そんなに整備された感じではないです・・ややムダ毛感あり(←lotusさんから拝借)。

Tama11

さして歩かないうちに、そして軍事ものの痕跡をなにひとつ見つけられないうちに、開渠を迎えます。

さきほどと同じデザインの壁が迫ってきます。

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おお・・・。

さっきよりもずいぶん穏やかになって出てきました。

ゆ~ったり、しています。

しかし水量多いなあ。きれいだし。これまでは小金井三鷹近辺の玉川上水を見る機会が多かったのですが、風情が違いますねぇ、ここは。

Tama13

そしてあとは開渠がえんえん続きます。

天気も良いし、さんぽがとっても気持ち良さそうな道でした。

左手にラーメン屋さんがあり、なんかこの店、ちょっと前にテレビで見た気がするなあ、と思いながら通りすがり・・・すごい行列なので立ち寄ることは断念しました。さっきの駅前を思い出してから、この行列を見るとすごい違和感がありますw

うつくしい暗渠口、軍需工場への想い、駅前のかぎりないのどかさ・・・。ちょっと遠いけど、ここはお勧めの地になりました。

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