桃園川支流を歩く その1天保・新堀用水①
ずいぶんあっちこっち行きましたが、いったん桃園川に戻って、支流編をすこし。「その1」としたのは、たぶん、支流編は丸数字ではおいつかないくらい、いっぱいありそうだからです。(どうでもよいことですが、山形県で教育を受けた者は①をかならず「いちまる」と読みます。これはずいぶん強情に刷り込まれたようで、「まるいち」はいまだに慣れないし、なにより「いちまる」じゃないんだ、ということに当初ものっっすごい衝撃を受けました。)
支流をいくつか歩いてみているのですが、馬橋児童遊園を兼ねている支流がなんだかすごく大きくって、すごいことになりそうです。
これこれ、メインルート編のときに、たまたま見つけて、気になったけれども追いかけなかった、ここ。
入り口(川的に言えば出口ですが)は、こんな感じに淡々としているのですが、じつに奥が深い。
上に送電線、下に車止め。道路はなんか、かくかくのシマシマ。わくわくの始まりです。
馬橋児童遊園その1の出現です。赤いすべり台から、送電線を眺める。
ああ天気が悪い。
ふしぎなことに、だんだん遡っているはずなのに、道幅が広くなって、けっこう立派な道になるのです。
ここで、送電線とさようなら。送電線は左に、暗渠は右に。
はう?
ここなんか、ただのちゃんとした道ですよねw
もうここ、こんなに立派なんなら「馬橋川」でいいじゃん。と思いはじめ、心の中で馬橋川と呼びはじめていたところ、この流れは実は「弁天川」とも呼ばれていた、この地域のひとびとを助けるために作られた用水路、新堀用水(天保用水)だったのだそうです(「杉並の川と橋」参照)。
後日追記:「馬橋川」と記載している史料もありました。
児童遊園その2の出現。ぜんぶ「馬橋児童遊園」で、同じようなすべり台、ブランコが、とぎれとぎれに出てきます。
しかしこの道、と~っても懐かしい感じがするのです。上京したてのころ、「道の真ん中に遊具があるなんて、東京は一味ちがうのね」などと思ったことがあって、それがこの場所だったような。その頃はまだ高円寺には住んでいなかったのですが、頻繁に来てはいたので、ここらへんに迷い込んでいたのでしょうか。
っと。弁天湯です!
この通り、そこそこ通るので弁天湯も存じ上げておりましたが、弁天川のことを知った後で見てみると感覚がまた違いますね。
ちなみにこの近くに、”旅の途中”というすてきな名前のラーメン屋さんがあります。カウンター6席ほどのちいさなお店なので、行列必至ですが、とっても上品で美味しいラーメンです。 ほんとはニンニクがっつり系が好きだけどねw
こうカクッとされると、用水路だね~とか思ってしまいます。
歩いているときは知らなかったのですが、もう一本、右側を用水路が走っていたようなんです。ま、また今度見に来ることにします。
金太郎くんをみるとなんだかほっとしますw
すごい、車止めのラッシュ!!
「にしはら公園」に出ます。ここらで併走しているもう一本の用水路との分岐点があるようなんですけど、、自分のテキスト記載(メインルートの案内板を写したもの)が雑だし、参考文献の記載も雑なので、もはやわからないっていうw。まあ、これも後日現地で確かめるとします。
あたかもフィナーレかのような雰囲気があるので、ここが始点かな?と一瞬思ってしまいますが、じつはまだまだ続きます。続きは、続編ということで。
それから、高円寺駅からこの支流に向かう際に、通ろうと思えば通れる場所に、と~~ってもよい読書喫茶室があります。その名は、アール座読書館。
水槽が目の前にあるソファ席。ほか、窓際の勉強席みたいなのもあり、とにかくしずかです。私語を慎むよう、ばっちり張り紙があって、皆ばっちりと守っています。おとなりの若者やおばさまが非常にうるさいと、「喫茶店って、静かであってほしいのになあ」と、しばしば残念な気持ちになる私としては、ここは”ぜったい、しずか”な、すごい場所。読書をしなくとも、ぼうっとしていてもよいのです。空間も、ほんとにすてき。
ここで暗渠さんぽの振り返りをするのも、よいかもしれない。
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コメント
道の真ん中の遊具!
玄関先にぶらんこやすべり台があるのですよね?
以前、すべり台に連れを登らせて写真に撮って爆笑してたら、
家から夕餉のお買い物にでてきた奥様にぎょっとされました。
アール座読書館、素敵ですね。
私も桃園川支流をたどったら寄ってみます。
投稿: orangepeel | 2009年9月28日 (月) 14時01分
そですよ~、ばっちり玄関先にかぶってる家があるかどうかは確認してなかったですけど、そんな感じだと思うんです。
ここの遊具、赤ベースでなんだかかわいらしいです。
その爆笑の構図が面白いですねwwなんか良いですね~。
アール座読書館、かんがえてみたら桃園川本流のほうが近いかもw ふつうに、高円寺の駅から南下してってせまい路地の二階にあります。なんとなくですけど、orangepeelさんの雰囲気にも合いそうな気がしています(まだよく存じてないので、あくまでなんとなくですけどw)。本の品揃えは物足りないかもしれないので、持参されたほうがいいかもしれないです。
投稿: nama | 2009年9月28日 (月) 15時00分