暗渠とつながるなにか①
感覚的な話をします。
2007~2008年にあった、地下展という展示(あ、まだサイトがありますね、嬉しい)。
私はこれにとても行きたくて、だけどいつもギリギリで。だから行ったのは2008年1月25日(←たぶんね、たぶん)くらいの、終了間際でした。
ちょうどその日、お台場で会議があって、終了が12時で、だけど4時から飯田橋で仕事があって、それでその合間の時間に何回も携帯をパカパカしながら(時計機能)、未来館に行ったのでした。
展示空間からしてとてもよくて、だいぶ好きな展示でした。そのなかで一番気に入ったもの・・・それは、初めて知る、とても神秘的な湖の話でした。
ボストーク湖。南極の氷の下、ずっと深いところに、眠っている巨大な湖。
「誰も見たことのない湖、見てはいけない湖」という、とても心惹かれるサブタイトルがついていました。(←サブタイトルはうろ覚えなので、あとで、後日同僚に送った感想メールをチェックします。正しくは「誰も見たことのない、見てはいけない湖」でした。併せて”くらくて、神秘的な展示空間(小学生の時鍾乳洞が大好きで、とにかくそういうくらいところが好きなんだと思われ)で、本当に落ち着いたよ。”なんて感想メールを書いてました。)
そもそも南極の氷だらけの下に、液体の湖が凍らずに存在するという不思議。そしてそこに、生物が存在するらしいという不思議。謎が多く、もし調査ができればかなりの発見がある湖らしいのです。
けれども「誰も見たことがない」のは、調査に入ってしまうと湖が汚染されてしまう危険があること、それから、仮説のひとつに”凍らないのは湖上にある膨大な氷の圧力による”というものがあるため、即ちもし氷に穴を開け圧力の変化が起きたら、湖の水が吹き出してなくなってしまう可能性があること、などからだそうです。つまり、「見てはいけない」のです。
50万~100万年にわたり、分厚い分厚い氷によって封印されていた湖。そしてもしかしたら、これからも。
これが、かなり私のお気に入って、よろこんで帰り、展示のコンセプトだという「地底旅行」という小説を読んでは地下展のことを思い出していました。
私がこのボストーク湖に感じる魅力のうちの何かが、暗渠に感じている魅力と、近いものがあるような気がしています。もちろん違いもあるけれど・・・
自分には、見ることが出来ないこと。見えないけれど、そこにあるとはわかっていること。不明瞭なものが多くて、想像するしかない。その、神秘性。
こういったところでしょうか・・・。でも、ことばでは補えていない部分もあるような気がします。いえ、補えていないです。まだ、感覚的なもののほうが多いです。
それから、私が暗渠に対して感じている魅力は、この他にもいくつかの種類があります。このように”近いもの”を挙げるなどしながら、自分の中であたためて行きたいです。
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)
最近のコメント