上井草から井荻まで歩く②
井草川暗渠は、井荻駅以東は妙正寺公園まで「科学と自然の散歩道」として整備されています。自宅が近い小柴博士の提案ということなので、ここ数年のお話なのですね。
その散歩道に入ってまもなく、右側の家から降りてくる長い階段たち。井草川周辺、やたら上に建ってる建物がときどきありますね。
私は2年前に靭帯損傷で初松葉杖生活をしたことがあるのですが、それ以来「松葉杖目線」が抜けません。この階段、松葉杖きつそうだな・・・。たぶん、下りの恐ろしさったら無いと思います。
お、あったあった。
楽しみにしていた、ビオトープ!ビオトープー!(小学校の卒業式みたいな調子で。)
メダカなどが見えるかな~と覗き込んでみましたが、思いのほか草が生い茂っていて、何も見えませんでした。
中瀬保育園の脇。「中瀬保育園のこみち」となっていて、子どもの足跡があったり、「夢のタマゴ」があったり。
いやぁしかし、こっちサイドにきてからの整備強化が凄いですね。ほか、木々に子ども手描きの説明文がついていたりします。それらの説明文を読んでいたら、おもむろに自分の小学生時代を思い出しました。
私のいた小学校はちょっと粋なところがあって、各学年に植物の名前がついています。コブシ、サザンカ、ハナミズキ・・・。で、そういう風に各々もアイデンティファイされてしまうので、「ドウタンのくせに生意気だぞ!」とか、「やっぱりサンシュユはカワイイねえ」とか、そういうオツな会話が繰り広げられることになります。・・・これは意外なところで郷愁をそそられました。
そういう感覚で、木々に取り付けられた紹介文を読んでいって、私が一番嬉しかったのは・・・
マテバシイ でした。
理由は、(そういう名前の学年とかではなくて)食べられるどんぐりだからです!
結局それか!
おっと左側に。
車止めが私を呼んでいます。
ぎゅーんと曲がります。
すると、まだまだ伸びて、、、
狭い暗渠がずっと延びています。
左側にさらに支流みたいなのもありました。
西武線の線路にぶつかります。
お店の脇、日が当たらない、人っけがない、狭すぎ、きわめつけにデジカメで撮った写真の一部が白いもやみたいになっていてちょっとだけ怖さの残る道でした。
もうちょっと進むと、また左手に蓋暗渠が。写真にしてしまうと感じ取りにくいですが、ここが最も「やな感じ」のする入り口でした。
どうやら私、コンクリ蓋で狭くって緑があったら全部好きなわけはないようです。空気がどよ~んとしていて、暗くて虫が居そうだと、敬遠したくなる。。。
ここも往路は入るのをやめて、
でも復路で「見つけたのに入らないのは気持ちが悪い」のが勝ってしまい、入ってしまいました・・・。
案の定、入り口に大量のハエが!!なんなんだ~~ふつうの民家のすぐ横なのに、なんでこんなにハエがいるんだー、と、小走り。アウターゾーンで透明人間の死体の話とかあったなー。ヒー、不穏!
そのまま進んでいったん大きめの通りに出て、でもその先も苔むしたコンクリートの蓋暗渠、なんでだかよくわからないけどあんまりスキじゃなかったです。
緑道に戻ります。
気を取り直して、と・・・
公園があって、「いろんな岩石に触ってみよう」コーナーがあります。岩石の説明文つき。
ま~、教育的。
この木も立派ですねえ~。
でもなんか疲れてきちゃったんだか、自分では触りませんでした。見つけた支流をひとつずつ辿っていくと、わりと体力を消耗するようです(アドレナリンで相殺されてる気がしてたけど)。
その公園の左端(緑道からみて)にあった、入り口に車止めのない道。
ふふん、見逃しませんことよ。この道の反対側には車止めがあったので、ちょっとした水路だったのかも?
そんでもって、ゴール!
妙正寺公園です。名前だけはよく聞くんだけど、じつは来たことありません。子どもがいっぱい遊んでました。
後日気づいたのですが、妙正寺池が合流地点だとばかり思っていて、ほんとの合流地点らしき場所(公園のどこか)を確認しませんでした・・・。なんという詰めの甘さー!!
せっかくなので妙正寺池を拝みます。ここから妙正寺川が始まるんですね。
妙正寺川沿いを歩く体力は、もうなくなっていました・・・。井荻駅へ向かい、焼鳥などを買って帰りました。初めての商店街、イイ!
さて今回、見えた支流は巡れるだけ巡るというわりとアグレッシブな旅でしたが、積み残しが色々とあります。
・杉並工業高校周辺の流路(複数あるがその道筋)を明らかにしていない。
・井荻駅以降の井草川緑道の反対側にある”遊歩道”について、暗渠じゃないと決めうちでスルーしてしまったがどうやら水路。
・各支流の始点のうち、もっと辿れるものがありそう(Ex.上流部のものは千川上水のほうまで辿れるよう)。
・最終地点!!(泣)
要するに井草川もまだコンプリートできていないと言うことになります。また来ます!
ちなみに、井草川、擬人化したらなんだろな~と思いつついましたが、「紺色の着物を着た落ち着いたお姉さん」かなと。どうやら主に語感で判断しているみたいです、私。でも、ちょっとこじゃれたベンチがあったり、落ち着いた道が多かったり、お姉さんぽさはある気がするんですよね。
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コメント
>(小学校の卒業式みたいな調子で。)
あの、代表がまずソロで喋ってその他一同がリフレインするアレですよね!(あれですよね!)w。
いい支流暗渠でしたねー。ちょっと怖かったようですが・・・。
擬人化っていうのも面白いですね。因みに私が最近巡った川についても考えてみました。
羅漢寺川、九品仏川・・・だめだ、坊さんしか思い浮かんでこない!
投稿: lotus62 | 2009年9月16日 (水) 18時16分
ええ。アレです! たのしかった~、うんどうかい~
羅漢寺川は屈強な4~50代のお坊さんで、九品仏川は優しげなおじいさんのお坊さんみたいに聞こえます。
ちなみに私も妙正寺川はおじいさんしか思い浮かんできません・・・。
てーか、さっきからlotus62さんのブログにコメントしようとして6~7連荘でIE落ちてます;; 最近は無かったのになあ。まあ、職場のPCの仕様がゴニョゴニョなのかな~。。
投稿: nama | 2009年9月16日 (水) 18時35分
あ、ご迷惑をお掛けしてます。
ちょっと重くなってきたので整理しようとしていたら、こちらも連荘で落としてしまいました;;;。
もう大丈夫だと思います!ぜひお待ちしております。
投稿: lotus62 | 2009年9月16日 (水) 19時11分